MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜
(2014年4月期・TBS・木曜21時枠)

監督 - 羽住英一郎
原作 - 逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(集英社文庫刊)
脚本 - 仁志光佑
音楽 - 菅野祐悟





第7話 倉木VS百舌謎の女の正体がついに衝撃の真実
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グラークα作戦とダルマの関係は一体何なのか。
一度真実から逃げたがもう二度とそれから逃げないと誓う倉木。
公安の掃除をしないかと津城は倉木たちに声を掛ける。
一方倉木や津城、美希が追っている新谷とは双子であることが
分かる。

中島葵美の遺体が発見され、その回りには恐らくアテナの東の
部下の遺体が多数発見される。新谷も拷問されていたであろう
形跡が有り、むごい現状を嘆く。この行動からすると新谷は
記憶を取り戻している可能性が高いという津城。津城が根回し
しているのを見て大杉はこのまま闇に葬り、殺人鬼を野放しに
するのかと問うが、それを否定する。記憶が戻ったのであれば
筧が持っていたICチップの元に行くのではないかと告げる。

一方東たちは新谷の行方を追っていた。
5時間前に駅のロッカーが新谷が荷物を取っていったことが
防犯カメラ映像で見つかるが、その後は不明だと語る。地下に
潜伏してしまったのだろうとのこと。

美希は悪夢で目覚める。
そんな彼女の元に一通の手紙が届き、そこにはグラークα作戦
に関する書類が入っていた。それを指揮していたのが室井で
ある事を知り、その事実を倉木に伝える。
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倉木たちは今まで追っていた人物は新谷和彦ではなく、妹の
宏美である事を知る。
大杉は公安と接しているウチに、今まで自分が見ていた景色が
まるで違うことに対して、少しは公安の気持ちが分かっていく。

アメリカに於いて優秀な捜査官は大抵、SEALとかアメリカの
特殊部隊経験のある軍人であるという設定が有るけど、
日本のドラマに於いても優秀な捜査官を自衛隊上がりの人物と
することには抵抗感が有るので、この辺の問題は全て公安だという
ことをすり込んでいけば、今後ドラマとしての説得力が出てき
そうな感じがする。

色々と公安が行っていることが本当に国の為なのか。
グラークα作戦の中に国民を脅かすためのものが含まれていないの
かなど気になることも多い中、少しずつその関係者の存在が
明らかになりグラークα作戦の関係者が亡くなっている事実が
浮かび上がる。

大杉を使ったやりとりと葛藤は上手いと思う。
この人、元々公安嫌いという設定が有るので、公安を暴く為には
多少の犠牲も厭わなそうだし。ただ不安なのは、公安職員たちの
捜査能力が通常の捜査一課の刑事と比べてズバ抜けた能力を
備えていることだろう。そんな渦中に大杉が投入されても、
本当に対峙出来るのかは不透明だ。

筧が遭っていた女性は千尋だったこと。
まぁ視聴者の中でも死んでいるとは思わなかったし、多分千尋
だろうという事は想定の範囲内だったと思う。

真実なのか虚像なのか、色々と人を信じることの出来ない状況の
中で、何を持って自分を取り戻し、人々を信じていくのかって
ところがこのドラマに於ける一番興味深い側面なのかもしれない。

そもそも本当に津城たちを無条件に信用しても良いかも分からない。


倉木尚武 …… 西島秀俊 (警視庁公安部特務第一課)
大杉良太 …… 香川照之 (捜査一課)
明星美希 …… 真木よう子 (警視庁公安部)
津城俊輔 …… 小日向文世 (警視庁警務局の特別監察官)
鳴宮啓介 …… 伊藤淳史 (警視庁台東警察署入谷交番)
室井玄 …… 生瀬勝久 (警視庁公安部)
新谷和彦 …… 池松壮亮 (プロの殺し屋)
中島葵美 …… 有村架純 (ライター)

東和夫 …… 長谷川博己 (アテナ・役員シニアアドバイザー)
倉木千尋 …… 石田ゆり子 (尚武の妻、元警視庁公安部捜査員)
倉木 雫 …… 小泉彩 (尚武・千尋の娘)
筧俊三 …… 田中要次 (フリーライター、「パラサイトネット」日本支部
幹部)
来栖利理 …… 奥貫薫 (千尋の友人。メンタルトレーナー)
若松 忠久 …… 戸田昌宏 (公安第二課課長)
少年期の和彦・宏美 …… 佐藤瑠生亮

黒木 …… 田久保宗稔 (アテナ)
寺門 守 …… 品川徹 (北九州市立琴原小学校の用務員)
室井 凜 …… 友寄蓮 (室井の娘。交通事故で植物状態に・・)

生津徹、池田祐斗、中原和人、JIN、J.Hwan



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