極悪がんぼ
(2014年4月期・フジ・月曜21時枠)

原作:田島隆・東風孝広『極悪がんぼ』
脚本:いずみ吉紘 他
プロデュース:後藤博幸、草ヶ谷大輔
演出:河毛俊作、林徹、石井祐介
主題歌:氣志團「喧嘩上等」(影別苦須 虎津苦須)





第3話 仕返しだ 暴力男に怒りの制裁
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金子のヤマを横取りした薫。金子は冬月に対して入れ知恵した
のはお前だろうと責め、目障りな女を事務所から追い出すと
いう金子。
一方薫は金子への借金の200万円こそ返済したが、看板料として
借金を背負った2000万円のウチ1800万円が依然として重くのし
かかっていた。

そんな中、不動産業者の地揚四郎がやってきて、金暮市西区の
土地開発に於いて団地の住民の一組の夫婦・飛騨家がなかなか
立ち退きに応じず、開発が頓挫しているとして経営コンサルタ
ントに相談に来る。飛騨林五郎は底抜建設はトップの営業成績を
持つ若手でも課長にのし上がったエリートで、妻の満利子は
県会議員の娘であり、林五郎の成績の影には議員の力も働いて
いるだろうとのこと。恐らく立ち退き料の引き上げを画策して
いるのではないかとして、何か立ち退かせる為に出来ることは
ないかという。そういう輩は仕事でコケさせるのが一番だという
夏目や金子。薫は私にもその仕事を手伝わせて欲しいとして
訴えると、金子は指示通りに動くならば加えても良いと語る。
その作戦とは、彼にハニートラップを仕掛けるというもの。
知恵・経験・金の無いヤツが一つだけ使える武器だと言われ、
使ってみたらどうかと言われる。
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薫は再開発に於いて老朽化したアパートからの立ち退きを断固
として拒否している飛騨家を何とか退かして金を受け取ろう
と考え行動を起こす。金子たちは薫に対してスキャンダルを
作って脅迫する為にもハニートラップを仕掛けろとするが、
薫は女性を武器にした方法を使いたくないと拒否する。
彼らの家から捨てられた紙のゴミからはセレブたちの名刺が
沢山見つかったことで、マジメで理想的だとされる夫婦に
一体どんな仮面が隠されているのかを調べていくことになる。

ドラマは面白いのだけど、タイトルからして何故かなかなか
見る気が起きない。そして行っている内容からも月9らしく
なくて、斬新なのかも知れないけど、酢豚に入ったパイナップル
のようで微妙に食べる気が起きないのと同様の感覚がある。

ただ薫の気っぷの良さはホント見ていて面白いし、尾野真千子
さんは、「最高の離婚」で完全に色んな意味で役者としての
幅が広がったなという感じがする。

誰が最後に最も利益を得るのかというところが最大の見せ場
として描かれるも、終盤で"評価情報"の扱いを巡り、それを
奪うことにばかり目が向いている薫の姿を見ると、その情報
を巡って、金の得方がまだ分かっていないのだろうなという
ことは明らかだったので、出し抜かれる形がサプライズに
見えなかったのは残念だった。

しかし二段オチの形で、彼女が逆に捕まってしまうというところ
は完全にサプライズ感が有ったな。

暴力を奮う相手だと知ったことで、薫が息をまいて出て行く
のをジャンヌダルクのようにして出て行ったとする辺りの下り
だったり、和磨がお調子ものとして、完全に脚を引っ張る辺り
の流れは面白く出来ていた。


神崎薫 …… 尾野真千子 (フリーター)
冬月啓 …… 椎名桔平 (経営コンサルタント会社)
茸本和磨 …… 三浦翔平 (アルバイト店員・料理店)
真矢樫キリコ …… 仲里依紗 (スナック)
夏目大作 …… 竹内力 (経営コンサルタント会社)
抜道琢己 …… 板尾創路 (経営コンサルタント会社)
巻上輝男 …… 宇梶剛士 (消費者金融業"巻上金融")
小清水元 …… 小林薫 (経営コンサルタント会社)
金子千秋 …… 三浦友和 (経営コンサルタント会社)
豊臣嫌太郎 …… 宮藤官九郎 (弁護士)
伊集院保 …… オダギリジョー (刑事)

地揚四郎 …… ラサール石井 (不動産会社)
飛騨林五郎 …… 要潤 (底抜建設)
飛騨満利子 …… 猫背椿 (県会議員の娘)
世洲腹久郎 …… 石井愃一 (県議会議員)
五露巻一郎 …… 野添義弘 (五露巻建設)

青野敏行、鈴木一功、児玉貴志、朝倉伸二、末吉くん
菊池敏弘、我善導、石川賢二、石原善暢、吉川依吹
相坂真織


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