昼顔 〜平日午後3時の恋人たち〜 (2014年7月期・フジテレビ・22時枠) 脚本 - 井上由美子 音楽 - 菅野祐悟 演出 - 西谷弘、高野舞、西坂瑞城 主題歌 - 一青窈「他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS」 プロデュース - 三竿玲子、清水一幸 第11話 罪から始まった恋完結…妻が選ぶのは夫か恋人か -------------------------------------------------------- 紗和と北野は逃避する中、そろそろ現実と向き合わねばならず 北野は問題を知りすべく紗和や乃里子に有って事情を語り 関係を清算してくるという。紗和は彼が帰宅するまでの3日 間異常に長く寂しく感じられた。 北野は乃里子に対して離婚の条件は全て飲むので別れて欲しい 事を告げる。乃里子は帰宅すると浴槽で手首を切って自殺未遂 しようとしていたが、北野に対して私が自殺すればあなたは 二つの命を殺すことになるとして、今度は窓から飛び降りる ことを示唆する。しかし北野はもしも君が妊娠していれば 自殺を図るような人では無いとし、泥酔していることもまた 妊娠していないであろうことを裏付けていた。乃里子は妊娠は 確かに安っぽい嘘だった事を認め、手首に負った傷もあなたの 生徒が暴れていった際に傷つけていったものだと語る。乃里子 はどんどん自分が嫌な女になっていることにショックを受ける。 紗和は相変わらず一人でひたすら待っていた。 このまま北野が戻らなければ本当に一人ばっちになって しまうと考えていた。そんな中紗和は利佳子が語っていた言葉 を思い出す。「何もかも失ってみないとその痛みは理解出来 ない」ということ。 利佳子は次女が熱をだしたことで一時帰宅をしていた。 長女は決して母のことは許せないがそれでも主婦としてならば 置いても良いとし、父も勝手なことをしていて悪かった のだという。しかし利佳子は娘に謝罪すると出て行ってしま う。 慶子と俊介もまた紗和を失い茫然自失だった。 慶子は自分が夫に裏切られた時の心情を語り、俊介のために 関係を続けてきたこと。一つ屋根の下にいることを憎み続ける ことは大変であると語る。 そんな中紗和の元には北野が戻ってくる。 私は別に待っていなかったと強がる紗和。しかし北野を見て 涙しながら抱きつく。しかし外には多数の車がやってくると 紗和と北野を引き離す為にそれぞれの家族がやってくるのだ った。 -------------------------------------------------------- それぞれの夫婦は気持ちにすれ違いがあり、その結果不倫が 起きて家庭が崩壊する。それぞれ不倫したものは家を出て行く が、おざなりにしたままではいけないと感じて、解決に乗り出 していく。果たして無事愛するものの元に戻ることが出来るのか。 夫婦であれ、所詮は他人同士であり、一方は愛している と思っているが片方はその愛情を別の形で受け取り、誠意として 伝わってこない結果、そういう結末が生み出されてしまったと いう感じだった。 滝川は表面的な家庭の形を求めているとのことだったけど、 この人なりの愛情だったのかなと考えて見たり、優しさだけが愛情だと 勘違いしている俊介もまた、この人なりの愛情が有ったのだろう なとは思う。 ドラマとしての印象は、高畑淳子さん演じる「笹本慶子」という 人物の怪演に有り、こういう名物キャラが登場することである意味 では視聴率も伸びるところがあるのかも知れないなと思ったりも する。今、高畑淳子さんをモノマネすれば確実にこの役が 象徴的に模られるものね。 不倫は全てのものを破壊するということで、まさに凄い勢いで それぞれの家庭を壊していった訳だけど、その事実をどう受け止め、 そしてその後どういう結論に至るのかは、それぞれに違っていて、 その辺が最後に残こされたドラマとしての楽しみ方だった。 男女が平等だとするのは所詮は幻想であり、そういった違いを どのようにして乗り越えていくのかは夫婦としての課題なのかも 知れない。 なんとなく最後はグダグダとした流れで、またしても紗和が 自転車をこぎ始めた時には、流石に辟易とする流れが有ったけど、 その辺はなんとか上手いこと仕掛けがして有り 井上由美子さんもそう愚かな描き方をするものではなかった。 放火するほどまでに紗和が壊れているとは思えなかったけど、 流石にこれをやられたら離婚も許すだろうとは思う。 笹本 紗和 …… 上戸彩 (俊介の妻) 滝川 利佳子 …… 吉瀬美智子 (徹の妻) 北野 裕一郎 …… 斎藤工 (晴鐘学園付属高校理科教師) 北野乃里子 …… 伊藤歩 (准教授、裕一郎の妻) 長谷川 美鈴 …… 木南晴夏 (俊介の部下) 滝川 徹 …… 木下ほうか (女性誌「BONITO」編集長) 滝川 真菜 …… 山口まゆ (娘) 滝川 陽菜 …… 豊嶋花 (娘) 萩原 智也 …… 淵上泰史 (利佳子の不倫相手) 笹本 俊介 …… 鈴木浩介 (紗和の夫) 笹本 慶子 …… 高畑淳子 (俊介の母) 加藤 修 …… 北村一輝 (雑誌などに挿絵を描く画家) 高橋茂子 …… りりィ (校長) 増沢雄二 …… 螢雪次朗 (教頭) 松田 峰子 …… 橘ユキコ (紗和のパート仲間) 佐倉亜紀 …… 高橋かおり (加藤の元妻) 中村育二、仁科貴、二宮聡、神農直隆、笠野一男、奥村秀人 岩井拳士朗、本田聡、本瀬まゆ、鈴木りんだ