花咲舞が黙ってない
(2014年4月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 池井戸潤『不祥事』『銀行特務命令』
脚本 - 江頭美智留、松田裕子
演出 - 南雲聖一ほか
音楽 - 菅野祐悟
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 加藤正俊・森雅弘
主題歌 - 西野カナ「We Don't Stop」





第2話 上司のミスは部下の責任…そんなの間違ってる!
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相葉健と花咲舞は本店に戻る事は出来たが、花形部署とは通す
臨店斑を任させることになる。
銀行員の同僚の結婚式。
周作と実花の結婚式に参加する。みんなが二人の結婚をうらや
ましがる中、彩奈は婚活して実を結びそうだという。相手は
結婚相談所で見つけたというものだった。
一方男性陣の東と梶は相馬に対して結婚なんてそんなに良い
ものではないと愚痴る。結婚前には色々と良い所を言って
くれたが今では家庭内で邪魔にされているという。そんな中
相葉は自分など結婚も失敗し、仕事でもバツイチだと語る。

相馬と舞は帰宅する中、二人とも門前中町に住んでいることを
知りタクシーの相乗り。
すると舞は相馬が引っ越したアパートの近くが実家で父・幸三
が小料理店を経営していることを知る。

翌日舞は結婚について考えている中で、会議室にやってきた
児玉と真藤から声を掛けられる。先日の茅場町支店の歳に矢島
のことを処理したのが彼女だということを知っていた真藤は
君の名前を覚えておくとして目を光らせる。

そんな中、芝崎からは次の臨店は青山支店だと言われる。
支店の方に抗議文が送られてきたとのこと。
話を聞くと支店が融資した会社・グランマリッジ社はセレブ
相手の結婚相談所だが、開店して半年間、女性会員は一人も
男性を紹介してもらえないとして訴えていた事が分かる。
これって銀行が担当するものなのかとする疑問が流れ中、
融資に問題は無かったか事業計画書の提示を求め、それを
調査していく。
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東京第一銀行本部・青山支店にクレームの手紙が多く届いて
いることを知って、臨店に乗り出すことに。
銀行が融資した結婚相談所のグランマリッジ社は多額の金を
女性会員から取りながらも半年の間、誰一人として男性の紹介
がないということ。調べていくウチに意外な事実が発覚する。

こういう案件が臨店案件なのかはともかく、「手柄は上司のもの、
責任は部下のもの」だとされる銀行の常識を抓る展開は面白く
出来ていた。

銀行が金融商品を扱う国の中枢でも有るのでワガママ
がまかり通ってしまう場所であるのだろうけど、行内でもきな臭い
人物が上司として君臨している辺りは、相当腹が立つものがあり
腐った体質の改善の必要性を唱えるところに繋がって居る。

ここの所旧態体質に有る大学病院や官僚システム、そして銀行の
問題点を正そうとして、ドラマ界でも必死に主張している感じ
がする。

「半沢直樹」と同様に、責任の所在を回避しようとする上司に
責任を取らせるということで、爽快感は有るし、その改革を
行う女性キャラクターには元気をもらえることは間違いない。

ただ早くも相馬健を出世街道から外させた核心的人物を登場させた
ことで、ちょっと呆気ない感じもする。

テラーだった頃の記憶を上手く提示して口座記録を照合して
いたけど、もう少しテラーだった時代のことをこれまでにも描いても良かった
のかもしれないね。そうすると今回の様なパターンもとても
説得力が出てくる。

生瀬勝久さんも最近こんな役ばかりが続いている。
これだけ彼の派閥の人物が不手際を起こしているのに、彼に
対する信頼性というのが行内の政治的駆け引きに於いて
影響を及ぼさないのだろうか?


花咲舞 …… 杏
相馬健 …… 上川隆也
芝崎太一 …… 塚地武雅
辛島伸二朗 …… 榎木孝明
真藤毅 …… 生瀬勝久
児玉直樹 …… 甲本雅裕
花咲幸三 …… 大杉漣

彩奈 …… 瀬戸早妃 (東京第一銀行中野支店・テラー)
亜紀 …… 田中こなつ (東京第一銀行中野支店・テラー)
実花 …… 綾那 (東京第一銀行中野支店・テラー・寿退社)

杉下祐一 …… 田中圭 (青山支店融資課)
新田隼夫 …… 飯田基祐 (青山支店支店長)
宗方英司 …… 橋本禎之 (グランマリッジ代表)
島村雄太 …… 岸祐二 (警視庁刑事部・捜査第二課警部補)
周作 …… 高橋立 (実花と結婚、バンカー、NY支店へ)

梶 …… 長岡尚彦 (相馬の元同僚・バンカー)
東 …… 鼓太郎 (相馬の元同僚・バンカー)

藤原正和、山本良弘


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