昼顔 〜平日午後3時の恋人たち〜
(2014年7月期・フジテレビ・22時枠)

脚本 - 井上由美子
音楽 - 菅野祐悟
演出 - 西谷弘、高野舞、西坂瑞城
主題歌 - 一青窈「他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS」
プロデュース - 三竿玲子、清水一幸





第3話 妻の失恋…本音語る七夕の夜
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紗和は久しぶりに男性と二人きりになったことで舞い上がり
既婚者である北野とキスしようとするが、彼に拒絶される。
出来る事ならば消したい記憶。紗和は自己嫌悪に陥る。
利佳子もまた画家の加藤の元に駆けつけ自分の絵を描いて
欲しい事を告げる。しかし突然裸になるよう要求されると
下着姿にはなるものの最後の一枚はどうしても脱ぐことが出
来ずにいた。加藤からは俺が君の夫に告げ口したらどうする
つもりなのかと問うとアナタはそんな事はしないという。
しかし加藤は君のように男性を舐めているとそのウチ痛い目に
合うと警告する。上辺だけ綺麗な家、上辺だけ出来た亭主と
暮らすのがあんたにお似合いだと言われる。

北野は帰宅すると乃里子も帰宅していた。
講演の原稿を書いていた事を告げ理学部の記念講演に於いて
准教授昇格の岩井の為に講演するよう言われたのだという。
北野にも是非自分の晴れ舞台を見に来て欲しいと告げる。
准教授になっても今の名字のままで良いよねと語る。北野は
ノリのしたいようにすれば良いと語る。夕食を食べようと
いう乃里子だが、用意して有ったのは弁当だった。これだけ
は譲れないとばかりに北野は嫌な顔を一瞬覗かせる。

俊介は帰宅すると紗和は夕食を作っていた。
あまりの突然の雨にタクシーが捕まらなかったという俊介。
俊介は逃げてしまったハムスターの"はむみ"が心配だとして
チラシを作ったという。機嫌の悪い紗和は私への当てつけなの
かとして料理をする手を止めてもう付き合いきれない事を
口にする。俊介はゴメンと謝罪するが何故謝るのかと問う
紗和は悪いと思わないのであれば謝るなと告げる。
紗和は北野との件の不満を夫にぶつける。しかし内心ぶつける
相手がいるだけ良かったと語る。夫婦の価値はそんなものなの
かも知れないと実感する。
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紗和も利佳子も日常の生活が自分の求めている生活とは
かけ離れているものだと考えて、外の世界に自分が自分らしく
生きられるものを見つけていく。
紗和は北野に自分から仕掛けたキスに関して拒絶されたことで、
自己嫌悪陥り、背徳の恋に憧れている自分がいることに軽蔑
すべき女だとして自虐化していくが・・・

これだけ好きな俳優を揃えているのに、なんでこんなにつまらな
く感じるのだろうかと前回の感想とほぼ変わらない展開が続いている。

全員が全員都合良く問題を抱えていて、それら問題を解決する
為のものを持った相手がそこにはいる。しかしそれら解決する為に
事態を縛っているのは結婚という名の契りで有ることが全ての
問題である。結婚は古い習慣であるということを主張したいのか。

他人の為に自分を押し殺していることに美徳を感じている
ことが自己満足感でしかないのか。我慢をしても結果として周りに
は同じように見えるのであれば、自分の思うとおりの行動を起こす
べきではないかの葛藤がそこかしこで見られる。

そもそも男女の関係、夫婦の関係が対等の関係でないというところ
が全ての元凶として存在している。

どの人物にも肩入れするだけの要素がまるで存在しない。
この人だけは幸せになって欲しいという気持ちが出てくると
それなりにドラマも盛り上がると思うのだけど、恋愛や結婚生活に
於ける真理を語っているようで行動自体はバカっぽさばかりを
感じるところは、何処か井上由美子さんっぽくないところ。

早いところ全員が不幸のどん底に陥って、本来の自分は何をしたい
のかを見つけ出して欲しい。紗和が北野にキスしようとした行動を
見て、バカっぽいなと思っていたけど、今回は、美鈴が俊介に
キスしているのを見て、何処の三文脚本家が書いているのかと
思わず小一時間だった。

加藤も偉そうなことを語るのに、結局利佳子と関係を持っていく
という辺りがまたアホっぽかった。
生徒は何故か生物教師に感心を持ちそれを壊そうとしている。
何の関係があるんだって感じで、人を傷つけることばかりを考えて
ものたちまで現れているし、なんだか変なドラマって感じ。
これぞ王道的ソープオペラってヤツなのか。


笹本 紗和 …… 上戸彩 (俊介の妻)
滝川 利佳子 …… 吉瀬美智子 (徹の妻)
北野 裕一郎 …… 斎藤工 (晴鐘学園付属高校理科教師)
北野乃里子 …… 伊藤歩
長谷川 美鈴 …… 木南晴夏 (俊介の部下)
滝川 徹 …… 木下ほうか (女性誌「BONITO」編集長)
滝川 真菜 …… 山口まゆ (娘)
滝川 陽菜 …… 豊嶋花 (娘)
萩原 智也 …… 淵上泰史 (利佳子の不倫相手)
笹本 俊介 …… 鈴木浩介 (紗和の夫)
笹本 慶子 …… 高畑淳子 (俊介の母)
加藤 修 …… 北村一輝 (雑誌などに挿絵を描く画家)

高橋茂子 …… りりィ (校長)
増沢雄二 …… 螢雪次朗 (教頭)
松田 峰子 …… 橘ユキコ (紗和のパート仲間)
清水 博美 …… 原田佳奈 (紗和のパート仲間・上司・主任)
水谷 京子 …… 今藤洋子 (女性誌「BONITO」編集者)

木下 啓太 …… 健太郎 (トラブル生徒)
後藤 まなみ …… 田中日奈子 (生徒)
香川 洋介 …… 奥村秀人 (生徒)
小野 一也 …… 本田聡 (生徒)
松岡 瑠衣 …… 鈴木りんだ (生徒)

岩井拳士朗



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