MOZU Season2 〜幻の翼〜
(2014年4月期・WOWOW・木曜21時枠)

監督 - 羽住英一郎
原作 - 逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(集英社文庫刊)
脚本 - 仁志光佑
音楽 - 菅野祐悟





第1話
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倉木は妻・千尋が何故亡くなったのかを調べる為に行動を起こ
す中、美希たちと出会う。美希の父は公安で美希が高校時代に
失踪していた。それ以降自宅の固定電話には何故か無言電話が
鳴っていた。美希の母は教師、妹は獣医師で二人の娘がいた。
倉木は美希から爆破事件の情報の全てを知りたいとして近づい
たのである。
新谷和彦、そしてその双子の弟の宏美という殺し屋がいること
が分かり、彼はICチップを持ち出し、それを東らアテナセキュ
リティからその在処を掴もうとする。元々新谷を雇っていたの
は東たちだったが口封じのために和彦を殺害。それを知った
宏美は東への復讐を誓う。
千尋は5年前に特殊任務について以降精神的におかしくなり始
めていた。しかしその特殊任務は何なのか倉木は、公安のガード
が固い為になかなか真相へとたどり着けずにいた。
そんな中、津城俊輔らが倉木と大杉たちに接触し、自分は警察
内部の調査をしていて、公安の便所を掃除していることを
聞かされる。サルドニア大統領の来日に合わせて公安の一部が
意図的にテロ事件を起こし、公安を公安省として新しい治安組織
を作ろうとしていたのである。それを主導しているのは官房長官
の森原健吾に思われた。
千尋が爆破に巻き込まれて亡くなった際、筧俊三の持ち物に爆弾
を入れた人物がいて、喫茶店の防犯映像には謎の女性の姿が
映し出されていた。倉木は新谷からその女性が千尋であることを
聞かされる。
一方千尋が関わっていた5年前の特殊任務はグラークα作戦
という最高レベルの極秘任務で6人の人物がある施設に潜入して
いた事が分かる。作戦にはダルマと呼ばれる人物だか組織が
関与していることが分かるが、依然として謎だった。
そんな中サルドニア大統領が来日が近づき空港を爆破する事件
が発生する。それを主導していたのは室井だった。そして東
も関与していて、東は元公安の職員である事を知る。
室井は新谷が殺害し、新谷は東を殺害しようとするが、逆に
刺されてしまう。

倉木は夢から目覚める。
公安警察が国民を秘密裏に監視する為にシステムを構築して
いたのが2001年のこと。そのシステムが何者かによって乗っ取
られる。公安は極秘裏に国民監視システムの奪還を図る為に
5年前に組織されたのがグラークα作戦だった。
しかしそれに送り込まれた6人の工作員は作戦に失敗し、5人が
処刑され、唯一生還したのが千尋だった。どうして千尋だけが
生きて帰ってこられたのか。監禁されていた72時間に何か合った
であろうことが分かる。

公安はロシア連邦がシステムを乗っ取ったと考えており、ロシア
の秘密施設に潜入していたのではないかとされていた。そして
倉木はその施設で接触していたのはイワン・タイラーである事が
分かる。彼はグルジブ人でその当時はまだロシア連邦からの
独立していない国家だった。

そんな中北海道の宗牙岬沖で不審船と銃撃戦になる事件が発生する。
森原はマスコミの前でそんな事件が有ったということを報告
していた。
グルジブ共和国のチェルコフに公安は接触。チェルコフを
売ったのは名波汐里というフリージャーナリストだった。
倉木は汐里と接触すると、ギルジア共和国の記事に関して
匿名で書いているのは君だろうとして接触する。日本で君以上
にグルジブに精通している人物はいないとして、倉木は協力
を依頼する。倉木はイワンという人物を捜しているとのこと。
自分のグルジア人の知り合いが経営するバーにいけばその様な
人物が居るかも知れない事を語る。倉木は君が半年前の爆破事件
を調べていることは分かっているとし、オレはその事件に
ついてよく知っているので、情報交換の取引をしようと語る。
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内閣官房長官の森原は自分の息のかかった公安職員を使って
テロリストの攻撃に備えた警察組織より強固な公安省の設置
を考え、テロの自作自演を行う。
そんな中グラークα作戦は2001年に公安が密かに行っていた
国民監視システムに対して外部勢力によってシステムを乗っ
取られ、それを奪還する為の極秘任務だった事を知る。
ロシア連邦にある施設内に潜入していたとされるものだった
が依然として謎の部分が多い中、ロシア連邦から独立を果たした
グルジブ共和国のタイラーが何かを知っているであろうこと
を掴む。そんな状況の中、謎の不審船から4名の工作員が
日本に上陸し、日本とロシアで共同開発しているエネルギー
施設が襲われる事件が発生する。

シーズン1を見てから少し経つので細かい内容をすっかり
忘れていたりもするけど、WOWOWではそんな人の為に、
ダイジェスト版も放送したので、これを見ればシーズン1に
起きた流れが僅か25分程度の中に凝縮されて見やすいもの
が有った。

爆破事件からは半年が経過している。
倉木本人はグラークα事件をどうにか解明しなければならない
ということ。日本的・公安的にはロシアに奪われたとする
国民監視システムも取り返さなければならない事。外事的
には、第三者であるグルジブ人の存在が浮上し日本とロシア
で共同開発しているエネルギー施設が襲われたということで、
その辺の流れにも注視していかねばならないようだ。

新谷があの状態でも生きていたというのを見て正直ゲンナリ
するものが有ったし、東なんかも一体何をしていたのか
って感じ。

ようやく影で活躍していた鳴宮が倉木達と接触して本格的
に捜査に関わってくるとなるとその辺の部分は期待が持てそ
うだ。

癖のあるキャラクターが二名補充され、池沢部長と
フリージャーナリストの汐里の意図を探りつつも、何処まで
共闘していけるのかは今後の興味として写る。

初回なので意外と私生活が垣間見られたところも有った。
大杉家が妻子と食事をしていること。
美希にしても、姉との繋がりはこれまで有ったけど、
少しずつ15年前に居なくなった父親の足音が近づいている
感じで、その後どうなっていくのか。


倉木尚武 …… 西島秀俊 (警視庁公安部特務第一課)
大杉良太 …… 香川照之 (捜査一課)
明星美希 …… 真木よう子 (警視庁公安部)
津城俊輔 …… 小日向文世 (警視庁警務局の特別監察官)
鳴宮啓介 …… 伊藤淳史 (警視庁台東警察署入谷交番)
室井玄 …… 生瀬勝久 (警視庁公安部)
新谷和彦 …… 池松壮亮 (プロの殺し屋)

東和夫 …… 長谷川博己 (アテナ・役員シニアアドバイザー)
中神甚 …… 吉田鋼太郎 (アテナ・マーシャルアーツアドバイザー)
倉木千尋 …… 石田ゆり子 (尚武の妻、元警視庁公安部捜査員)
倉木 雫 …… 小泉彩 (尚武・千尋の娘)
筧俊三 …… 田中要次 (フリーライター、「パラサイトネット」日本支部
幹部)
来栖利理 …… 奥貫薫 (千尋の友人。メンタルトレーナー)
森原健吾 …… 瑳川哲朗 (内閣官房長官)
明星香織 …… 音月桂 (美希の妹。獣医)
明星杏珠 …… 篠川桃音
明星胡桃 …… 平澤宏々路

名波汐里 …… 蒼井優 (フリージャーナリスト、グルジブ共和国)
池沢清春 …… 佐野史郎 (警視庁公安部・部長)
落合 …… 出合正幸 (外事課捜査官)
加藤 …… 平山祐介 (警視庁刑事部捜査第一課)
向井 …… 五刀剛 (警視庁刑事部捜査第一課)
大杉恵子 …… 堀内敬子 (妻)
大杉めぐみ …… 杉咲花 (娘)
チェルコフ …… セルゲイ・クワエフ (日本に潜入した工作員)
美希が夢で見る父?? …… 篠田三郎

岡本光太郎、青柳尊哉、佐々木一平、外川貴博、清水由佳
塚田知紀、縄田雄哉、エドワード・ベンスコビッチ
イワン・ソーンチェフ、グレゴリー・バリノフ
ナザリィS、佐藤賢一、下園愛弓、川名幸男、江口哲路
松田正悟、中島そよか



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