ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 Doctor-X (2014年10月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：林誠人 音楽：沢田完 演出：田村直己、松田秀知 企画協力：古賀誠一 プロデューサー：峰島あゆみ、西河喜美子、霜田一寿、大垣一穂、菊地裕幸 主題歌：Superfly「愛をからだに吹き込んで」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/ 第7話 西の刺客オペのタイムレース -------------------------------------------------------- 大門は晶と共にクラブにいく。 しかし突然統率された集団がクラブで踊り始める。その音頭を 取っているのは謎の中年男だった。 みんなで同期して踊りを踊る中、ダンサーの女性が一人舞台で 倒れる。それを知り大門達は駆けつけるが、中年男が突然心肺 措置を執り、救急車とAEDの用意を求める。そしてやってきた 救命士に劇症型心筋炎の疑いがある事を告げる。 晶たちはその行動を見て処置も指示も的確だと語る。 合同カンファレンス。 吹田静子(65歳)と琴塚七海(75歳)の患者について取り上げられ る。いずれも胃体部ガン・ステージ3Aで5cm大の腫瘍があると いう。幽門側胃切除をして、ビルロートI法で手術することを 告げる。海老名は加地と原先生に執刀させる事を告げるが、 大門は自分ならばビルロートII法で早く再建すると語る。しかし 天堂はあなたに手術はさせられないという。 そんな折り突然、富士川清志朗がやってくる。 富士川もこの所見ではビルロートI法だと縫合不全を起こす恐れが 有るのでII法がベストだろうという。大門はそこでも悪態を 付くが、これが医者としての正しいあり方だと言われる。幾ら 腕が良くてもその場の勘や思い付きに頼っているようでは 本来の医療の信頼性は保てないと指摘される。 富士川は天堂に対して提案があると告げ、私と大門とで患者の オペを任せて欲しいと頼む。 大門と富士川。 まさか昨日の踊り子があんたとは分からなかったという。 富士川は大門の腕は聞いている事を告げ、オペのタイムレースを しないかと提案。もしも私に負けたら貴方は私の後ろに並ぶ のだという。大門はそんなことはしないとするが、勝手に勝負 することにさせられてしまう。富士川はあの女を潰すと語る。 -------------------------------------------------------- 国立高度医療センターには新たに学会誌にも論文を掲載し、 医師としての評価も高い富士川清志郎がやってくる。 海老名の存在を脅かすような功績をあげている医師であるが、 彼は大門とは対象的な性格を持っていることが判明する。 そんな富士川は大門の評判を知り、同じ症状を持つ患者のオペ のタイムを巡って勝負をしようと告げる。 大門は致しませんと語るが・・・ ストーリーがかなり読めるという意味では、イマイチ脚本的な 楽しさは感じないけど、それを上手く肉付けしているのは、 大門を含めた色んな味を出すキャラクターたちの行動にあるよう に思う。 手術の時間を競うだけで、手腕の高さや低さの差を誇示出来る のかどうかは謎だけど、一見すると大門が負けると見せかけて、実は 大門の執刀はそれ以上に患者の為を思うが為の方法論を行って いるということで、アフターケアも含めた流れを通して見ると、改め て大門のしていることの偉大さというものを感じさせると共に、 患者の為を思う行動を取っていたということが判明する。 勝負をするのであれば、手術後にその過程のVTRを見比べてみれ ば一目瞭然な感じはする。 手術に対する価値感は人それぞれだけど、やはり晶が守銭奴として 存在している限りは、大門自体も一緒に行動を取る身として 胡散臭く感じてしまう。 金に関心のない大門が全く関与していないという姿勢を見せること で差別化を図っているにせよ、晶の請求額はそのまんま患者の負担 にも繋がってくるし、命が助かったと思えば安い物だとばかり 言えないところも感じる部分。 海老名と加藤が自分たちが蚊帳の外でいることに酔って暴れる シーンが面白かった。「Dr.HOUSE」でドラッグでラリッてハイ になったフォアマンとタウブのシーンを思い出したな。 そして大門としては特別意識している訳では無いのだろうけど、 自然と看護師長の白木が大門側に味方するような流れを作った ところも今後に繋がる面白いシーンだった。 大門未知子 …… 米倉涼子 (38歳、フリーランス外科医) 城之内博美 …… 内田有紀 (35歳、フリーランス麻酔科医) 海老名敬 …… 遠藤憲一 (51歳、国立高度医療センター戦略統合外科・外科部長) 加地秀樹 …… 勝村政信 (50歳、腹腔鏡の魔術師) 神原晶 …… 岸部一徳 (66歳、名医紹介所・所長) 蛭間重勝 …… 西田敏行 (63歳、西京大学病院院長) 加藤 峰司 …… 渡辺いっけい (51歳、国立高度医療センター事務局長) 足柄 信太郎 …… 高橋和也 (39歳、外科医長、東帝大) 阿智 祥三 …… 木下隆行 (42歳)、外科医長、西京大) 関ヶ原 朋子 …… 内藤理沙 (26歳、外科部長秘書) 井川 真澄 …… 庄野崎謙 (29歳、天堂の秘書) 橋口 礼 …… 松島花 (25歳、看護師) 談合坂 昇 …… 伊武雅刀 (58歳、外科部長、西京大) 白木 淳子 …… 高畑淳子 (55歳、看護師長) 天堂 義人 …… 北大路欣也 (68歳、国立高度医療センター総長) 原守 …… 鈴木浩介 (医者) 隈部洋平、越村友一 秋枝直樹、西村誠治、澤田一輝、金井俊太郎、小出治祐 太崎麻由奈、力久秀美、野沢史果 琴塚七海 …… 銀粉蝶 (患者、75歳) 吹田静子 …… 高林由紀子 (患者、63歳) 富士川清志郎 …… 古田新太 (外科医) 横塚尚子、李千鶴、吉田亮、伊佐美紀、藤本悠輔、星野美穂 石室屋綾乃、松田北斗