昼顔 〜平日午後3時の恋人たち〜
(2014年7月期・フジテレビ・22時枠)

脚本 - 井上由美子
音楽 - 菅野祐悟
演出 - 西谷弘、高野舞、西坂瑞城
主題歌 - 一青窈「他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS」
プロデュース - 三竿玲子、清水一幸





第7話 恋の終わり…日常に戻る辛さ
--------------------------------------------------------
紗和は裕一郎の奥さんの顔を知った今、これ以上関係を続けれ
ば地獄が待っており、自分には悪女になりきる程の力はないと
感じていた。
紗和は利佳子の元に行くと、二人とも意中の相手と別れたこと
を告げ慰め合おうと語る。ここでは泣いても良いが目を腫らし
て帰ればどんな鈍感な夫でも気がつかれるという。私みたいに
バレたら、お宅には遊びがないので即関係は終わり、アナタは
今の生活を全て失い夫は人間不信になるはずだという。秘密は
墓まで持っていくしかないのだと語る。普通の恋ならば
大泣きできるし旅行などで発散できるが不倫の際には別れた
後でさえ知られる訳にはいかないのだという。
味気ない日常に戻るしかないこと。いつものことをいつもの
ようにするのだという。
乃里子は裕一郎を呼ぶ。ベッドで紗和と別れた辛さを感じる
中で、彼女から提出した論文が評価されたとしてネットに
その事がかかれていることを聞く。乃里子は私は無理をする
のを辞めたとし、私たちは一緒に研究してきた特別な関係だ
として大事にして欲しいと頼む。
--------------------------------------------------------

ついに利佳子は夫に加藤との関係がバレてしまい、携帯や
車、そしてクレジットカードまで取り上げられてしまう。
利佳子は紗和も北野との関係がうまくいかず、傷心している
ことを知って慰め合うが、利佳子は不倫とは元々こういうもの
だとして知ったかぶって感情を抑えた態度を見せる。
しかし夫の滝川は次々と利佳子のことを見下し、彼女が子供を
置いて家庭を捨ててはいけない事を知って、益々滝川は強気に
出て行くが・・・

このドラマで失敗したのは上戸彩さんの起用だったな。
新しい役に挑戦したい気持ちも分かるけど、ちょっと彼女には
かけ離れすぎた役所でドラマが回っていて、一人浮いている印象
しかない。彼女がやたらと「神さまが・・」なんて下りで呟くけ
ど、そんなに安易に神の名を出すなと言いたいところ。

ただ紗和の不幸というのも色んなところで感じるのだけど、
利佳子の不幸と比べるとまさに一長一短って感じで、どちらが
より不幸なのか不幸自慢を見比べてみるのが楽しいところなのかも。

紗和にとってはパートとはいえ職場での仕事や居場所があるし、
義母が煩わしい存在だと思っていたけど、意外と紗和に対する理解
度のある人なので、面倒な嫁・姑関係というのがない分、気軽な
付き合いが出来ていて悪い感じがしない。
そう言う意味では着の身着のままで出てきてしまった利佳子には
何も無いよな。

捨てられないと思っていた利佳子は最後のチャンスかも知れない
として結局家を飛び出した。イニチアチブは夫にあると思って
いたけど、その決断によって上手いこと逆転した。
利佳子がソファーに座って足を組み替えしながら、「氷の微笑」
のシャロン・ストーンバリのポージングでこれまでの不満を述べる
シーンなど、気持ちが良かったところだし、あの時のシャロン
ストーンも刑事に対するイニシアチブを上手いこと足の魅力で
奪っていったよな。

紗和と乃里子の関係も面白いと言えば面白いのだけど、幾ら
何でもすぐに気が付きそうなもの。余程乃里子は研究畑の人で
鈍感になってしまったのか。
教えているハズもない生物教師だということを紗和が語ったり、
北野という名字を知っていたことで、ようやく決定打という
ところなのか。


笹本 紗和 …… 上戸彩 (俊介の妻)
滝川 利佳子 …… 吉瀬美智子 (徹の妻)
北野 裕一郎 …… 斎藤工 (晴鐘学園付属高校理科教師)
北野乃里子 …… 伊藤歩 (准教授、裕一郎の妻)
長谷川 美鈴 …… 木南晴夏 (俊介の部下)
滝川 徹 …… 木下ほうか (女性誌「BONITO」編集長)
滝川 真菜 …… 山口まゆ (娘)
滝川 陽菜 …… 豊嶋花 (娘)
萩原 智也 …… 淵上泰史 (利佳子の不倫相手)
笹本 俊介 …… 鈴木浩介 (紗和の夫)
笹本 慶子 …… 高畑淳子 (俊介の母)
加藤 修 …… 北村一輝 (雑誌などに挿絵を描く画家)

高橋茂子 …… りりィ (校長)
増沢雄二 …… 螢雪次朗 (教頭)
松田 峰子 …… 橘ユキコ (紗和のパート仲間)
清水 博美 …… 原田佳奈 (紗和のパート仲間・上司・主任)
水谷 京子 …… 今藤洋子 (女性誌「BONITO」編集者)

木下 啓太 …… 健太郎 (トラブル生徒)
後藤 まなみ …… 田中日奈子 (生徒)
香川 洋介 …… 奥村秀人 (生徒)
小野 一也 …… 本田聡 (生徒)
松岡 瑠衣 …… 鈴木りんだ (生徒)

山崎潤



inserted by FC2 system