同窓生〜人は、三度、恋をする〜 (2014年7月期・TBS・21時枠) 原作 - 柴門ふみ『同窓生〜人は、三度、恋をする〜』 脚本 - 田渕久美子 音楽 - 市川淳 演出 - 吉田健、村上牧人 主題歌 - メレンゲ「楽園」 挿入歌 - May J.「本当の恋」 第2話 ２ｃｍのキョリ -------------------------------------------------------- 同窓会で健太は中学時代の彼女や親友たちと再会する。 健太が離婚したことを聞いたあけひは、離婚するならば待って いれば良かったと語る。そして別れ際にあの時の願いを叶えて くれないかと問うと、キスすることを求めてくる。しかし 真面目な健太はキスも不倫だとして拒んでしまう。 一方遼介は薬剤師として働く薫子の元にいくと、彼女に突然 キスをする。 あけひは健太の店まで吉祥寺からわざわざクリーニングを依頼 する為に荷物を持ってくる。ヤンさんからはこの服には血が 付いていると言われる。何故こんな所に血が付いているのか・・ あけひが服を取りに来る。 健太は思いきってシャツに付着しているのが血であることを 語ると、彼女はちょっと仕事でドジっただけだと語る。 あけひは今度は健太がウチの店に来て欲しいと告げ、月・水・ 金に店に出ていることを聞かされる。 一方あけひの夫でカリスマ美容師の太郎は、三店舗目の出店を しようとして信用金庫からの融資を頼む。その額3千万円だった が信用金庫からの反応はあまり良くなかった。太郎は突然 携帯電話を壊すという異常な行動に出る。あけひは子供達に 知られないようにして携帯を片付けるが・・・ 薫子の元に遼介から電話が鳴るが一切無視する。 薫子は部屋探しをしていたが、遼介からのメールで自分が探す のを手伝うという。 三鷹台で4人は再び逢うと鮫島元教師を尋ねようとする。 薫子は遼介が来るならば帰るというが、恩師のめでたい喜寿の 記念だとして、なんとか落ち着かせる。 鮫島に逢うと彼は元生物学の教師らしく、常に"生物学"的視線 から意見を述べてくる。特に健太に対して、彼は教師になると 思っていたと言われ、本人は意外だと捉えるが・・・ -------------------------------------------------------- 健太ら4人は再会したことで、これまでの人生とは違った人生 が動き始める。それぞれに生活がある状況の中で、果たして 4人が出会ったことで、別の人生の歯車がまた回り始めていく のか。 意外と落ち着いたトーンで見ていられるドラマで、これと言った ハデな演出もなく、今時のドラマとしては刺激は少ないけれど、 少なくとも「昼顔」に比べると300倍は楽しかった。 20代、30代とは違う40代ならではの悩みというのがドラマの ベースに有り、それこそこのドラマでも語られているように、 第二の人生を意識した作りとして描かれている。 誰もが人生のターニングポイントに於いて別の選択筋を選んだ時 のことを想定したことがあるのだろう。 両親に対する感謝・後悔の気持ち、そして友人関係、恋人関係の ことなど、中学時代という人間としても未成熟な時期のことを考え れば、抗うことの出来ない流れは存在するにしても、強く後悔 していることも有る事は事実である。 健太には知らないあけひの過去が存在していたこと。 あけひが健太に固執していた理由の一つともなっている可能性が 有り、誕生日という特別なイベントに於ける過去の後悔の念は 今になっても強く印象づけられていそうだ。 そういう後悔の念があるからこそ、人は優しくも慣れるし、二度 と繰り返し間違いを犯したくないと思うものだろうね。 キスするから好きなのか、キスしないから好きではないのか。 正直中学生のような論理で戦わせている感じもするけど、巡り 巡って大人の中でもそんな意識が働いてしまうものなのかな。 キス一つでその余韻を引きずる辺りは、みんな純粋な感覚を 持ち合わせているところがあるんだろうね。 しかし2cmの距離ってどういう意味があったのか? 遼介は薫子のプライドを大事にしたいとしていたけど、 寧ろプライドを傷つけている感じにも思えるのだが・・・ それにあの駆け落ちの流れ・アパート探しの流れもちょっと 中学生にそれはないだろうと思わず小一時間なエピだったな。 柳 健太 …… 井浦新 (柳クリーニング) 鎌倉 あけひ …… 稲森いずみ (美容師、スタイリスト) 広野 薫子 …… 板谷由夏 (薬剤師"マルトモ薬局") 桜井 遼介 …… 松岡昌宏 (一級建築士、"亜宋建設") （中学時代の健太：吉田陽登） （中学時代のあけひ：吉田里琴） （中学時代の薫子：中川真桜） （中学時代の遼介：菊池ハル） 木畑 冴子 …… 市川実和子 (健太の元妻・浮気) 木畑 正太 …… 佐伯元希 (息子) 鎌倉 太郎 …… 松本利夫 (あけひの夫、カリスマ美容師) 鎌倉 一郎 …… 横山幸汰 (息子) 鎌倉 弘二 …… 吉田騎士 (息子) 鎌倉 ミサ …… 須田理央 (娘) 桜井 加奈子 …… 三浦理恵子 (妻、教育ママ) 桜井 志穂利 …… 粟野莉子 (娘) 石本 瑞江 …… 高林由紀子 (加奈子の母) 柳 治子 …… 市毛良枝 (柳クリーニング) 柳 良雄 …… 鶴田忍 (柳クリーニング) ヤン …… 岡本麗 (柳クリーニング) 清水 潤也 …… 戸次重幸 青木 圭 …… 高知東生 (整形外科医) 鮫島 秀顕 …… 柄本明 (恩師) 永瀬 ヒロト …… 丸山敦史 (「ヘアサロン鎌倉」、ヒロ) 清水由紀、猪塚健太 泉晶子、魏涼子、石田登星、嶋崎伸夫、青木鉄仁、清水紘治