福家警部補の挨拶 (2014年1月期・フジ・火曜21時枠) 原作 - 大倉崇裕 脚本 - 正岡謙一�ｶ、麻倉圭司 企画 - 水野綾子 編成企画 - 清水一幸 プロデュース - 貸川聡子 音楽 - 横山克 演出 - 佐藤祐市、岩田和行 第11話 真の正義とは？福家が警部補である理由 -------------------------------------------------------- 1947年警察法が改正され現在の警察庁が設置される。この組織 に属する警察官は、次の言葉を誓う。「私は何者にもとらわれ ず、何者をも恐れず、何者をも憎まず、良心のみに従って公正 に警察の職務の遂行に当たることを厳粛に誓います」と。 網山聡が公園で電話する中、車椅子で近くを通りかかる後藤喜 子は突然袋の中のミカンをその場にこぼしてしまう。網山に 頼んで拾ってもらう中、網山がバッグから目を離した隙に 後藤秀治が現れバッグをすり替える。喜子はミカンを拾って くれたお礼に一個ミカンをプレゼントする。 網山は仲間の麻生孝史と鳥島秀と接触する中、近々襲う予定の 八海銀行の見取り図を覚えるよう指示する。 彼らが居るアパートが見える喫茶店でケーキを食べている 後藤夫婦はタイミングを見て起爆装置を取り出すと、スイッチ を入れる。すると網山が持っていたバッグの中に入っている 爆弾が爆発してアパートの一室は吹き飛ぶのだった。 現場には野次馬が集まる中、刑事たちもやってくる。 喜子たちも野次馬としてアパート近くで見ている中、捜査に やってきた福家とぶつかる。福家は謝罪して荷物を拾う中、 喜子からミカンをプレゼントされる。 福家は二岡と合流すると、爆発の被害者の3人は先日宝石店強盗 殺人事件で手配中の三人だということを告げる。現場からは 銀行の見取り図が見つかった為に恐らく次に襲うべき銀行の 計画を立てている最中に爆弾が誤爆してしまったのではないか と推察する。 -------------------------------------------------------- 爆破事件が発生する。 福家は現場近くで見ていた車椅子の老夫婦の存在が気になり 目撃証言を聞くという名目で何度も足繁く後藤家を尋ねていく。 爆破事件で死亡した人物が過去に犯罪を犯した人物であることを 知る。 車椅子の人物が犯行に関われる訳がないとする先入観と 老人に爆発物が扱える訳がないとする先入観、警察さえ知らない 犯罪者の情報を知り得るはずもない老夫婦が知っているという ことで、本来それらが捜査に及ぼす影響が有って然るべき 案件なのに、そういうところがまるで無視されすぎているところが 実に気になるドラマ。 結局ダレが演じても福家からしてしまうと、関係無くなってしまう というところがドラマの妙味を失っている感じ。 世直し的犯行を起こす要因としては悪くないのだけど、化学肥料の 会社を経営していたという事実と、回路基板を設計して爆発物を 作るという電子工学部分はまるで相容れないものなので、その辺の 事情もかなり無視されているし、細かいところを言うときりがない。 第一印象から決めていました!というこのドラマの特性からする と、車椅子の人物が現場近くにいたということくらいしか着眼点 を持つ理由が無いんだよな。 15年前に失った娘の事件に関与する犯人が今回の被害者だった とするのであればその辺の着眼点にもそれなりに納得が出てくる のだろうけどね。 言葉で語るよりも手話で語る方が伝わることが多いというドラマ は有るけど、唇を読むとする行動には相当視力の問題も関係してくる だろうし、なかなか難しいものがある。 福家 …… 檀れい (警部補、42歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係主任) 石松和夫 …… 稲垣吾郎 (警部、43歳。警視庁捜査一課強行犯第十三係係長) 二岡友成 …… 柄本時生 (鑑識係、26歳。警視庁鑑識課鑑識係（巡査）) 田所勉 …… 中本賢 (警部補) 村上純一 …… 斉藤佑介 (二岡の同僚) 小川ガオ、小平一成、萩原宏樹、伊藤まんごろう、河野マサユキ 宇賀神亮介 後藤喜子 …… 八千草薫 (車椅子・元化学肥料の会社) 後藤秀治 …… 山本學 (喜子の夫) 矢崎良太郎 …… 阿部亮平 (30歳、犯罪者) 網山聡 …… 松本実 (犯罪者) 麻生孝史 …… 山根和馬 (犯罪者) 鳥島秀 …… 白洲迅 (犯罪者) 後藤あかり …… 栗原瞳 (娘、ストーカーの被害者) kiyoka、小泉千秋、金井淳郎、櫻井尚子