Nのために
(2014年10月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 湊かなえ『Nのために』
脚本 - 奥寺佐渡子
演出 - 塚原あゆ子、山本剛義
主題歌 - 家入レオ「Silly」
プロデュース - 新井順子

http://www.tbs.co.jp/Nnotameni/





第3話 反撃開始舞台は東京へ!運命の出会い
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「さざなみ」が火事になった事を受けて高野は成瀬に対して
火事の時に何処にいたのかを問うと希美は自分と一緒に居た
と偽証する。

2004年12月24日。
スカイメーズガーデンの一室で凄惨な殺人事件が発生し、野口
夫妻が殺害される。現場にいた西崎が浮気していた奈央子の
ことを夫の貴弘が殺害したのでその貴弘を西崎が殺害した
事を認め服役する。

10年後。
高野は野口夫妻の殺害現場にいた安藤に接触し、「全てはNの
為にとは何か」を問う。あの時全員に大切なNが居た事をつげ
僕にとってのは希美だという。海外赴任したらプロポーズを
したいと思っていた事。しかし実際にはまだ友達の関係で
恋人とも言えない状態だった。しかし自分はそれ程彼女を愛して
いた事を語る。しかし事件から杉下とは疎遠になっている事を
告げ元気ならば良いと語る。事件後にあんたが西崎を助けた
のは腑に落ちなかったからではないのかと問うと、実際には
西崎が殺していないのではないかと問う。安藤は高野な対して
今頃そんなことを探っているあんたは何者なのかを問う。

M&N住宅建築事務所に電話する高野。
副所長の杉下に電話するが桐野が電話に出る。
彼女に対して仕事を辞めた理由を知らないかと尋ねると、
何か込み入った事情でもあるのかという。連絡先に関しては
教えることは出来ないと言われる。
「さざなみ」の放火事件に関して時効はあと1年と迫っていた。

2000年。
高野は妻が入院する病院へ。
火災現場で人助けした高野の妻は気管支をやられて喋られない
状態だったが、医師の繁田によると既に機能的には回復している
ので心因性のものだろうと言われる。退院して言語治療の
リハビリを受けるべきできないかと言われる。
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さざなみの火災に関して希美は慎司を助ける。
しかしその結果、自分が手にしていた奨学金の願書についても
彼に手渡し、その結果希美ではなく慎司が奨学金を得て大学に
いくことになる。
希美は多数人が集まる中で、父親の前で頭を下げてなんとか
大学に行かせて欲しいと訴え土下座する。それを知って父親も
認めざるを得ないという感じで、了承する。
しかし大学進学を希望していると知った母・早苗は、私の前から
離れないで欲しいと懇願するが・・・

今回は色んな時代が描かれて、これまで否定していた、
西崎、杉下、成瀬、安藤の繋がり感が見えて来た。

2000年の高校時代。
火事の後にはもう慎司とは喋らないとしていた杉下が、シャープ
ペンシルで送った5回のメッセージの中に、普通の人ならば
「おめでとう」と受け取るけど、罪悪感を持つ彼としては
「パカヤロウ」「ひきょうもの」と受け取る辺りの心理的状況が
面白くあぶり出されている。

2001年の上京当時。
家賃2万円の「野バラ荘」に住むことにして、大学も入学・サークル
勧誘の場をすり抜ける姿。

2002年には台風が起きてその際初めて、この野バラ荘に住む人
たちの団結感が生まれ始めたエピソード。
安藤が英文学科3年、西崎は法学部5年生だと分かる。
この西崎という人物は昔の学生運動家のような何処か強い信念・
思想を持つ人物で、このアパートが開発の波によって立ち退きを
迫られていることに対してN作戦と称して協力を呼びかけた。

2004年には殺害事件が発生している
12月24日に事件が発生しているという状況。
彼らのアパートからそびえ立つ高層マンションの住民に対して
敵意に近いものを持っているところを見ると、ここに住む野口
夫婦を殺害したこととの関係が気になるところ。
立ち退きの件と何か関係が有るのか。それとも痴情の縺れなのか。
なんとなくこの視線の違いはかつて放送した北川悦吏子さんの
「たったひとつの恋」に似ているような感じもする。まぁ金持ち
の彼女が居ないのだけど、それに該当するのが野口の妻なのか。

2014年になると高野が相当嗅ぎ回っているので恐いところ。
しかも2000年の「さざなみ」放火事件が時効を迎える1年前。
高野にとって犯人を見つけた後にはどうするつもりなのか。
三浦友和さんが時効寸前ネタで出演している時点で宮藤官九郎の
「流星の絆」にも思えてしまうところも有るね。


杉下 希美 …… 榮倉奈々 (長女)
成瀬 慎司 …… 窪田正孝 (旅館さざなみの息子)
安藤 望 …… 賀来賢人 (野バラ荘)
西崎 真人 …… 小出恵介 (野バラ荘)
高野 夏恵 …… 原日出子 (茂の妻)
宮本 由妃 …… 柴本幸 (晋の愛人)
成瀬 周平 …… モロ師岡 (旅館さざなみの主、造船業衰退で・・)
成瀬 瑞穂 …… 美保純 (旅館さざなみの女将)
杉下 洋介 …… 葉山奨之 (弟)
杉下 晋 …… 光石研 (婿養子、建設会社を立て直す。60歳を前に・・)
杉下 早苗 …… 山本未來 (晋の妻、社長夫人だったが・・)
野原 兼文 …… 織本順吉 (野バラ荘)
野口 貴弘 …… 徳井義実 (夫、加害者・被害者)
野口 奈央子 …… 小西真奈美 (被害者、西崎と不倫)
高野 茂 …… 三浦友和 (元警察官、99年当時・青景島駐在所)

掛田誠、中川浩三、佐渡山順久、杉浦大介、梨木まい、大恵彩乃
山形匠、米重晃希、浜口悟

桐野繭子 …… 伊藤裕子 (希美のパートナー)
池園和幸 …… 山中崇 (民生委員)
柴田 …… 桜井聖 (医者)
野原道文 …… 織本順吉 (野バラ荘)

近江陽一郎、小河慶子、柿弘美、重城希美、升田尚宏(アナ)
江藤愛(アナ)、国山ハヤシ(アナ)

宮下雅也、

松川貴弘、渋江穣二、城戸愛莉



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