BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
(2014年4月期・TV朝・木曜21時枠)

原案・脚本 - 金城一紀
音楽 - 川井憲次
ゼネラルプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 山田兼司、太田雅晴
演出 - 橋本一、波多野貴文
主題歌 - MAN WITH A MISSION「evils fall」





第8話 決断〜石川は誰に撃たれた?真犯人と全ての真相
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荒木秀夫は口封じのために殺害される。
石川は立花と共に移動中の車内だったが、突然目覚めたのを
受けて立花は撃たれたときのことを夢に見たのだろうと語る。
立花は弾が頭に入っているウチは夢を見るはずであり、取り出
すのであれば早い方が良いのではないかと告げる。

現場に到着すると、またしても刑事殺しが発生する。
組織対策5課だった人物で公務中に膝を怪我し、現在辞職して
いた人物だという。ミカは検視の結果至近距離から額に向けて
1発殺害されている事を告げ、銃弾は貫通しているので減刑を
止めていない状態だという。ミカは徐にあの事件に似ている
事を口にする。石川が撃たれた事件のことだった。殺される
少し前に彼は警察の誇りを怪我したことを語っていたという。
二人の接点を探ってみる事を語る。
石川に対してミカは何か彼の言動がおかしいことに気がついて
おり苦しいこと悲しいことが有れば吐露して欲しいことを
告げる。すると他人の痛みが次々と襲ってくることを口に
する。ミカは何のことだか気がつかなかったが、痛みにだけ
は支配されないよう気をつけて欲しいとのことだった。
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殺人事件が発生し、なんと現職の刑事・荒木秀夫だと分かる。
しかし彼は元々組対5課の職員で、現在怪我をして庶務係に
転属していたが、出勤している形跡がないことが分かる。
線条痕は取れなかったが、殺害方法が何処か石川が撃たれた
時の状況と似ているのではないかという。更に殺害された
植田巡査は元組対5課の刑事だったということを聞いて、暴力団
絡みの殺人なのかどうかを探っていく。

石川の中に霊の姿が見えるものの、その霊の力を利用せずに
自分の力で解決したという案件だった。
とはいえ、その解決の殆どは裏社会の情報網を使ったものなの
で、本人が解決したのかどうかはよく分からないものがある。

意外と根深そうな事件に対してあっさりとした解決を見せる
エピソードだったね。

証拠は自分の体の中にあるという事を利用して、犯人をおびき
出そうとする姿があり、おとり捜査の流れに関しては石川の
手柄といったところか。

警察の中でも誰が信用出来る人物なのかということが今回の
エピソードに対する肝でも有った。
最初はウザいだけの存在だった立花がようやく成長してくれた
ことが一番ドラマを見やすいものにした気がするけど、
前回政治の力に屈した市倉に対する嫌疑を上手い形で、今回の
ドラマの要素に利用し、再び信頼関係を取り戻す為にフィードバック
したと思う。

例えどんなに熱血漢を持って捜査に挑んでいるものたちも
いずれは組織の論理に組み込まれてしまうとする刑事ドラマに
ありがちな葛藤もまた存在し、それに抗いながらも刑事として
の正義を貫く強い心を持って、新たな決意としていくところは
霊絶ちの決意にも繋がっていくと思うので、興味深いものが
有ったのではないかな。


石川安吾 …… 小栗旬 (刑事。警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜
査第4係第一班所属)
立花雄馬 …… 青木崇高 (第一班刑事。石川の同僚)
比嘉ミカ …… 波瑠 (警視庁刑事部・特別検視官)
市倉卓司 …… 遠藤憲一 (第一班班長。石川の上司)
赤井 …… 古田新太 (情報屋)
鴨川 …… 北見敏之 (検視官出身の管理官)
スズキ …… 滝藤賢一 (裏世界の便利屋)
ガーファンクル …… 野間口徹 (ハッカー)
サイモン …… 浜野謙太 (ハッカー)

宮里 …… 春輝 (医学生で比嘉の助手)
橋爪 …… 渡辺早織 (医学生で比嘉の助手)
金原 …… 奥間唯 (医学生で比嘉の助手)

国田 …… 升毅 (医者)
開高 …… 山口祥行
荒木 秀夫 …… 飯田基祐 (警視庁組織犯罪対策部第五課元警部補)
酒井 航平 …… 和田聰宏 (前第五課・板橋西警察署刑事課刑事)
植田 和彦 …… 小村裕次郎 (前第五課・池袋東警察署刑事課元巡査部長)

小椋毅、村岡希、小林裕次郎、白倉裕二、スギウチタカシ
石丸奈菜美、田中良弘



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