きょうは会社休みます。
(2014年10月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 藤村真理『きょうは会社休みます。』
脚本 - 金子茂樹
音楽 - 得田真裕
演出 - 中島悟、狩山俊輔
主題歌 - 槇原敬之「Fall」
チーフプロデューサー - 神蔵克
プロデューサー - 櫨山裕子、秋元孝之

http://www.ntv.co.jp/yasumimasu/





第6話 新しい靴は復縁サイン?壁ドン悲劇
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花笑はひの乃が悠斗の事を初恋の相手だとして相談された事に
対して、早い内にひろ乃に自分が悠斗と付き合っていることを
話そうとするが、どうしても言えなかった。そうしているウチ
に鉢合わせすることになり。「黙っている優しさの方が返って
残酷だ」ということで花笑は悠斗から暫く距離を置こうと言わ
れてしまう。そんな中、花笑は朝尾から仕事の契約を取るために
夫婦の妻役として花笑に同行して欲しいところがあると頼まれ
る。
そんな頼まれごとをした帰りに朝尾は花笑を海の見える場所に
連れて行かれる。しかし花笑にはひろ乃からのメールで、
悠斗と一緒だということが伝えられる。花笑は一刻も早く帰り
たいとするが、突然朝尾からは自動車の鍵を落としてしまった
として今日中に帰るのは諦めて欲しいと言われる。
鍵を無くすことなんてあるのかと花笑は文句を言う中、
取りあえず落ち着ける喫茶店で休もうと言われる。朝尾が
あまりに落ち着いているのを見て違和感を覚えるが、どんな
時でもポジティブに考えることにしていると言われる。
タクシーを読んでも終電には間に合わないと言われ、仕方なく
花笑は母に電話し今日は帰らないと語る。悠斗の所なのかと
言われそうだと語る。流石に距離を置こうと言われたことは
言えなかった。

朝尾はレンタカーの会社に電話したところスペアキーを届けて
くれるということなので車が動けば送り届けることを語る。

その頃合コンに出ていた悠斗とひろ乃だが、彼女は悠斗に対して
私の方を選んで欲しいとして告白する。

朝尾は花笑が心配している原因が彼氏がひろ乃と一緒だという
事を知る。自分よりも9歳も若くて良い子なんだという。
朝尾は悠斗も俺が花笑さんと一緒に居る事を知れば心配する
のだろうかと問う。朝尾は友達として忠告するとし、君は全て
の事情を話すことが愛情だと思っているが、人によっては
違う感じ方を持っている事を告げる。君のように馬鹿正直で
いることが良いという訳ではないと告げる。私たちは友達では
ないという花笑に対して、でも仕事に付き合ってくれただろう
というと、私たちは犬猿の仲だという。
花笑は自宅に着く頃には疲れて寝ていた。朝尾は起こすことなく
自然に起きるのを静かに待つ。目が覚めると、花笑は新しい
仕事が上手くいくよう願っている事を告げ帰宅する。
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花笑は悠斗との関係がギクシャクする中、朝尾と共に彼の頼み
の為に仕事上夫婦役を演じる。彼から友達としてのアドバイス
を受けたりする状況の中、母親にも状況を相談すると、まだ
付き合い初めなので大丈夫だとし、本当にダメな時には向こう
から何らかのアクションがあることを聞かされる。花笑はそれを
聞いて悠斗から別れのアクションが有ったのではないかとして
妄想を広げていく。

元々花笑の中には妄想癖があるのかも知れないけど、内向的な
性格故に、勝手に悪い方向に事態を想定しては、ネガティブ
思考でいることの愚かさというものを抓る流れだった。

花笑の恋愛に於けるネガティブ思考は視聴者にとっても伝わるべき
ものが有るだけに、思わず共感してしまうところが有るのだろう。
特に花笑側には劣等感を持たせるだけの要素を沢山持たせている
ことでその気持ちを喚起してしまうところも分かるけど、恋愛を
通して改めて自分自身の価値に触れていくというところが、
恋愛の良さでも有るし、恋愛を多くすることでの経験値が高まる
ところに繋がっていくのかも。

今回は勿論花笑がメインだったけど、サブとしての加々見のエピソ
ードが大きく取り上げられる内容だった。
加々見は未完の大器としてアクションを何もしない時の方が
個人的にはいい味が出ていた気がするけど、いつまでも沈黙を
貫くキャラクターでは居られないと思うので、今回の様な展開の
仕方もある意味では仕方がないのかも。

瞳はなんだかんだ言って人を見る目があるというところも大いに
感じるところがあるし、人の心配ばかりしているようで、実は
もの凄くありがた迷惑なポジティブ思考の大城の良さというのも
伝わってくるところはこのドラマの良さにも繋がって居る。

壁ドンもいい加減騒がれすぎて演出に加えられると邪魔くさく
感じるけど、こういう面白い使い方も出来るということを示した
流れは良かったと思う。

犬猿の仲に引っかけたやりとりも面白かったし、悠斗が花笑の中の
「人として信頼出来る」とする流れを通して、人にはない誠実さ
というところを提示しているところもまた上手く出来ていた。

問題は悠斗の中に容姿以外での価値を見いだせるところなんだろうな。


青石 花笑 …… 綾瀬はるか (30歳、彼氏居ない歴30年、こじらせ女子)
田之倉 悠斗 …… 福士蒼汰 (21歳、アルバイト、現役大学生)
朝尾 侑 …… 玉木宏 (35歳、イタリア食品会社CEO)
大川 瞳 …… 仲里依紗 (25歳、花笑の後輩)
大城 壮 …… 田口淳之介 (29歳、花笑と同期)
加々見 龍生 …… 千葉雄大 (24歳、コネ入社)
鮫島 栄彦 …… 水上剣星 (社員)
勝浦 大知 …… 渡辺邦斗 (社員)
浅田哲也 …… 井川哲也
町田直隆 …… 神農直隆
高橋泰成 …… 金原泰成
羽生朋広 …… 中津川朋広
鈴木俊樹 …… 畑俊樹
笹野 一華 …… 平岩紙 (30歳、花笑の大学時代からの親友、2児の母)
武士沢 吉洋 …… 田口浩正 (寿司屋の店主)
立花 貴昭 …… 吹越満 (52歳、デザート原料課課長)
青石 巌 …… 浅野和之 (58歳、出版社・学術系新書の編集)
青石 光代 …… 高畑淳子 (56歳、元教師、花笑の母)
マモル …… ジェントル
鳴前 ひろ乃 …… 古畑星夏 (歯科医の娘)
笹野 さやか …… 平澤宏々路 (娘)

江頭ゆい、木下美咲、篠田涼也、中澤準
ベリッシモ・フランチェスコ



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