HERO
(2014年7月期・フジTV・月曜21時枠)

脚本 - 福田靖
音楽 - 服部隆之
企画 - 鈴木吉弘
プロデュース - 渡辺恒也
協力プロデュース - 牧野正
演出 - 鈴木雅之、平野眞、金井紘





第10話 最終章突入・暴かれる真実の代償…城西支部最後の事件
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検察庁・特捜部の検事だけでは対応出来ないとして、牛丸の元
に人員を派遣して欲しいとの連絡が入る。押坂副部長によると
誰でも良いと言われているとして江上が牛丸に語る。
川尻は久利生と麻木が行くべきだと語る。久利生は拒否しよう
とするが検察庁の食堂の飯は美味いと言われ目をシャキーンと
きらめかせる。

特捜部にいく久利生と麻木。麻木は特に張り切る姿が有った。
江上に会う二人は、麻木は過去江上の下で事務官を務めて
いたとし、久利生と江上はライバル関係に有った時期もある
という繋がりが有った。

押坂と顔合わせする中、現在政友党の橋場正太郎・国交大臣は
収賄の疑惑が浮上し、大手ゼネコンのヌカダ建設から一億円
以上の政治献金が有ったということを掴んでいるという。
久利生たちには物読みをして欲しいとのこと。書類の伝票から
事件に関係するものを探すという作業だった。

宇野はなんで東大出で八王子の神童と呼ばれる僕が選ばれなか
ったのかとして文句を告げる。礼子は万引き事件を押しつけ
られるとまだ検察庁は男社会だとして文句を告げ、ハイヒール
フェチの犯人に怒りをぶつける。田村は3年前まで特捜部の検事
だった。

田村が担当するのは南雲尊之(43歳)。
9月14日の夜、府中市駅前の路地で滝翔太(27歳)をナイフで
刺し殺したという容疑で捕まっていた。

特捜部では萩原から平成24年の9月5日〜H26年の7月31の領収書
を徹底的に調べろと発破がかけられる。麻木は文句を呟くが
長谷川は自分はもう2ヶ月もこの調査をしていると言われる。

仕事が終わり久利生と麻木はバーで飲んでいると江上がやっ
ていくる。江上は久しぶりに下界に来た気分だとしながらも
ストレスで胃を痛そうにしていた。久利生はバーの席に
フジテレビノアナウンサー、加藤と山崎が座っていることに
感動し握手してもらう。

翌日江上が胃潰瘍で入院した為に久利生に対して江上が担当
していた取り調べ・調書にサインさせろと言われる。
タカダ建設の総務部に勤務する桂川隆史が7月31日に、建設会社
から政治家に金が渡る時の運転手をしていたという記録が
有った為のものだった。橋場の秘書に現金が入った箱を渡した
際にあなたが運転していたハズだとして問い詰めるが、その日
は仕事を休み午後からは日比谷の映画館にいたと語る。
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特捜部からの要請により、政治家の収賄疑惑事件の捜査に久利生
と麻木が手伝いにいく。
一方城西署では、田村検事が中心となり、通り魔殺傷事件を
調べていた。刺したのは南雲尊之、被害者の滝翔太をナイフで
刺し殺したものだが、南雲は何一つ答えようとはしなかった。
しかしそんな南雲には一流弁護士事務所の松平が弁護することに
なった事を知ると、彼が日本画の巨匠である南雲泰山の息子で
ある事を知る。

如何にも身代わりに差し出されてしまったという南雲尊之って
感じなのだろうと思って見ていたけど、ドラマを見ていくウチに
この事件の類似する過去の事件を捜査しているウチに、最初の
事件だとされる事件が別の被疑者・大友真一が起訴されていた
事が分かる。南雲を起訴することによって、冤罪事件が明らか
にされてしまうこともある中、果たして城西署では検事を敵に
回してまでも起訴することにするのか。

延長分が逆にだらけてしまったのが残念だった。
最終話で延長すれば良いのに、視聴率が取れる、スポンサーが
付く、フジテレビ丸儲けの構図からなのか、視聴者にはまるで
意味のないテレビ局側の事情で延長していることが如何にも
フジテレビって感じ。カトパンとか出ていたし(笑)

みんながみんな久利生の精神に染まって来たことで、久利生が
言わずとも周りが先に行動を起こしていく姿も有って、
誰が言うまでもなく行動を起こす姿が有る。

真実を追究することが検事の仕事であり、ウソにウソを重ねること
に城西署が手を貸すはずもなく、煙たがられる状況の中でも
最早そういう外圧には屈しないだけの精神力を身につけたという
ことで成長を感じさせる。

やってることは小さいけど、その小さいピースをぞんざいに扱う
べきではないこと。一人一人の役割の重要性というものを
改めて感じさせるモノがあるね。

この流れで、城西署分裂の危機と煽るのはちょっと不自然かも。


久利生 公平 …… 木村拓哉 (検事)
麻木 千佳 …… 北川景子 (検察事務官)
川尻 健三郎 …… 松重豊 (検事・部長)
田村 雅史 …… 杉本哲太 (検事)
遠藤 賢司 …… 八嶋智人 (検事)
宇野 大介 …… 濱田岳 (検事)
末次 隆之 …… 小日向文世 (検察事務官)
馬場 礼子 …… 吉田羊 (検事)
井戸 秀二 …… 正名僕蔵 (検察事務官)
小杉 啓太 …… 勝矢 (警備員)
牛丸 豊 …… 角野卓造 (本庁の次席検事)
バーテンダー …… 田中要次 (「St.George's Tavern」マスター)

江上達夫 …… 勝村政信 (東京地方検察庁特別捜査部の検事)
押坂陽一郎副部長 …… 手塚とおる (東京地方検察庁特別捜査部副部長)
南雲尊之 …… 加藤虎ノ介 (太を刺殺した容疑者)
松平一臣 …… 羽場裕一 (松平法律事務所)
桂川隆史 …… 矢柴俊博 (ヌカダ建設の総務部)
津金沢 …… 佐戸井けん太 (特捜部長)
国分秀雄 …… 井上順 (東京地方検察庁刑事部元検事)

猫田直、今里真、南好洋、杉浦琴乃、桃奈、能見俊三千
真木恵未、里一麿、高坂ちか、加藤綾子(アナ)、山崎夕貴(アナ)



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