ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 Doctor-X (2014年10月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：林誠人 音楽：沢田完 演出：田村直己、松田秀知 企画協力：古賀誠一 プロデューサー：峰島あゆみ、西河喜美子、霜田一寿、大垣一穂、菊地裕幸 主題歌：Superfly「愛をからだに吹き込んで」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/ 第9話 モデルのプライドｖｓ失敗させない女!! -------------------------------------------------------- 大門は病院に行く途中モデルの九重真耶(27歳)が撮影するのを 目にする。大門と同じ服を着ての撮影。真耶は撮影中に腹痛を 訴えるのを大門は目にするが、真耶本人は悪態をついて撮影を 中止してしまう。 富士川・海老名の回診が始まる。 天堂は日本医療産業機構の設立に関して各省庁への根回し を行っていた。残すところは厚労省だけ。 真耶は病院にやってくると大門とすれ違う。 大門は彼女に対して私が診てあげようかと告げ腰痛に疾患が あることを指摘。しかし彼女は加地先生に診てもらうのだと いう。 加地は真耶のレントゲン写真を見ながら容体を診ると、脊椎 に腫瘍があることが分かる。彼は専門外だとするが、真耶は あくまで加地でないとダメだという。あなたは腹腔鏡の魔術師 と呼ばれているのでしょと。私の表紙が掲載された雑誌に アナタの記事が特集されており、これは運命的なものがある というのである。 プレシダンホテルに肉を食べに行く晶や大門だが、残念ながら 割引クーポンが使えず・・。 加地は真耶から私のことを覚えているかと問われると、突然 彼女は服を脱いで裸になり手術痕を見せる。 合同カンファ。 天堂は不在の中、富士川が指揮を一任されていた。 取り上げられる患者は真耶であり、脊椎腫瘍の患者。 3年前腎臓の腫瘍を摘出したがそこから骨転移したものでは ないかというものだった。執刀医は患者の希望で加地先生 だった。神経障害性疼痛後方除圧固定術をし、凍結自家間 移植をするという。その際富士川の論文を参考にさせてもらう とする中、大門は部分切除ではなく全摘した方が良いと語る。 しかし患者が早期の退院を求めていることを考えれば部分切除 による手術でないと難しいことが分かる。助手は大門にして もらうというと、また助手なのか・・と呟く。 -------------------------------------------------------- 病院に運ばれて来たのは過去、加地先生が3年前に腫瘍を取り除 いた患者の一人でモデルの九重真耶だった。 彼女は再手術に加地先生を要求すると、加地は富士川の論文での 術式を使って手術を行おうとする。患者からの要求で、早期の 退院を求められている為に部分切除に拘るが、大門は逆に 全摘をして根治させるべきだと語る。 真耶にはパリコレに出るというモデルとしての夢が叶おうとして 居た為に、全摘を行うと一ヶ月以上の入院の必要があるとのこと だった。 患者のことを思っての医者としての判断を下すが、どの流れが 本当に患者の為を思っての行動なのかというところに繋がって くるエピソード。 グラビアモデルの女性に手術痕を残さないようにして手術を 求めるという「医龍」での一エピソードなんかも思い出すところ だけど、夢の実現の前にして、当時パリコレの夢の可能性を 見出してくれた加地が、今度はその実現への可能性を目の前に して一時的なものとはいえ潰してしまうことへの酷さという のは感じるところ。 全体的には楽しいドラマだけど、手術シーンに於ける楽しさは 微塵も感じ無い。 治療に於ける流れの全ては想定内の流れとして存在してしまっている。 患者が求めているものと称して、その背景には天堂が求めて いるものの為に動いているという部分の中に、もう少しドラマとして の葛藤点を盛り込むべきところだと思う。 ドラマとしては一応晶に払っている金の出所が気になるし、 きちんと支払われているのかどうかも謎だ。 渡辺いっけいさんの請求書を見た時の額の大きさ故のリアクション劇場 にこそ楽しさは有るにせよ、その辺もちょっぴりワンパターンな ものが有るな。 日本のドラマの脚本家はどれもヒーロー症候群に陥ってしまって いる感じで、医者としてのスキルを見せるのは良いけど、 色んな意味で複雑な状況・心境に至る経緯が抜け落ちている気がする。 大門未知子 …… 米倉涼子 (38歳、フリーランス外科医) 城之内博美 …… 内田有紀 (35歳、フリーランス麻酔科医) 海老名敬 …… 遠藤憲一 (51歳、国立高度医療センター戦略統合外科・外科 部長) 加地秀樹 …… 勝村政信 (50歳、腹腔鏡の魔術師) 神原晶 …… 岸部一徳 (66歳、名医紹介所・所長) 蛭間重勝 …… 西田敏行 (63歳、西京大学病院院長) 加藤 峰司 …… 渡辺いっけい (51歳、国立高度医療センター事務局長) 足柄 信太郎 …… 高橋和也 (39歳、外科医長、東帝大) 阿智 祥三 …… 木下隆行 (42歳)、外科医長、西京大) 関ヶ原 朋子 …… 内藤理沙 (26歳、外科部長秘書) 井川 真澄 …… 庄野崎謙 (29歳、天堂の秘書) 橋口 礼 …… 松島花 (25歳、看護師) 談合坂 昇 …… 伊武雅刀 (58歳、外科部長、西京大) 白木 淳子 …… 高畑淳子 (55歳、看護師長) 天堂 義人 …… 北大路欣也 (68歳、国立高度医療センター総長) 原守 …… 鈴木浩介 (医者) 隈部洋平、越村友一 秋枝直樹、西村誠治、澤田一輝、金井俊太郎、小出治祐 太崎麻由奈、力久秀美、野沢史果 富士川清志郎 …… 古田新太 (外科医) 九重真耶 …… 菜々緒 (モデル) 十勝喜子 …… ジュディオング (議員) 藤井杏奈、大塚和彦、佐藤匡泰、井野戸芙美、岩守真志 浦崎宏、日野弘毅、小山紘徳