きょうは会社休みます。 (2014年10月期・日テレ・水曜22時枠) 原作 - 藤村真理『きょうは会社休みます。』 脚本 - 金子茂樹 音楽 - 得田真裕 演出 - 中島悟、狩山俊輔 主題歌 - 槇原敬之「Fall」 チーフプロデューサー - 神蔵克 プロデューサー - 櫨山裕子、秋元孝之 http://www.ntv.co.jp/yasumimasu/ 第4話 こじらせ娘とこじらせ父 -------------------------------------------------------- 花笑は田之倉と付き合うようになったが、朝尾からはくれぐれ も重い女にはならないよう指摘され、彼女も大人の対応を見せて いたが、彼の部屋に遊びに行った際にベッド下にシュシュが あることが分かり、関係は終わりに見えた。しかし田之倉から は前の彼女のものだろうとして自分には隠すべきモノはないと して合鍵を手渡される。それを取り花笑は再び浮かれていくこと になる。しかし合鍵のことは母には既に見つかっていた。 翌日花笑は瞳から昨日のボウリングで朝尾に勝ったことを 聞かされる。付き合ってくれることにはなったが、泣きの一回 だったこともあり、彼からフレンチ料理を奢ってもらうことにな ったという。 花笑は田之倉と倉庫で作業をしている中、今晩食事に誘われる 花笑。しかし今日は大学の友達が遊びに来る事になっていると いう。明日ならば大丈夫だと語る。 花笑の実家には友人の一華が娘のさやかを連れてくる。 子供好きの父は大喜びして子供と遊ぶ。どうして同級生で こんなにも差が付いてしまったのか・・。するとさやかは 花笑ちゃんには彼氏がいると語る。一華は急いで娘の口を塞ぐが 光代から小遣いをあげるので話してと言われると、花笑が 彼氏と逢っているのを見てといわれてしまう。 光代は正直そうじゃないかとおもっていた事を告げ、最近 色々と出かけたり見慣れない鍵が鍵入れに入っていたことを 指摘する。父はショックで先に寝てしまう。 相手はどんな人なのかとして光代は花笑に色々と質問攻めに する。普通の人だという。ずっと隠しているつもりなのかと 問われるが、9歳年下で大学生だとはとても言えないと考える。 父にそのことを言ったらどうなってしまうのか。 急性娘の彼氏若すぎる症候群で倒れてしまうのではないかと して不安になる。 -------------------------------------------------------- 恋愛に不慣れな花笑は田之倉家に見つけたシュシュがきっかけ で一度は別れそうになるも花笑の誤解だと知り、田之倉から 信頼を表す意味での合鍵を渡されたことで、花笑も彼を信用 していく。花笑の両親は娘の恋愛に深くは言及してこなかったが、 ひょんなことから付き合っている男性がいるということを知り 追求の視線を向けていく。そしてちゃんとした付き合いならば 家に連れて来る様言われるが・・・ ドラマとしてはなかなかサプライズ感が描かれず、ヤキモキする ような状況の中、花笑の初めてのおつかいならぬ、初めての恋愛 物語の様相を呈しているけど、殺人だ訴訟だと物騒なドラマが多い 中、この誠実な恋愛劇が心地良く写る。今の女優さんの中で ここまで純情な役を演じられる人ってかなり貴重なのではないか。 花笑の恋愛に於ける昭和的感覚はともかく(今回は明治レベルだと 揶揄されていたが・・)、寧ろ田之倉が年下の割に出来過ぎた彼氏 であることの方が不安で、視聴者の多くは彼の人格にそろそろ疑問を 持ち始めているであろう視線がある中で、サプライズとして訪れるのは、 安定的立場だと思っていた朝尾の方に異変が起きるというのだから 面白い流れだった。 花笑の中の恋愛的心情がこれまでメインだったけど、 今回は父親としての視線を上手く盛り込み、娘の恋愛に対して 安堵感と不安感が入り交じっている様子もまた自分は父親的 立場じゃないけど、納得して見ていられるところも有るし、 父親の中にある、娘を厳格に育ててきたことへの後悔の念なども 含めて娘の恋愛に対する視線が面白く描かれているな。 恋愛ではあんまり良い面ばかりを見せられると逆に胡散臭く感じ るところも有るし、なんとも複雑だ。 このドラマ、壁ドンとか女性の荷物が届かないところで男性が それを取ってあげるというシーンなど、女性が男性に求めること のランキング上位の描写をすり込んでるんだよね。その辺が ちょっとこそばゆい。 お父さんに付き合っている人が大学生だと言ったらどう感じるか。 学生というよりもフリーターの方がまだ良いとするところなど より状況が複雑な感じにも思えるけどね。 そろそろ目覚めて欲しいとする大物感の加々見君が開花したところ もまた笑えた。 「残業ズハイ」「急性娘の彼氏若すぎる症候群」などのワードも 面白いね。残業ズハイは学生時代徹夜で麻雀して何度も経験したな。 青石 花笑 …… 綾瀬はるか (30歳、彼氏居ない歴30年、こじらせ女子) 田之倉 悠斗 …… 福士蒼汰 (21歳、アルバイト、現役大学生) 朝尾 侑 …… 玉木宏 (35歳、イタリア食品会社CEO) 大川 瞳 …… 仲里依紗 (25歳、花笑の後輩) 大城 壮 …… 田口淳之介 (29歳、花笑と同期) 加々見 龍生 …… 千葉雄大 (24歳、コネ入社) 鮫島 栄彦 …… 水上剣星 (社員) 勝浦 大知 …… 渡辺邦斗 (社員) 浅田哲也 …… 井川哲也 町田直隆 …… 神農直隆 高橋泰成 …… 金原泰成 羽生朋広 …… 中津川朋広 鈴木俊樹 …… 畑俊樹 笹野 一華 …… 平岩紙 (30歳、花笑の大学時代からの親友、2児の母) 武士沢 吉洋 …… 田口浩正 (寿司屋の店主) 立花 貴昭 …… 吹越満 (52歳、デザート原料課課長) 青石 巌 …… 浅野和之 (58歳、出版社・学術系新書の編集) 青石 光代 …… 高畑淳子 (56歳、元教師、花笑の母) マモル …… ジェントル 平澤宏々路 イタリア料理シェフ …… ベリッシモ・フランチェスコ ジェイソン・ストラットマン、宮沢セイラ、岩永達也 川染純二、有坂英縁