きょうは会社休みます。
(2014年10月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 藤村真理『きょうは会社休みます。』
脚本 - 金子茂樹
音楽 - 得田真裕
演出 - 中島悟、狩山俊輔
主題歌 - 槇原敬之「Fall」
チーフプロデューサー - 神蔵克
プロデューサー - 櫨山裕子、秋元孝之

http://www.ntv.co.jp/yasumimasu/





第9話 こじらせ女の恩返し
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田之倉は大学を卒業後に就職するのではなく大学院に進み
更にはアメリカに渡って経営学修士(MBA)の取得を考え、その
後会社を起業しようと考えていた。それを知った花笑は
結婚するのは当分先の事になると考えショックを受ける。
田之倉の思い描く未来に私は居ない・・
そのことを一華に相談するが、大学生に結婚を意識させる
のもまた酷な話だと言われる。
しかし田之倉の母で料理研究家をしている時子と東京で会う
機会に恵まれ、花笑は思いっきりフライングした発言をして
恥をかく。結婚しても私が彼を養うということ。
しかしそれを受けて田之倉は花笑が結婚を意識していること
を受けて自分も彼女と一緒に居たいと考えついに結婚しよう
とするプロポーズをする。

改めて時子を呼び出し話をする。
卒業したら帝紅物産に就職を考えていること。就職したら
花笑と一緒になろうと思っていること。就職が決まらなかったら
どうするのかと問われるが絶対になんとかすると語る。
そんな中時子から仕事先の付き合いでもらったという温泉旅館
の優待券を二枚もらう。平日のチケットだったが一日くらい
休みをもらって行こうと告げる。

翌日花笑は立花に頼んで有給をもらう。
立花は花笑が有給をとってくれることを寧ろ喜ぶ。
温泉にいくことを告げると、暗に饅頭の土産の催促をされる。

花笑は帰宅し温泉に行く事を告げる中、田之倉の母が掲載
されている雑誌を見せる。料理研究家としてメディアにも
出ている有名人であること。父は時子の若さに驚くと、母
はそれを不快に感じる。花笑はまだ先の事だとしながらも、
田之倉が就職したら一緒に暮らそうとして求婚されたことを
語る。父は寂しそうにする・・。

田之倉との初めての旅行。しかも仕事を休んでいつも
とは反対のバスに乗ることの罪悪感と同時に感じる解放感
に花笑は心を躍らせる。

ホテル南風荘。
仲井さんに花笑は奥さんだと言われて嬉しかった。
個室にも露天風呂がある事を知り、あまりの感動に自分は
人生の勝ち組とさえ思う花笑。幸せだ・・ひのまま死んでも
悔いはないと感じる。
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花笑はついに田之倉からプロポーズを受けることになり、
自分は世界一幸せだとする中で、花笑はその幸せは田之倉によ
ってもたらされたもので、自分は田之倉に対して何か少しでも
恩返し出来ているだろうかと考える。色々と昭和の価値感の
元、彼を喜ばせようとするがまるで通用せず、結婚への道を
順調に進んでいるかに思えたけど、実は自分の存在が彼の夢を
壊しているのではないかと感じた花笑は苦悩した挙げ句、
自分が出来る最大のプレゼントは彼が希望する道を歩めるように
することだと感じて身を引いていくことになる。

花笑と田之倉の関係が冒頭から順調すぎることも有り、かならず
ドラマに於ける方程式に当てはめれば、幸せである程に後半は
不幸せな結論を持ってくるという事情も存在していて、気を
抜けないものとして存在していた。

その落とし穴が何処に有るのか。
この二人の関係に於いては、やはり年齢的なものがネックとして
存在していることで、他人の人生に関わることで少なからず、
将来の道筋を変えてしまうことに対して、昭和の価値感を持つ
花笑がそれを容認出来るのか否かというところに繋がっていく。

花笑と田之倉って以前にも温泉に行かなかったっけ?と思っていた
のだけど、どうやら「ディアシスター」と勘違いしている様だ。

彼女が自分自身の価値についてまるで自信がないようにして、
低く見積もりしすぎていることも有って、これまで見てきた彼女の
性格からすれば、身を引くことも予想は出来た。

人との出会いで人生の優先順位が変わるというのはよくあること
だと思うけど、決断するのは本人でも有るし、周りはあくまで
決断するまでのアドバイスでしかないハズなのに、ちょっと口を
挟みすぎているかな。
ただやはり一華が語る様に「大学2年生」に結婚について意識させる
というのは難しいものが有る気がするし、30歳と40歳の恋愛とは
ちょっと訳が違うので、学生と社会人の恋愛については年齢差
以上の壁というのは有ると思う。
逆に30歳過ぎれば、50歳でも60歳でもあんまり年齢差って変わらな
い気はする。

朝尾が上手いことこれまで花笑に対して語っていたアドバイスが
的確なところを付いていただけに良い感じの関係に思えるけど、
花笑がまた一途な性格を持っているということも十分感じて居る
ところだろうし、朝尾に急旋回するというのもちょっと厳しい
気がするな。個人的には朝尾を選んで欲しいけどね。


青石 花笑 …… 綾瀬はるか (30歳、彼氏居ない歴30年、こじらせ女子)
田之倉 悠斗 …… 福士蒼汰 (21歳、アルバイト、現役大学生)
朝尾 侑 …… 玉木宏 (35歳、イタリア食品会社CEO)
大川 瞳 …… 仲里依紗 (25歳、花笑の後輩)
大城 壮 …… 田口淳之介 (29歳、花笑と同期)
加々見 龍生 …… 千葉雄大 (24歳、コネ入社)
鮫島 栄彦 …… 水上剣星 (社員)
勝浦 大知 …… 渡辺邦斗 (社員)
浅田哲也 …… 井川哲也
町田直隆 …… 神農直隆
高橋泰成 …… 金原泰成
羽生朋広 …… 中津川朋広
鈴木俊樹 …… 畑俊樹
笹野 一華 …… 平岩紙 (30歳、花笑の大学時代からの親友、2児の母)
武士沢 吉洋 …… 田口浩正 (寿司屋の店主)
立花 貴昭 …… 吹越満 (52歳、デザート原料課課長)
青石 巌 …… 浅野和之 (58歳、出版社・学術系新書の編集)
青石 光代 …… 高畑淳子 (56歳、元教師、花笑の母)
マモル …… ジェントル
笹野 さやか …… 平澤宏々路 (娘)

粕谷吉洋、竹井洋介、内田純、片岡富枝、萩原利映、有坂英縁

柴山太 …… 佐戸井けん太 (東慶大・経済学部・経営学・教授)
戸崎啓子 …… 香椎由宇 (大学院生)
田之倉時子 …… 鈴木杏樹 (母・料理研究家)



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