福家警部補の挨拶 (2014年1月期・フジ・火曜21時枠) 原作 - 大倉崇裕 脚本 - 正岡謙一�ｶ、麻倉圭司 企画 - 水野綾子 編成企画 - 清水一幸 プロデュース - 貸川聡子 音楽 - 横山克 演出 - 佐藤祐市、岩田和行 第7話 福家敗北！史上最強の敵あらわる -------------------------------------------------------- 2012年、イギリス中部修道院で15世紀のイングランド王・ リチャード三世の白骨体が発見された。彼は王位に就くため 他の候補者たちを暗殺しており、残虐、暴君という噂があり 容姿も醜悪だと伝えられていた。しかしいざ白骨から復顔され た顔を見て思いやりと気品に満ちているという印象を与えて いた。彼は本当に噂通りの悪役だったのか・・・ 女性は夜の帰宅の帰り道、携帯電話で会話中に後ろからバッド で殴られる事件が発生する。 その頃、元科警研、城北大法科学科・特任教授をしている柳田 嘉文は生徒相手に講義を行う。講義内容は、"オッカムの剃刀" で、その意味とは「ある事柄を説明する為には必要以上に 多くの仮定をすべきではなく、物語はシンプルに考えること。 考えすぎることが真相を遠回りさせてしまう」とするイギリスの 神学者・ウィリアムオブオッカムの言葉だった。 大学の研究員の一人、洋子たちは庭で池内国雄(42才)大学 講師のタバコを隠し捨てている姿が有った。池内は生徒たち から評判が悪く、仕返しにイタズラされることが多かったので ある。その事を柳田も目にするが・・・ 柳田は池内に弱みを握られていたことも有り、警視庁への科警研 への推薦を行うよう要求されていた。仕事を斡旋する代わりに 柳田の不正の証拠が入って居るCDを取り戻すのが目的だったが、 柳田は推薦して置いたことを理由に池内から取り戻そうとするが、 仕事の斡旋とCDの内容では釣り合わないとして、保険として持って おくという。今後もあんたの後ろ盾が必要だという。 そんな中、最近この界隈では通り魔事件が連続して4件発生して いるとして、大学構内の警備員の菅村も注意喚起を促していた。 夜道に柳田は池内が人気のない道にやってくるのを見て、バッド を持って現れ正面から殴りかかる。池内はCDを渡すので見逃して 欲しいと命乞いをするが、2発、3発と頭部を殴り殺害する。 そして偽装工作のために柳田は、彼の研究室の鍵、ボヘーム という外国製のタバコ、そして金目のものを盗み、現場には 別人の毛髪を仕込んで逃げるのだった。 -------------------------------------------------------- 連続路上強盗事件が発生する中、警察は犯行の手口を見て 前科者リストの中から、今井という容疑者に目星をつけて捜査を していた。そんな中、5件目の事件として、大学の講師が襲われ、 これまでと凶器こそ類似していたが、5件目にして初めての殺人 事件へと発展したことで、警視庁としても威信を賭けて捜査を 行う。警視庁内でも殺気立っている中で、福家の行動が組織系統 を乱すものだとして、石松は苛立ちを覚えていく。 ドラマとしては特に可もなく不可もなく。 科警研の中でも神扱いされている復顔師だった男性が、殺人を 犯すということで、現役の捜査官と大学の特任教授となって いる柳田との対決という感じ。 福家が5年前に講演で一度柳田のことを見た事があるということ で、ちょっとした繋がり感を描きつつ、プロの科警研の男が 現場を細工したものを見破っていけるのか否か。 女右京さんって感じの福家さん。 「初めて逢った時から決めていました!」と「とんねるずのみなさ んのおかげでした」の「ねるとん紅鯨団ばり」の告白シーンの如く、 最初から目星をつけての捜査という感じが相変わらず違和感として 存在しているが、そのとっかかりさえ上手く受け入れる事が出来れば ある程度は、福家の着眼点にも納得出来るものがある。 人は不安になるほどに、言葉数が多くなるということで、柳田嘉文 が要らないことをベラベラ話しすぎるという言動の中に、プロと しての奢りと同時に、心理学的には隠し通せないものが自然と 現れている感じがするところは毎回のように感じる流れなので、 その辺のことを勘案すると、福家自身のキャラクターは、どちら かといえば心理学者という背景が有った方が、この手のやりとりの 矛盾から糸口を見出していくドラマとしては見やすいのかも。 ただもう7話なので今更そんな設定のことを言っても無意味だけど。 柳田が行っていた不正が一体何なのか。 池内からCDを奪ったり、証拠品を奪ってシュレッダーにかけて いたけど、CDは一枚ではないかも知れないし、現場でシュレッダー にかけるところなど、ちょっと考えられないのかなと思わせる。 取りあえず二話またぎなので、後半部の盛り返しに期待したい ところだけど、福家が不正に頭を下げさせられたりして、普通ならば 屈辱感と怒りを感じるところだけど、それがないところを見ると やっぱり自分的には福家に感情移入していないなと思った。 福家 …… 檀れい (警部補、42歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係主任) 石松和夫 …… 稲垣吾郎 (警部、43歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係係長) 二岡友成 …… 柄本時生 (鑑識係、26歳。警視庁鑑識課鑑識係（巡査）) 田所勉 …… 中本賢 (警部補) 村上純一 …… 斉藤佑介 (二岡の同僚) 小川ガオ、小平一成、萩原宏樹、伊藤まんごろう、河野マサユキ 宇賀神亮介 柳田嘉文 …… 古谷一行 (元科警研、城北大法科学科・特任教授) 大学の講師・池内国雄 …… みのすけ (42歳、城北代法科学科・講師) 今井圭三 …… 柳憂怜 (48歳、前科者、類似する犯行) 白石滋記 …… ダイアモンドユカイ 川本洋子 …… 内田慈 (城北大法科学科・研究員) 菅村警備員 …… 林和義 (城北大警備員) 渡辺尚彦、吉田怜菜、渡辺聖花、中西希、逢澤みちる、木池谷厚子 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)