きょうは会社休みます。
(2014年10月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 藤村真理『きょうは会社休みます。』
脚本 - 金子茂樹
音楽 - 得田真裕
演出 - 中島悟、狩山俊輔
主題歌 - 槇原敬之「Fall」
チーフプロデューサー - 神蔵克
プロデューサー - 櫨山裕子、秋元孝之

http://www.ntv.co.jp/yasumimasu/





第5話 恋のライバル現る!痛恨の初修羅場
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花笑は悠斗の部屋で料理を振る舞う。
一月前まで想像していなかった幸せ。悠斗の姿を見て改めて
この人は神だと感じる。

そんな中朝尾がCEOを勤めていたサフィラストレーディングは
親会社がM&Aによって吸収され、日本市場からは撤退。
その余波は花笑達の会社にも未だに引きずっていた。
大城と加々見は謝罪に行くことになっているが、加々見は悪い
のはサフィラスなのに何故自分たちが謝罪しなければならない
のかとして不満を述べる。立花は先方にとってはそれは関係の
ないことで迷惑をかけたから謝罪をするのは当然のことだと
いう。立花は景気づけに"サルーテ"と語るが縁起が悪いので
別の言葉での乾杯を意味する"ヒパヒパ"と語る。

最近加々見が元気だと言う大城は不思議に感じるが、朝尾が
居なくなったからだろうと花笑は語る。加々見は瞳を好きで
瞳は朝尾のことを追っていたので彼に取っては都合が良いのだ
ろうと。そういえば朝尾はどうしているのかとするが、誰も
知らなかった。悠斗は朝尾は花笑さんのことが好きだったの
かも知れない事を告げ、自分も少し意識していた事を語る。
花笑は自分の為に"神"が嫉妬してくれていたことに喜ぶ。
しかし瞳は未だに朝尾の件を引きずっていた。
よく考えると花笑は色々と自分も朝尾に世話になっていたこと
を思い出す。特に彼から「傷つくことを恐れるよりも、変化
できない自分に恐れるべきだ」と言われたことで結果的に
悠斗と付き合うようになったことを思い出す。

そんな中花笑の元に田辺を語る人物から電話が鳴る。
それは誰でもなく朝尾からの電話だった。朝尾は会社にも
ずいぶんと迷惑をかけたことを気にしていた。現在次の仕事
の為に準備中だということを聞いてホッとする花笑は、色々
と朝尾には助けてもらったので何か出来ることが有れば手伝う
事を語る。

朝尾が居なくなったことで安心してランチもカレーうどんが
食べられると喜ぶ中、何故かうどんを食べて歯が欠ける花笑
の姿が有った。帰宅すると両親から笑われ、明日駅前の
鳴前歯科に行ったらどうかと薦められる。とても評判の良い
医者だと。なんとそこはかつて悠斗が一緒にいたひろ乃の
実家の歯医者である事を知る。
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突然朝倉が勤めていた会社の親会社がM&Aによって吸収合併され
社員達は全員解雇される。朝倉たちと取引しようとしていた
青石らの会社は被害を被ることになる。
朝倉のことを心配する瞳たち。花笑も朝倉とは口論したものの、
今の悠斗とつきあえたのは、朝倉のお陰だと考えて、朝倉から
の電話が有った時には、出来る限り協力することを約束する。

ドラマとしてはかなり狙いすぎる演出・シーンがあることは有り
寒いなと思わせる部分も有るのだけど、それを上回るシーンも
有り、相変わらず面白いところだった。

なんと言っても今回は、出来過ぎた年下の彼氏の悠斗が、花笑の
気持ちも知らずに、自分のことを信用してくれていないとばかり
に憤りに感じて、距離を置こうとして提言していく。

これまであれだけ寛容的な態度を見せていた彼が、こんなことで
怒るものなのかと思うと同時に、そこから飛躍して距離を置こう
と言われた時には、違和感しか感じなかった。自分も既に花笑の視線
で彼のことを見ているのだろうけど、やはり悠斗の姿になかなか
内面の良さを感じられず、家庭に収まる姿というのも想像出来ない
ので、ちょっと花笑との温度差は、予想以上に大きい気がする。

年下が年上に対して頑張ろうとしている姿と、年上が年下に抱えて
いる不安がなかなか合致しないという根本的な問題に触れ、
結局年相応の恋愛をすれば、こんなに面倒なことはないハズなのに、
それでも引き寄せられるところがまた恋愛の妙なのだろうね。

将棋をたとえにして、花笑とひろ乃が対立する中、ひろ乃の持ち
手が圧倒しているところが笑えた。花笑には可愛そうなことだけど、
彼女には支えてくれる年相応の朝尾の存在がある訳だし、それでも
朝尾って基本的には花笑とは幸せになれないポジションにいるよう
な感じなので、なんとなく先が見えている感じにも思える。
朝尾と花笑が結ばれるとそれこそ普通の恋愛ドラマになってしまい
このドラマの特徴みたいなものが失われるところが有るからね。

一華と花笑のやりとりは面白かったけど、折角良い感じのキャラクター
として育ってきていた加々見の謎めいた一面が明らかにされていく
ウチにイマイチ良さを失われた気がする。


青石 花笑 …… 綾瀬はるか (30歳、彼氏居ない歴30年、こじらせ女子)
田之倉 悠斗 …… 福士蒼汰 (21歳、アルバイト、現役大学生)
朝尾 侑 …… 玉木宏 (35歳、イタリア食品会社CEO)
大川 瞳 …… 仲里依紗 (25歳、花笑の後輩)
大城 壮 …… 田口淳之介 (29歳、花笑と同期)
加々見 龍生 …… 千葉雄大 (24歳、コネ入社)
鮫島 栄彦 …… 水上剣星 (社員)
勝浦 大知 …… 渡辺邦斗 (社員)
浅田哲也 …… 井川哲也
町田直隆 …… 神農直隆
高橋泰成 …… 金原泰成
羽生朋広 …… 中津川朋広
鈴木俊樹 …… 畑俊樹
笹野 一華 …… 平岩紙 (30歳、花笑の大学時代からの親友、2児の母)
武士沢 吉洋 …… 田口浩正 (寿司屋の店主)
立花 貴昭 …… 吹越満 (52歳、デザート原料課課長)
青石 巌 …… 浅野和之 (58歳、出版社・学術系新書の編集)
青石 光代 …… 高畑淳子 (56歳、元教師、花笑の母)
マモル …… ジェントル
鳴前 ひろ乃 …… 古畑星夏 (歯科医の娘)
笹野 さやか …… 平澤宏々路 (娘)

大磯徳太郎 …… 大河内浩 (三商フーズ(株)レストラン事業部)
ハム工房ジロー …… 有福正志
カレーうどんの店の店員 …… 中島広稀

萩原利映、青木鉄仁、太田将熙、有坂英縁



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