第3話
連鎖〜整形した死体と血痕のないスーツの謎
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午前6:45、夢の丘ニュータウンの公園で遺体が発見される。 第一発見者は団地に住む藤崎という男性だった。
こんな目立った場所で亡くなっていること、そして被害者の 男性の服のサイズが違うこと、所持品が全くないことなど、
不可解なことが多かった。検視官のミカは死亡したのは9時間 から10時間前のことで、複数の刺創が有り胸部大動脈からの
出血が死因だろうとのこと。頭部には鈍器で殴られた形跡が有る ことから、頭を殴り意識朦朧とした所を刺されたのではないか
という。これだけの殺害方法からすれば怨恨だと見るのが 妥当だろうとのこと。血痕の量が現場に少ないことから別の場所
で殺害され運ばれたことも明らかだった。 第一発見者の藤崎から話を聞くと、発見した際に顔が青白くて
亡くなっているものだと感じたという。その後野次馬を 近づけないようにして現場を確保したという。自分は町内会の
自治会・会長をしているとのことだった。
石川には霊が見えた。
倒れている遺体とは顔が違ったことも有って、検死官のミカに 顔を調べてくれないかと頼む。すると手術の跡があり整形した
ものだと分かる。とても高度な施術をされているのによく分か ったわねという。石川は霊に対して、君は誰なのかと問い、
犯人は誰なのかと問うと、島村靖雄を捕まえてくれという。
石川は団地の入居リストを知りたいとして女性から話を聞く。
島村について尋ねると、この団地にはもう居ないという。 5年前の島村の事件と何か関係した事件なのか?と問われ、石川
は初めて事件が有ったことを知る。しかし情報を聞いていく ウチにそういう事件が有った事を思い出す。島村靖雄の妻子
が殺害された事件で犯人は隣に住む高校生の西本勇治だった。 当時覚醒剤によって正気ではなかった西本の未成年による殺人
だったので逮捕されても大した罪には問われない事件だった というものだった。
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