MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜
(2014年4月期・TBS・木曜21時枠)

監督 - 羽住英一郎
原作 - 逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(集英社文庫刊)
脚本 - 仁志光佑
音楽 - 菅野祐悟





第9話 倉木VS東…百舌の逆襲…失われていく秩序
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新谷宏美は逮捕され、そして爆弾事件に於ける主犯だった
室井もまた軟禁され、事実は公にはされなかった。
爆弾事件の有った現場にいく倉木はそこで何者かが自分に
メッセージを送るために近づいていた事を知る。音を頼りに
近くの雑居ビルへと登っていくと屋上には東の姿が有った。
フェンス越しに彼に話し透けると、彼は元公安のOBとしての
アバイスと称してオメラスの話をし始める。小説として出て
くる理想郷のことで、そこには何不自由ない生活があるが、
ただしその代償として一人の子がずっと閉じ込められている
のだという。町の人たちはその事実を知りつつも、オメラス
を保つことの条件であるために見て見ぬ振りをしているのだ
という今の日本で起きている状況はそれに該当するものだと
語る。俺はそんな公安の仕事に嫌気が差して辞めたことを
つげ、やがて倉木も同じ考えにたどり着くだろう事を語る。
今の状況は完全に室井の思惑通りに動いている状況だという。
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爆弾事件、そしてグラークα作戦に関する情報が少しずつ
明らかにされる中、室井を指揮しているのは恐らく官房長官
の森原ではないかとする見解を津城は見せる。
事実を公表できずに居る状況の中、室井や新谷などを
隔離しているが・・・

なんとなく大義が見えてこない状況の中、ゴタゴタとした流れ
と色んな思惑が交錯しすぎて、イマイチ爽快感はない。
雰囲気だけは良いのに、雰囲気だけで内容がイマイチ楽しめない
ところは、既にシーズン2待ちの状態になっている感じに見える
からだろうか。

気が付くとタバコを吸うシーンしか頭に無い。
またしても危険性を唱えて公安省を発足しようとするという
身内のゴタゴタ感が引き合いに出されて、ワンパターンな日本の
警視庁内と政治関係者の陰謀が見え隠れしている。

父親が誰とか正直どうでも良いやって感じがしているし、
無駄に生かした結果、無駄に死人や被害者が出て行くという
本末転倒な状況が延々と続いていたり、日本のドラマは、
「SMOKING GUN」でもそうだけど、オメラスは〜なんて説明っぽい
下りはあんまり必要ないと思われ。

ホント不毛なことをグルグルしているドラマって感じだね。


倉木尚武 …… 西島秀俊 (警視庁公安部特務第一課)
大杉良太 …… 香川照之 (捜査一課)
明星美希 …… 真木よう子 (警視庁公安部)
津城俊輔 …… 小日向文世 (警視庁警務局の特別監察官)
鳴宮啓介 …… 伊藤淳史 (警視庁台東警察署入谷交番)
室井玄 …… 生瀬勝久 (警視庁公安部)
新谷和彦 …… 池松壮亮 (プロの殺し屋・宏美と双子)

東和夫 …… 長谷川博己 (アテナ・役員シニアアドバイザー)
倉木千尋 …… 石田ゆり子 (尚武の妻、元警視庁公安部捜査員)
倉木 雫 …… 小泉彩 (尚武・千尋の娘)
筧俊三 …… 田中要次 (フリーライター、「パラサイトネット」日本支部幹部)
来栖利理 …… 奥貫薫 (千尋の友人。メンタルトレーナー)
若松忠久 …… 戸田昌宏 (公安第二課課長)
少年期の和彦・宏美 …… 佐藤瑠生亮

河村 …… 大鷹明良 (警察庁長官)
大和田 …… 津嘉山正種 (警察庁幹部)
森原 健吾 …… 瑳川哲朗 (内閣官房長官)
タラキー …… アハマッド・アリ (サルドニア共和国大統領)

佐藤一平、佐々木一平、鳥木元博
遠藤たつお、松永大輔、日下部千太郎、伊藤毅、寺本翔悟
長峰由紀(アナ)、山藤美智(アナ)



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