Dr.DMAT 〜瓦礫の下のヒポクラテス〜 (2014年1月期・TBS・木曜21時枠) 原作：��野洋、菊地昭夫 脚本：穴吹一朗、吉澤智子 企画：石丸彰彦 プロデュース：加藤章一 演出：倉貫健二郎、松田礼人 音楽：末廣健一郎 主題歌：関ジャニ∞「ひびき」 第10話 巨大地震と戦う！ *-------------------------------------------------------- 気分転換・環境の変化によって刺激を受けさせる為に春子を 実家の奥多摩に搬送することになる。 搬送には凛に同行してもらい、響は病院で時間を気にしながら 患者への対応に忙しくしていた。 そんな中、突然緊急地震速報が病院内に鳴り響く。 東京で起きた震度6弱の地震。震源地は西多摩郡であることが 報道される。 すぐに病院内に災害対策本部を設置するよう指示する医院長。 東京消防庁ハイパーレスキューの元に真っ先に救助要請が入った のは大田区の製紙工場であり、倒壊したというものだった。 響も患者と会話する中で、震源地が西多摩郡であり、小曽根は 凛と通話が出来なくなっていることを響に語る。 しかし響は自分は今ここでやれることをするだけだと語る。 一方東京消防庁ハイパーレスキューは、震災によって交通の便が 悪くなっており、どの病院でも受け入れ困難な状況が続いて いるハズだと考えて、製紙工場の敷地内に救難所を設置する。 その頃、西多摩郡では、荒川夫妻も被害を受けていた家族 だった。七三男は78歳と高齢だった為に、避難所に逃げること はせず自宅で過ごそうと考えていた。妻の菊枝も夫の意向に 沿おうと考えるが、突然躓いて倒れてしまう。 一方新宿では地震の影響で自転車走行中に転倒していた久保 浩司(20歳)。電話が震災によってつながりずらい状況である 事を知る。目の前で中井秀俊(51歳)が足をくじいて歩けなく なっている姿を見て、彼はこの状況では救急車はこないので 肩を貸すので歩いて病院に行こうと告げる。バッグからサイフ だけ抜き取ると、必要最低限のものだけを持っていくべきだと 語る。 *-------------------------------------------------------- ついに医院長が懸念していた東京に大震災が起きる。 震源地は奥多摩で、懸念している程には被害が広範囲には 及ばなかったものの、倒壊した建物も多く、病院での受け入れ は困難になる中、DMATとしての出動を要請される。果たして この状況を最小限の被害で食い止められるのか。 東日本の大震災を目の辺りにした後だからなのか、大震災と いっても正直ビジュアル的には相当ショボくなってしまった 感じ。それでもある程度の恐怖は感じるのだけどね。 ただ命を繋ぐだけのDMATとしての価値が、病院での受け入れが 困難な状況になるとどれだけその価値が出てくるのかという 部分も繋がってしまうので、ドラマとしてはちょっぴり不利 に働いている部分もあるのかなと思う。 まだ大災害に関する日本の取り組みとしては相当遅れていると 思うので、震災の足跡がある内に、もう少し積極的に対応策 を全国民で考えて欲しいとは思うけどね。 現場では当然起こりうる状況を次々と描いた格好で、過去の 響のような医者を登場させることで響自身の苦悩と成長を 描いている。ただ響という人物に対して、全幅の信頼を寄せる だけの説得力が有るのかどうか。桜庭のように普段から仕事 をしている人間にとっては、彼のDMATとしての判断力には 信頼を寄せるだけのものは有るけど、DMATの存在自体が、 人々の間に周知されるまでは、なかなか彼のような若い人物が 年上の医師たちを引っ張って行くには難しそうなものがある。 特に大学病院は組織系統が上下関係によって左右されるものが 有るし、頭の固い人たちが多そうだものね。 震災を経験した若者が恩返しとばかりに現在の危機的状況に対して 率先して対応に当たるという人間関係の優しさみたいなものは 感じるところなので、その辺はホントに見ているだけで 心地よいところにさせる部分だった。 今回は医院長との激しいやりとりがない程に響の成長した姿が 見られたということで、良かったと思う。 凛に食事に誘うことで、死のフラッグが立ち始める辺りもまた ドラマの定石通りだけど、その変わりに「そろそろ目を覚ますの じゃぁぁぁ」って感じで、「JIN-仁-」の内野聖陽さんばりに 春子への思いが実際の成果として表れていくのかどうか。 八雲響 …… 大倉忠義 (内科医、DMAT隊員) 吉岡凛 …… 加藤あい (看護師、響と幼なじみ。) 八雲春子 …… 瀧本美織 (響の妹、1年前から意識がない) 伊勢崎紅美 …… 市川実日子 (DMAT隊員の脳外科医) 小曽根達也 …… 佐藤二朗 (DMAT隊員の外科医) 長谷川久美子 …… 麻生祐未 (DMAT隊員の看護師長) 村上和司 …… ほっしゃん。 (外科医) 花田大吉朗 …… 松尾諭 (有栖川総合病院事務員) 水野幸子 …… 滝沢沙織 (有栖川総合病院救命センター看護師) 伊勢崎勝一 …… 國村隼 (病院長) 八雲雷蔵 …… 左とん平 (響、春子の父方の祖父、奥多摩で診療所) 小松健二 …… 高木雄也 (東京消防庁ハイパーレスキュー隊員) 桜庭周作 …… 石黒賢 (東京消防庁ハイパーレスキュー隊員) 近藤道子 …… 未来 (看護師) 沢井幸助 …… 日中泰景 (看護師) 木下智治 …… 小林徹 (業務調整員) 早川智 …… 阪田マサノブ (外科部長) 相沢 みき …… 飛鳥凛 (看護師) 西川真里 …… 辻本舞 (看護師) 迫田孝也、松本岳、町屋友康、鈴木貴之、小山圭太、池内直樹 倉貫匡弘、古川康 大迫卓司 …… 宮川一朗太 (41歳、医者、母・昌子は大田区の製紙工場で働く) 荒川菊枝 …… 藤田弓子 (73歳、西多摩郡に住む、転倒) 久保浩司 …… 戸谷公人 (20歳、急性硬膜外血腫、中井を助ける、震災被害) 中井秀俊 …… おかやまはじめ (51歳、新宿の路上で足を負傷) 荒川七三男 …… 森下哲夫 (78歳、西多摩郡に住む、自宅で過ごす覚悟) 関口逸郎 …… 山田明郷 (医師、製紙工場倒壊現場の救命) 野呂朱音 …… 公家心 (奥多摩地区住人) 野村 武 …… 崎山凛 (奥多摩地区住人、春子を運ぶ) 青木和枝、今井耕三、松本岳 加藤満、ふくまつみ、藤本浩二、井川哲也、酒井康行 笹岡サスケ、松沢有紗、岩田龍門、秋場千鶴子 浦口直樹(アナ)