MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜
(2014年4月期・TBS・木曜21時枠)

監督 - 羽住英一郎
原作 - 逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(集英社文庫刊)
脚本 - 仁志光佑
音楽 - 菅野祐悟





第8話 妻の虚実と明かされた首謀者…
--------------------------------------------------------
公安ではグラークα作戦について説明される。
最高レベルの極秘作戦。夢に現れるダルマについてこれは
80年代後半に公安が試作していたシステムであり、携帯や
メール、インターネットなど電子機器による全ての会話を
自動防御するシステムでいわゆる国民監視システムだった。
国家は公には認めていないものだが、8年前に何者かによって
乗っ取られたものだという。グラークα作戦は、その
システムを奪還するもので完全に殲滅することだという。
この作戦に於いて国家は助けることも作戦の存在自体認め
られないものであり、6人の諜報員にあるシステムに潜入させ
ることになる。

若松を揺さぶったことを受けて若松はアテナは東に会いに行く。
その姿を大杉、美希、津城も監視していた。
東が若松に会いに来ると、若松は彼に津城が俺のことを
調べている事を告げ一番厄介なヤツに目を付けられてしまった
と語る。

一方倉木は室井に会うと、先日新谷から受け取った写真と
資料を上司の室井に突きつける。ウチのフロアマットが映って
いるものでこの女性が爆弾事件当日に筧と逢った女性だという。
筧の鞄に爆弾を入れた女性・・・つまり私の妻・千尋だという。
その写真がいつ撮られたのか、一緒の人物が誰なのかは分から
ないという倉木。
倉木は千尋と結婚してからも仕事ばかりでコミュニケーション
が図れなかったこと。千尋はあの作戦に参加してから問題が
起きたのだと語る。雫が生まれたことで二人の距離が縮まる
かに思われたが雫が怪我した際に血液検査をした際に自分が
親ではなかった為により距離が広がってしまったのだという。
千尋から雫のことを問い詰めることはしなかったとつげ、彼女
を追い込んでしまったのかも知れないと語る。
室井はそれを否定すると、あの作戦は潜入捜査だったことを
つげ有る施設に精鋭6人を潜入させたが作戦は失敗に終わり
みんな罠にかかってしまったのだという。相手の手に落ちて
5人は殺され千尋だけが何故か生きて帰って来たのだという。
--------------------------------------------------------
グラークαがどんなものだったのか。
倉木はその作戦を主導していた室井から可能限り話せること
の説明を受ける。通信傍受のテストケースを行っていたシステム
が何者かによって盗まれ、それを奪還する為に取られた作戦が
グラークα作戦だったこと。
しかし話を聞いていると、少しずつ矛盾があることも気が付く
倉木だが、これら全ての作戦は国家が公に認めていない作戦
故に、そこで働いている人の存在自体がないものとして世間
的には扱われている事を知る。

どの人物も結局は都合の良いことは明らかにせず、それを公に
すれば警察組織。公安組織の存在自体が危うい物となるという
ことで、そうせざるを得ない部分と同時に一人の立場の人から
すれば、その隠蔽こそ大切な人の存在を抹殺しようとすること
への違和感として描かれたものだった。
やっている事は多少複雑に感じるけど、大儀の為に多少の犠牲
は厭わないという感じにも思えるし、元々そういう仕事として
分かっている人物が捜査に当たっているのではないかというものも
感じる。

正直新谷和彦(宏美)の弱さが泣けた。
東の強さを証明する為なのかも知れないけど、逆に見ると
長谷川博己さんはアクションがとても出来そうにない人なので、
一瞬で蹴りをつけたのではないかという感じにも思える(笑)

倉木と宏美の状況が似ているところが有って、衝動的な行動の
裏にある真実というものに、答えがあるのかどうかという点で
今後は全容を捕らえていくことで、その辺の答えを見出していく
ってことになるのかな。

まぁ刑事ものではよく見かける、偽のテロリストを使って公安の
立場を格上げしようとしている流れが有るのかなとか、
色々と感じるものは有るけど、シーズン2も有るみたいだし、
このままドローンとした流れのまま新しい展開がどう広がっていく
のかな。

システムを盗んだのが誰なのか。
ダルマを他人の潜在的意識の中に埋め込むことの意味は果たして
何なのか。政府が全国民を操ろうとしているのかな。



倉木尚武 …… 西島秀俊 (警視庁公安部特務第一課)
大杉良太 …… 香川照之 (捜査一課)
明星美希 …… 真木よう子 (警視庁公安部)
津城俊輔 …… 小日向文世 (警視庁警務局の特別監察官)
鳴宮啓介 …… 伊藤淳史 (警視庁台東警察署入谷交番)
室井玄 …… 生瀬勝久 (警視庁公安部)
新谷和彦 …… 池松壮亮 (プロの殺し屋)
中島葵美 …… 有村架純 (ライター)

東和夫 …… 長谷川博己 (アテナ・役員シニアアドバイザー)
倉木千尋 …… 石田ゆり子 (尚武の妻、元警視庁公安部捜査員)
倉木 雫 …… 小泉彩 (尚武・千尋の娘)
筧俊三 …… 田中要次 (フリーライター、「パラサイトネット」日本支部
幹部)
来栖利理 …… 奥貫薫 (千尋の友人。メンタルトレーナー)
若松 忠久 …… 戸田昌宏 (公安第二課課長)
少年期の和彦・宏美 …… 佐藤瑠生亮

黒木 …… 田久保宗稔 (アテナ)
寺門 守 …… 品川徹 (北九州市立琴原小学校の用務員)
室井 凜 …… 友寄蓮 (室井の娘。交通事故で植物状態に・・)

谷田歩、澤江晃史、島宗正人、伊藤毅、寺本翔悟



inserted by FC2 system