第1話
都心で起きた爆弾事件…妻を失った公安のエースVS記憶を失った殺し屋
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救急車が騒々しく音を立てて走っていく。 銀座の井筒屋の前で爆発が起きて通行人を巻き込んだ事件だ
った。すぐに官房長官である森原健吾も声明を出す中、 司法解剖センターには被害者の一人・倉木千尋の夫の尚武が
やってくる。捜査一課の大杉良太はそこで尚武が来るのを 待っていた。爆破によって命を落としている為に顔などは
確認出来ず、安置所の遺体を診てもらうと、尚武は腕を見て 間違いなく妻だと語る。倉木尚武は公安特務第一課の捜査官
だったことも有り、現状を冷静に見ていたが、そもそもバラバ ラになった遺体が何故妻だと分かったのかを大杉から尋ねる。
すると彼女は二人の友人と一緒にいたのだとし、その友人は 重度のヤケドを負っているが助かった事を語る。
現在の所死傷者14名、重軽傷者は170名以上の事件だという。 倉木は大杉に対して現在までの目撃情報、防犯カメラ映像の
ことなど捜査状況を知りたがるが、捜査中だという。 倉木は妻の友人の名前と住所を尋ねるが、大杉は然るべき
手順を踏むべきだと語る。倉木は大杉と会話してもこれ以上 は無駄だと考えて立ち去る。
犯行を行ったのは殺人鬼の新谷和彦だった。 新谷は仲間の赤井などから仕事が見事だったとして称賛を
受ける。しかし車を走らせた赤井は新谷を崖っぷちに連れて いくと銃を突きつけてICチップは何処かと問い詰める。
新谷はまさか赤井が襲いかかってくるとは思わず不意打ちを 喰らう格好で崖から落とされそうになる。こんな殺し方をすれ
ば脚が付くぞと告げ、妹が捜索願いを出すはずだとするが、 赤井はそんなことは関係無いという。新谷はお前は呪われる
ハズだとして不気味な事を語ると、赤井はICチップの在処を 吐かせる前に思わず彼を崖から突き飛ばしてしまう。
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