BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 (2014年4月期・TV朝・木曜21時枠) 原案・脚本 - 金城一紀 音楽 - 川井憲次 ゼネラルプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 山田兼司、太田雅晴 演出 - 橋本一、波多野貴文 主題歌 - MAN WITH A MISSION「evils fall」 第2話 救出〜連続殺人…７人目の被害者は生きている！？ -------------------------------------------------------- 村上一夫(33歳)は石川、立花、市倉の目の前で亡くなる。 --- 2時間前 --- 女性の遺体を調べていた。防犯カメラの映像では、女性を車に 乗せる映像が映されており、過去に発見された5人の女性の遺体 と同じような拷問によって殺害されていた。車の持ち主を 調べると、不動産業・村上のもので、10代の頃に強姦容疑で告訴 されたことがある人物だという。しかし起訴にまでは至らなか ったこと。上司からは引っ張ってくるよう告げる。 その頃村上は捜査が自分に及んでいることを掴み、携帯や パソコンの処分をしていた、流しで紙を燃やすと、包丁を用意 し、警察が到着するのを待っている様子だった。 村上の元にいく石川、立花、市倉だが、村上が自分に向けて 包丁を向けてのど元に自ら刃を突きつけて自殺を図る。亡くなる 直前に彼は"もう一人いるぞ"として自殺する。 鑑識が入ることになる。ミカが現場にやってくると、あんたら が追い込んで殺したんでしょと冷たい言葉。石川はミカが 遺体を調べている間に流しで燃えた紙を調べていた。 そんな中ミカは容疑者の室内を見るとその人の性格が見て取れる 事を告げる。黒い装飾で彩られた部屋を見れば、支配力を持ち ナルシスト型で、外面だけは良い人物だという。ためらい傷が ないことから、他人に支配されることを嫌がり、余程逮捕され ることを嫌ったのだろうという。被害者はもう一人いるような ことを口にしていたが、彼のような人物はプライドの為ならば 兵器でウソを突く人種であることも有った。 現場から撤収しようとする中、石川は頭痛がして村上の姿を 目にする。俺を助けようとしたので一つお礼と称して情報を 与えるというもの。部屋の隅を調べて見ろという。 石川はみんなが帰るのを止めると、部屋の隅に何か有ることを 告げる。床の下からは7本の髪の毛・戦利品が入って居る事を知る。 石川に対して、村上はまだ一人は生きている事を告げ、24時間 以内に見つけないと助からない事を語る。 -------------------------------------------------------- 銃弾が頭の中に留まっていることで死者を目にすることが 出来る様になった石川。幽霊はそんな石川に対して、事件の 情報を流していくが、それが信憑性のある情報なのかどうか。 ナルシストでプライドが高いという犯人の性格。死人に口はない という事を利用して、石川は偽の情報を流すぞと脅しつつ、 情報を引き出そうとするが・・・ 連続殺人鬼は犯行を犯した後に、自分の犯行を誇示する為に 何らかの形で明かすということはあると思うけど、 ドラマに於いては、犯人が石川という捜査官にどれだけの情報 を与えるのかどうかは、幽霊と化した犯人のさじ加減にある。 その為今後は幽霊が決して石川に全ての情報を明かすという パターンばかりではないだろうし、ウソをついて捜査官を振り回す というパターンも考えられる。その辺のバリエーションなり 信憑性の問題に関しては、どのように描いていくのか。 捜査自体も基本的には石川だけがアウトローのような形で、 組織の流れと反した流れが有るので、その辺の捜査が問題に ならないかどうかは気になる。「相棒」の特命係のような形で 存在している部署ならば問題はないのだろうけど。 しかしそんな状況の中でも、駆け引きのような形で、今回の犯人 のようにプライドの高さというものを逆手にとって、彼の人物像 を操作すると脅して情報を引き出すこと所は面白いし、その流れを 死者は止められないというところは死者となったものに対して 生きているものがイニシアチブを保てる唯一のことだ。 今回のドラマは刑事の捜査がメインだったのでスピード感も 有って楽しかった。ただ石川は頭に爆弾を抱えているのだから 走ってばかりでなく、現場にいくのに自動車でも使えば良いのに。 現場に見つけた証拠の意味を最後の詰めの段階で利用して 上手いこと整合性を図っていく辺りも上手く出来ている。 石川安吾 …… 小栗旬 (刑事。警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜 査第4係第一班所属) 立花雄馬 …… 青木崇高 (第一班刑事。石川の同僚) 比嘉ミカ …… 波瑠 (警視庁刑事部・特別検視官) 市倉卓司 …… 遠藤憲一 (第一班班長。石川の上司) 赤井 …… 古田新太 (情報屋) スズキ …… 滝藤賢一 (裏世界の便利屋) ガーファンクル …… 野間口徹 (ハッカー) サイモン …… 浜野謙太 (ハッカー) 宮里 …… 春輝 (法医学教室の学生) 橋爪 …… 渡辺早織 (法医学教室の学生) 金原 …… 奥間唯 (法医学教室の学生) 村上一夫 …… 丸山智己 (不動産会社社員) 岩田美智子 …… 山崎真実 (一夫の元恋人) 岩田勇樹 …… 田代輝 (一夫と美智子の息子) 大迫一平、津村和幸、小林万里子、田代輝、清水一彰 福田ゆみ、師岡広明、古谷朋弘、恵中剛、石川香織 桑原茉咲、角郁美、立野佑茉、竹本実加、青木素姫 矢崎智、蒲池貴範、荒谷ほのか