第4話
“挑発する男”と“忠誠を誓う男”鉄壁のアリバイ
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民友党議員・三木本は十和田トンネル工事の入札に於いて、 建設局から不正に得た入札価格を織松建設に漏らしていた
見返りに5億円の巨大献金があったとして、捜査二課の刑事たち は内偵を進め、翌日には任意での事情聴取に応じることになって
いた。三木本は証拠の隠蔽を図り、帳簿の入ったUSBデータを 第一秘書の菅沼俊樹に手渡す。そして父が議員時代だった頃
から秘書をしてくれたそんな菅沼に父親が愛用していたオール ドグラスをプレゼントする。菅沼にとって毎晩洋酒を飲んで
眠ることが何よりも楽しみだという事を知っていたのである。 捜査二課の横村斑は三木本邸にいくと、史郎を連れて行く。
妻の唯はただ様子を見守るしかなかった。 史郎が警察庁の局長の関係が有ることから、上からの捜査妨害
も考えられる中、自供をどうしても必要だった。郷原自らが キントリに対して地検の特捜部が取り調べをするまでの間に
なんとかして自供を引き出して欲しいと告げる。一課である キントリには難しい案件だったが、過去二課に所属していた
小石川が主導で取り調べを行っていく。
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