極悪がんぼ (2014年4月期・フジ・月曜21時枠) 原作：田島隆・東風孝広『極悪がんぼ』 脚本：いずみ吉紘 他 プロデュース：後藤博幸、草ヶ谷大輔 演出：河毛俊作、林徹、石井祐介 主題歌：氣志團「喧嘩上等」（影別苦須 虎津苦須） 第6話 喧嘩上等　警察とガチンコ勝負 -------------------------------------------------------- 投遣警備保障の社長・投遣健介の元に冬月は借金の返済を求め る。社長は株の投機に失敗し損失を被っていたのである。一度 失敗して不渡りを出しているので二度目は倒産の危機にあった。 しかし投遣健介は自分には本業の方で太いパイプが有るので 問題が無いとして来月には払うという。冬月は親友出来ず、 担保を出して欲しいという。しかし家などは全て銀行に抵当に 出していると言われ、それならば会社の株券で2千万円分欲しい と要求する。 冬月は60株分の株式を受け取る。投遣警備保障で発行する株券 の200株の内の30%に値するものだった。 薫はあと800万円だとして金勘定をする。 そんな中冬月からの電話で、投遣警備保障の件で手伝って欲しい ことがあるという。手伝えば100万円を与えるというものだった。 「家畜は生かさず殺さず」。これが金融の基本だという冬月から 取り立ては金ではなく会社を乗っ取ることだとし、しかも 合法的な乗っ取りだという。その為には株式の51%の取得が必要 であり、手元にある株券は薫に譲るので、明日会社に乗り込んで 社長に株式総会を開くよう提案しろと語られるのだった。 そのまでに株のことについて頭によくたたき込むよう要求される。 -------------------------------------------------------- 投遣警備保障は警察の後ろ盾があるという理由から傲慢な経営 を行っており、株式による損失を繰り返し出していることから も経営者としては不的確なものが存在していた。冬月はそんな 彼から経営権を奪い、金ではなく会社ごと奪い取ろうと画策する。 そんな状況の中、調べていく内に、冬月は自分がキャリアと して活躍していた警察署長時代に収賄の罪を着せられて退職を 迫ってきた現在県警の警務部長・犬神が背後で繋がりがあると 見られる。政治家とのパイプもあることから乗っ取りには 難しいものがあるように思われたが・・・ 合法的に・・・とばかりは行かないであろう事件屋という職業。 こんな手が有るのであれば、夏目に任せて事務所を襲えと 小一時間だけど、警備会社の割りに防犯カメラ一つ付いていない 感じのところだったな。 株券・株主とはどういうものなのか。 その辺の説明に関しては、まるで説明にもなっておらず、 さわり程度のゲーム的感覚だけで物事が動いていたので、見やすい ことは確かだけど、分かりづらいところが有ったのも確かだった。 善意の第三者という設定とか株主名簿に記載云々の話とか株券譲渡 の流れなども実にあっさりとしすぎていて、少々説得力が足りなかった。 これならば力尽くで薫から社長が株券を取り戻したら単純になかった こととして存在しそうだし。 個人情報の問題とか意外とあっさり証拠を揃えてしまうところも 有るので、都合がよすぎはしないかと思わせるところも有った。 まぁその為に元刑事がいて、その繋がりなんかも最大限利用してい るのだろうけど、口座情報とか手に入れるのは令状がないと難しそ うだね。 株券の繋がり云々とは対象的に相手企業の儲けの為のスキーム 自体の解明も単純で難しそうではなかったな。 キリコさんが大活躍。 単にプリンターと画像処理ソフトを駆使しているだけなんだけどね。 裁判になってもバレないとする株券偽造など相当胡散臭い。 小清水が結構多くの台詞を喋ったところが意外と言えば意外か。 薫がそんな彼の言葉によって冬月のために仕返し・・・とまでは 行かないものの、冬月自身に改めて仕返しの為のお膳立てを してあげるところは、金の関係以上のものを感じるところなので 悪くは無かったと思う。 神崎薫 …… 尾野真千子 (フリーター) 冬月啓 …… 椎名桔平 (経営コンサルタント会社) 茸本和磨 …… 三浦翔平 (アルバイト店員・料理店) 真矢樫キリコ …… 仲里依紗 (スナック) 夏目大作 …… 竹内力 (経営コンサルタント会社) 抜道琢己 …… 板尾創路 (経営コンサルタント会社) 巻上輝男 …… 宇梶剛士 (消費者金融業"巻上金融") 小清水元 …… 小林薫 (経営コンサルタント会社) 金子千秋 …… 三浦友和 (経営コンサルタント会社) 豊臣嫌太郎 …… 宮藤官九郎 (弁護士) 伊集院保 …… オダギリジョー (刑事) 犬神 広明 …… 國村隼 (金暮県警察警務部部長) 投遣健介 …… 今井雅之 (投遣警備保障社長) 蟹股 歩 …… 浜田晃 (犬神から献金をもらう国会議員) 岩猿 耕助 …… 山本浩司 (蟹股の秘書) 諸子氏 武 …… 綾小路翔 (ホストクラブ「騎士団」社長) 赤蛇 …… 井上浩 (投遣警備保障のライバル会社) 武井壮、天野勝弘、谷藤太、長棟嘉道、植田麻友美