極悪がんぼ (2014年4月期・フジ・月曜21時枠) 原作：田島隆・東風孝広『極悪がんぼ』 脚本：いずみ吉紘 他 プロデュース：後藤博幸、草ヶ谷大輔 演出：河毛俊作、林徹、石井祐介 主題歌：氣志團「喧嘩上等」（影別苦須 虎津苦須） 第2話 涙の復讐取られたら取り返す -------------------------------------------------------- 恋人によってカード詐欺の借金を背負わされた薫。 "事件屋"小清水コンサルタント会社は一日で大金をつくる方法 を知って居ると知って薫はこの会社に自分も入れて欲しいと 語ると、看板料として年間2000万円を要求される。もうこれ以上 型にはめられる人生なんてまっぴらだとする薫はサインする。 一方沌面予備校では、経営者が計画倒産を起こしたのではない かとして契約していたレンタルコピー機業者、家具販売店、 印刷業者、家電店などが返済を求めて訪れるがオフィスは もぬけの殻となっていた。 その頃金子は沌面多郎に力を貸して、計画倒産を画策し、さそり 金融の誘利毒子と共に上手いこと、債務者たちの高額納品物質 を横流しした金を山分けしようと考えていた。薫は金子に 力を貸して、それらが置かれた倉庫で搬入を手伝うが・・ -------------------------------------------------------- 人の弱みにつけ込んででも金を儲けることに対する罪悪感と 良心がぶつかり合うドラマ。 薫はそんな両者に挟まれて、今の自分の境遇、そして自分の人生 に於ける悪循環から抜けだそうとするも、人の生き血を吸ってま で金を儲けて自分だけが幸せになると道は、本当に望んで いることなのかどうか興味深い葛藤として描かれていく。 このドラマ、変なルールが設けられている感じ。 経営コンサルタント内部でも騙し合いの構図があるのだが、 騙された方が悪いとする認識が徹底されている感じで、騙された 方も無理に金を奪い返すようなことはしない。 同じ会社内部の人物で合っても、相手を出し抜いて得た 金は自分の金だと認知されるという辺りが違和感が有るのだけど、 あくまで金の動かし方だけに集中し、暴力を排除したような金の 化かし合い的展開が月9としての最低限のモラルというところなの だろうか。 正直、金銭感覚的にはよく分からないものが有ったけど、 大量に売りさばくことが出来たのは、金子が債券譲渡書を買い取った 後に起こしたということで、薫に罪が化せられることがなくした 辺りが上手く描かれていたかな。 茸本和磨の小憎らしさがまた何とも言えず、確かにこういう調子の 良い人って居るよなと思わせた。 神崎薫 …… 尾野真千子 (フリーター) 冬月啓 …… 椎名桔平 (経営コンサルタント会社) 茸本和磨 …… 三浦翔平 (アルバイト店員・料理店) 真矢樫キリコ …… 仲里依紗 (スナック) 夏目大作 …… 竹内力 (経営コンサルタント会社) 抜道琢己 …… 板尾創路 (経営コンサルタント会社) 巻上輝男 …… 宇梶剛士 (消費者金融業"巻上金融") 小清水元 …… 小林薫 (経営コンサルタント会社) 金子千秋 …… 三浦友和 (経営コンサルタント会社) 豊臣嫌太郎 …… 宮藤官九郎 (弁護士) 伊集院保 …… オダギリジョー (刑事) 誘利毒子 …… 梶芽衣子 (さそり金融社長) 橋呉勇美 …… 笹野高史 (橋呉印刷社長) 沌面太郎 …… 田窪一世 (沌面予備校経営者) 東山 …… 木下ほうか (パソコンメーカー課長) 日之出 …… 有薗芳記 (コピー機リース会社課長) 瀬古 …… 鎌田雅弘 (家具販売会社係長) 漏田 …… 掛田誠 (家電のロウデン社長) 愛染艶子 …… 和希沙也 (風俗「LOVE FLAG」従業員) 甲斐集太郎 …… 加山到 (金暮地方裁判所執行官) リサイクルパチモン店員 …… 阿部亮平 高橋修、横塚真之介、横田久明、西川和宏、白神直子 いわいのふ健、石井心愛、小川真司