福家警部補の挨拶
(2014年1月期・フジ・火曜21時枠)

原作 - 大倉崇裕
脚本 - 正岡謙一カ、麻倉圭司
企画 - 水野綾子
編成企画 - 清水一幸
プロデュース - 貸川聡子
音楽 - 横山克
演出 - 佐藤祐市、岩田和行





第3話 シュールな死体…!?凶器は偽物か本物か
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1945年オランダの画家・ハンファンメーヘレンはフェルメール
の絵画数点をナチスドイツの高官に売り渡した罪で逮捕される。
裁判でメーヘレンは自分が贋作家であることを明かし、
絵画は自分で描いたものだと告げる。法廷で彼は即興でフェル
メール風の絵画を描いて証明した。贋作を書くにしても私は
劣った画家の贋作は描かないと・・。

フィギュアの造形家でスワンプインプ社の新井信弘は、大手
の玩具メーカー・丸吉とのコラボで銀河戦士ブルーマンの
フィギュアのバージョンアップを手がけようとしていた。記者
たちはその事実を教えて欲しいと詰め寄るがまだ情報は非公開
だとして断る。
塗料メーカーに勤める小寺浩二は新井のフィギュアに惚れ込んだ
一人で、来月使う塗料のサンプルを届けに来た事を語る。
新井のオフィスにマニアが欲しがるフィギュアが多数あるのを
知って小寺は欲しがるが・・・

そんな中新井は丸吉の社員たちとの間で新作のデザイン会議
が行われる。5体の候補から一体を選出したことで、このデザ
インで行こうということになり、社員たちは新井に対して
素早くサンプルを仕上げて欲しいと求める。今日は徹夜して
明日までには仕上げると語る。

そんな中、新井は同じフィギュアの造形家をしている西村浩の
オフィスを尋ねる。彼はマニアから人気の高いミニバール
のフィギュアを手にすると、新井に対してこのフィギュアは
偽物だろうとし、アナタは偽物だと知ってこれを売ったのだ
として新井を責める。そして何よりも贋作自体を作ったのが
新井張本人だとつげ、丸吉が知ったら契約は終わり、世間も
誰も新井を信用しなくなるハズだと脅す。1千万円寄こせと
いう西村に対して、新井が取った行動とは・・・
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「隠蔽捜査」に続いて脱落候補ドラマNO.2かも知れない(+_+

淡々とドラマに於ける矛盾点を説いていくだけで、まるで遊びは
なく、事件解決まで一直線。
福家以外の捜査官はまるで必要もなく、ずっと福家と容疑者との
やりとりばかりが繰り返しやりとりとして行われるだけって感じ
のドラマ。

ロックオンされる容疑者も、勝手に捜査する福家をまとも
に相手にする必要もないのに、わざわざ言葉遊びにつきあって
しまうところがまた違和感が有る。
人間の心理として容疑者ならば、刑事がどの程度の捜査に手が
及んでいるのか知りたいという気持ちも有ってつきあっているの
かも知れないけど、わざわざ何時間もかけて遠い現場につきあう
人もいないだろうって感じだ。

捜査に於ける着眼点となった綿棒とか、埃の有無などは良く出来て
いるとは思う。
ただ福家が指摘していた借金をしている西村浩がミリバールを
持っている筈がないという言いぐさは、実際には偽物だったとは
いえ持っていた訳で、よく分からなかったのはブルーマンの塗料
の件で、新井が元々発注していたのは青だったみたいだけど
何故小寺は彼にゴールドを手渡していたのだろうか?

本物を凌駕するほどの偽物の存在というのは面白い素材だとは
思うけど、もう少しドラマを面白く見せる努力をして欲しい。


福家 …… 檀れい (警部補、42歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係主任)
石松和夫 …… 稲垣吾郎 (警部、43歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係係長)
二岡友成 …… 柄本時生 (鑑識係、26歳。警視庁鑑識課鑑識係(巡査))
田所勉 …… 中本賢 (警部補)
村上純一 …… 斉藤佑介 (二岡の同僚)

小川ガオ、小平一成、萩原宏樹、伊藤まんごろう、河野マサユキ
宇賀神亮介

新井信弘 …… 北村有起哉 (フィギュアの造形家)
小寺浩二 …… 中山祐一朗 (塗料会社)
西村浩 …… 片桐仁 (フリーの造形家)
デザイナー …… 小林顕作
企画部長 …… 福本伸一

諌山幸治、野村啓介、落合孝裕


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)


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