BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
(2014年4月期・TV朝・木曜21時枠)

原案・脚本 - 金城一紀
音楽 - 川井憲次
ゼネラルプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 山田兼司、太田雅晴
演出 - 橋本一、波多野貴文
主題歌 - MAN WITH A MISSION「evils fall」





第6話 苦悩〜自殺現場の枯れ枝に隠された犯行予告
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久保田は大学生の妹・舞子のアパートへ様子を見に行く。
呼び鈴をらしても応答が無く電話してみると、室内から電話
がなっていることに気がつきドアを開けると鍵はかかって
いなかった。中に入るが何処にも彼女の姿は無い。しかし窓
から何者かが落下した形跡が有り、ベランダから下を眺める
とそこには妹が屋上から落下して血を流している血を流す
姿が有った。
既に現場に来ていた鑑識や検死官だった鴨川は自殺で間違い
ないだろうとしてミカにそれを伝える。ミカは倒れている女性
の指が一本だけ膠着していることを見て違和感を覚え撮影する。
屋上から転落した事を知って調べにいくと鑑識は既に手すり
から指紋を採取しており、両手をついて手すりを乗り越えて
落ちたであろう事を知る。靴は揃えて有る中、近くには枯れ木
の枝が落ちている事を知る。その枝は人間が加工している
としか思えないものが有った。取りあえず携帯で撮影して
置くことにする。
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若い女性・久保田舞子がマンションの屋上から落下して死亡する。
社会人の兄は実家の母からも頼まれ妹の様子を気にかけていた
が、大学への適応が難しかったという兄の証言が有った。
ミカは上司から自殺だとされる案件に於いても、遺体や自殺した
現場の状況から他殺の可能性が高いとして、疑いの目を持ち
石川の如く上司の捜査方針を破って自分の疑問点を調べていく。

自分たちの現在に至る暴露合戦って感じのエピソード。
ミカと石川は何故刑事や検死官となったのか。

自殺なのか他殺なのか。
そのボーダーなところで動いている案件に対して、警察でも
自殺だと処理しようとしているところを矛盾点を見つけて
それを証明していく。リスクを犯してでも拘るところに上述した
自分たちの過去に起きた心の傷というものが深く関与している
って感じのエピソードだった。

最初のCMに入る際に、医者が犯人説みたいなことをドラマの編集・
構成で刑事たちが疑う映像が出てしまったので、ああそういうことか
と早い段階から感じるところが有ったのが残念だった。

ドラマとしての色んなパターンを作ろうとしている感じはするけど、
思わせぶりなカウンセラーのフェイクの流れなどはちょっと、如何
にもっぽさが出過ぎていたし、結局このドラマ、サイモン&ガーファ
ンクルに詰めの捜査を任せ過ぎているところが有り過ぎるのかなとも
思う。

石川にしてもミカにしても少しずつ気を許したのか、自分には
他人に見えないものが見えるとしたり、自分の家庭の事情を語る
辺りは悪くは無いと思う。

殺人を犯している医者自身も形は違えど、過去に負った身内の
死に対する憤りと失望感が出ていて、決してその犯罪性に許すこと
は出来ないのだろうけど、なんとなく無念や虚無感というのは
伝わってくる。ただ寧ろこの医師が狙うべきは弱者を食い物
にしているカウンセラーだろうって感じだったね。


石川安吾 …… 小栗旬 (刑事。警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜
査第4係第一班所属)
立花雄馬 …… 青木崇高 (第一班刑事。石川の同僚)
比嘉ミカ …… 波瑠 (警視庁刑事部・特別検視官)
市倉卓司 …… 遠藤憲一 (第一班班長。石川の上司)
赤井 …… 古田新太 (情報屋)
スズキ …… 滝藤賢一 (裏世界の便利屋)
ガーファンクル …… 野間口徹 (ハッカー)
サイモン …… 浜野謙太 (ハッカー)

宮里 …… 春輝 (医学生で比嘉の助手)
橋爪 …… 渡辺早織 (医学生で比嘉の助手)
金原 …… 奥間唯 (医学生で比嘉の助手)

津川利雄 …… 弓削智久 (医者)
久保田 …… 大和田健介 (舞子の兄)
河島 …… 阪田マサノブ (河島メンタルクリニック院長)
芳賀佳子 …… 入来茉里 (自殺未遂経験者)
大木彩香 …… 恒吉梨絵
久保田舞子 …… 矢野満咲起 (自殺未遂経験者)
鴨川(北見敏之

山田キヌヲ、大塚ヒロタ、有山尚宏、矢野満咲起、佐藤裕
折原りん、荒木めぐみ、金森規郎、和田三四郎



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