極悪がんぼ
(2014年4月期・フジ・月曜21時枠)

原作:田島隆・東風孝広『極悪がんぼ』
脚本:いずみ吉紘 他
プロデュース:後藤博幸、草ヶ谷大輔
演出:河毛俊作、林徹、石井祐介
主題歌:氣志團「喧嘩上等」(影別苦須 虎津苦須)





第11話 波乱の最終回!最期の結束
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金一商事からショッピングモールの利権を奪い取った薫と抜道
だったが、突然禿高コーポレーションの社長、義男が現れ、
私たちが利権を引き継ぐという。わずかばかりの金を置いて
いっては有無を言わさず利権をさらうやり方にただ指を加えて
見ているほかない薫たち。
薫は入院中の妖怪じじぃこと、小清水に対して文句を言いに
いくが、金とは本来行き着くべき所に流れるものだと言われ、
話をはぐらかされる。薫は納得いかず、背景には銭山議員が
絡んでいるのかと問い、だからこそ私の元にも公安の捜査の手
が及んでいるのかと尋ねる。所長のことを嗅ぎ回っていること
を告げると、小清水は沈黙してしまう。
薫は冬月に相談し、公安の動きについて何か知らないかを尋ねる。
事務所にはみんなが集まり、所長が倒れて病院にいること。
銭山が総裁選の為に動き出し、銭山が表の政治を仕切り、
小清水が裏で政治を操っていたことに関して、汚い仕事をして
きた小清水のことを銭山が切ろうとして公安を動かしているの
ではないかとする疑惑が浮上する。
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小清水が倒れて不在の金暮市に於いて薫を初めとして様々な
思惑が動き始める。薫は小清水から腕を買われて、今後右腕
となり、看板を背負っていかないかと言われるも、次の瞬間には
巨大な利権の絡むモールの件をあっさりと取り上げられてしまう。
小清水による思惑なのか、それとも銭山議員による陰謀なのか。
公安も地元の刑事も小清水の事務所をマークされる中、所長の
容体が悪化し、もう意識が戻ることはないと聞かされる。
銭山が言葉とは逆にモールの推進をしていることを知って、
薫たちは銭山の悪事を暴き、利権を取り戻そうとする。

正直なんだかよく分からないドラマだった。
内容自体はシンプルといえばシンプルだし、かといってそれ程の
知識がある訳でもないので、その手の流れをどのようにして食い
止めるのか、解決した後にも本当に幸せな結末だったのか、見て
いる方としては算段が付きづらく、納得出来るものだったのか
どうかに関してはイマイチよく分からない。

その点人の倫理感なり善悪の微妙な駆け引きの中で行われる理想と
現実の内容を盛り込んだドラマ「リーガル・ハイ」などはとても
面白く出来ていたので、素材自体の取っつき感なども有った
のかも知れない。

今回のドラマを見ても結局誰かが悪役を務めなければモールの建設
は出来ない訳で、それを食い止められるものなのかどうか。
昔の気質のヤクザが現在の経済ヤクザとしての信念を持つように
金暮市を守るという主人公たちの中の信念なり愛情でもあればまだ
別の感じがしたのだろうけど、結局自分の都合で動いている感じ
にしか見えない人たちばかりだったので、内面では悪い人ではない
と分かっても利己的な人物という印象しか残らないところが有った
のも確かだった。

都合の良いところでだけ良い顔をしても結局のところ信頼感も
生まれないし、好感度を得ることも出来ないのが現状なのでは
ないかという気がする。


神崎薫 …… 尾野真千子 (フリーター)
冬月啓 …… 椎名桔平 (経営コンサルタント会社)
茸本和磨 …… 三浦翔平 (アルバイト店員・料理店)
真矢樫キリコ …… 仲里依紗 (スナック)
夏目大作 …… 竹内力 (経営コンサルタント会社)
抜道琢己 …… 板尾創路 (経営コンサルタント会社)
巻上輝男 …… 宇梶剛士 (消費者金融業"巻上金融")
小清水元 …… 小林薫 (経営コンサルタント会社)
金子千秋 …… 三浦友和 (経営コンサルタント会社)
豊臣嫌太郎 …… 宮藤官九郎 (弁護士)
伊集院保 …… オダギリジョー (刑事)
下鷹今日子 …… 松尾れい子 (金子が常連のクラブのママ)

銭山貞夫 …… 武田鉄矢 (金暮市・民民党議員)
柘植口達也 …… 高橋光臣 (銭山の秘書)
白崎憲二 …… 篠井英介 (公安)

岡森諦、武田義晴、俵木藤汰、吉田幸矢、宮島三郎
やながわみほ、萩原宏樹、高橋麻理、山神佳誉、石井心愛



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