福家警部補の挨拶 (2014年1月期・フジ・火曜21時枠) 原作 - 大倉崇裕 脚本 - 正岡謙一�ｶ、麻倉圭司 企画 - 水野綾子 編成企画 - 清水一幸 プロデュース - 貸川聡子 音楽 - 横山克 演出 - 佐藤祐市、岩田和行 第9話 福家、密室に閉じ込められ容疑者になる -------------------------------------------------------- 1969年、世界一有名な詐欺師と言われた男・フランク・アバグ ネイルが逮捕される。医者・弁護士・パイロットなど様々な 職業に成りすました。彼の人生は2つのことを象徴している。 1つはどんな職業であれ簡単になれるということ。もう一つは どんな職業であれ簡単になってはいけないということ。 聖南総合病院では最近盗難騒ぎが起きていた。 森本医師の後ろを尾行する木原は、彼が元ER病棟で現在備品室 と化している場所に入っていくと木原も一緒に入る。 一体何をしているのかと問われると、木原は僕の顔を覚えている か?と問うと警棒を使って森本医師を殴り殺す。しかし争ってい る間にボタンが外れてしまったことに気が付き急いで探そうと するが、そこに看護師を務める丸山陽子が部屋に入ってくる。 森本と逢い引きする為の部屋として利用していた二人。 丸山は森本の姿を探す中、木原は機転を利かせて近くに有った 白衣を着て彼女の前に現れる。新しく赴任したばかりの医師・ 千条だと名乗る。更に現場には荒川と名乗る不審者がバッグを 持って現れ、二人は彼が怪しいと見るやバッグの中身を見せる 様要求する中で、そこには更に迷い込んできた福家が現れる。 救命センターは昨年廃止されて電話も通じない場所に何故 訪れたのか。福家は同僚の見舞いに来た事を告げ、単に迷った だけだとするが不審者に違いないと語る。福家は自分が刑事 である事を語るがバッヂを二岡の病室に忘れてきてしまった 為に証明することが出来ずにいた。 そんな中、警備員は病棟の鍵を閉めてしまい・・・ -------------------------------------------------------- 閉鎖された救命センターの一室で4人の男女がその場に居合わせる。 そこには聖南総合病院の医師・森本が鈍器で殴られ殺害されて いた。自ら医師だと名乗る木原は、現場の状況から荷台から 落ちた事での頭部外傷が死因ではないかと告げるが・・・ 現場には通じるハズのない受話器を触れた跡があり、死んだ 森本の手には埃が付いていたというものだったが・・・ 色々と事件捜査の着眼点としては悪くないし、やりとりもそれなりに 機能していたと思う。 みんなが一カ所に集う理由としては相当強引では有るのだけどね。 自分自身のことを証明することの難しさというのが改めて 面白く描かれているし、一度不審に思った人物に対する先入観 などを使ってドラマをミスリードさせようとする流れ自体は 良かったと思う。 他人のことはなかなか分からないものだけど、亡くなった森本に 対する不審な一面をこれでもかというかくらいぶつけて構成した 感じだった。 ただ頭部の傷が落下によって頭をぶつけたのかどうかの判断 に関しては、正直あんまり説得力がなかった。脚立から落ちて も同様の傷は付くと思うし、現場に落ちていたボタンを巡って、 あんな証拠の隠し方なんて有るのだろうかという感じがする。 色んな意味で木原が見誤っていたこと。 説明する時間も与えないところが全てのミスだったのかも知れない けど、人間同士の意思の疎通は難しい感じだね。 肩書きがあるだけである意味安心出来る部分とそうではない部分 が現れていたところは興味深かった。 医者と言われると一番信頼されやすいのだろうけど、その分だけ 医師特有のスキルを持ち合わせていないとね。 最後の石松の登場。そして福家の身分を証明する際のコンビ感は 良かったね。最初から石松をもう少しドラマで上手く関わらせて おけば良かったのにな。 福家 …… 檀れい (警部補、42歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係主任) 石松和夫 …… 稲垣吾郎 (警部、43歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係係長) 二岡友成 …… 柄本時生 (鑑識係、26歳。警視庁鑑識課鑑識係（巡査）) 田所勉 …… 中本賢 (警部補) 村上純一 …… 斉藤佑介 (二岡の同僚) 小川ガオ、小平一成、萩原宏樹、伊藤まんごろう、河野マサユキ 宇賀神亮介 木原幸信 …… 林遣都 (隆一の弟) 丸山陽子 …… 室井滋 (聖南総合病院外科病棟看護師) 荒川勉 …… きたろう (ジェスター製薬第一営業部次長) 山岡一雄 …… 小久保寿人 (窃盗犯・元聖南総合病院研修医) 森本和弘 …… 長谷川公彦 (聖南総合病院外科部長) 木原隆一 …… 辻川慶治 (元テニスプレーヤー) 井上康、福田温子(声) 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)