Nのために
(2014年10月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 湊かなえ『Nのために』
脚本 - 奥寺佐渡子
演出 - 塚原あゆ子、山本剛義
主題歌 - 家入レオ「Silly」
プロデュース - 新井順子

http://www.tbs.co.jp/Nnotameni/





第5話 沖縄の夜新たな恋から歯車が狂い出す
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2004年12月24日。野口が妻・奈央子と西崎を襲い、野口が
奈央子を襲うのを見かねて西崎が燭台で野口の後頭部を殴り
殺害する。
現場には通報を受け警察がやってくる中、西崎は俺が殺した
と告げる。
溝口は父の死でやる気を失い大学に行かなくなった成瀬を
誘うと一緒にオレオレ詐欺に荷担することを持ちかける。

2003年。
希美と安藤はN作戦の為に野口夫婦に接触する為に、沖縄で
行われているボランティア活動に参加する。
沖縄に到着すると安藤と希美の部屋が一部屋として予約され
ている事を受けて、驚きの表情を見せる。希美は平気だと
するが・・・安藤は隙を見て東京にいる西崎に電話し酷いと
告げる。告白するにしても自分のやり方でするという安藤。

いよいよフェリーに乗りダイミングすることになる。
なんとか野口の気を引きつけようとしてクルーザーの中で
希美は将棋を使い気を引こうとする。
上手い具合に彼は食いつくが目的地に到着してしまう。

いざ潜水という時、野口の妻・奈央子は初めてのダイビング
故に気持ちが落ち着かずやりたくないことを口にする。
しかし安藤と希美は自分たちも初めてなので一緒に慣らして
行こうと彼女を誘う。
順調に潜水していたが突然奈央子はパニックを起こし、
安藤が彼女を助けていく。
野口たちは助けてくれた安藤に感謝すると共にディナーを
一緒にしようと誘われる。
ディナーの席で安藤は自分も実は三羽商事に内偵を受けている
事を語るとより一層会話は盛り上がる。野口は安藤に男同士で
将棋の勝負をしようと語る。

女性陣は砂浜を散歩していた。
奈央子から希美に安藤とは結婚するのか問われるが、また
そんな考えは一切無い事を告げる。しかし野口夫妻を見ると
夫婦と言うよりも恋人関係であり羨ましい事を語る。

安藤は飲み過ぎで希美が介抱していくことになる。
そんな中安藤は突然希美にキスするが、彼女は咄嗟に警戒態勢
を取り思わず後ずさりするのだった。

しかし野口夫妻からは信頼され帰宅するときには自宅に遊びに
来ないかと誘われることなる。 
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野原が大家をしているアパートの野バラ荘。
そこに住む希美と西崎と安藤は、土地開発によってその土地が
地上げ屋に狙われていることから、なんとかして守ろうとして
N作戦を決行する。
安藤が合格した三羽商事の貴弘の父親は、再開発の区域内に
"みどりビル"を所持しており、自分達だけでなく彼らも土地を
売らない売らないようにしなければならないと考えて接触して
いく。幸い彼ら夫婦はボランティア・社会奉仕活動に積極的で
あることから、沖縄のサンゴの守る活動に希美と安藤が参加して
なんとかしてでも知り合いとなって近づこうと考えていく。

野口と希美らが知り合っていく過程を描くことは大切だと思うし、
こういうエピソードも描かねばならないとは言え、多少退屈に思える
エピソードだった。

ただドラマの中で判明したのは、
「杉下が犯した軽い罪」と「成瀬が犯した大きな罪」が再び、
罪の意識というものを感じさせる流れに繋がっていること。
そして生育の過程で負った傷がそんな犯罪を無意識に起こしている
のではないかという流れに繋がって居ること。

野口家の姿を見ても理想的な夫婦像と言いつつも、奈央子の過度
の視線が有り、依存の関係に有るのではないかと思うところが
有る面と、貴弘が女性との対決を決してしないという中に、女性に
対するちょっとした特異な視線が存在していそうなこと。

貴弘が個人的に希美を呼びだしたのは、妻の酸素バルブの件を
希美が締めたという事実を見られて、脅しのネタとされていくところに
繋がっていくのではないかと思う所が有ったり、雨の中希美の家
にやってきた奈央子の姿を見ると、妻を虐待しているのではないかと
思う所もあるけど、この辺はまだなんとも言えないかな。

また希美の家庭の問題で東京にまで母が来る時にはドキっとさせ
られるものが有り、あの母親の独特のイントネーションで「希美
ちゃん、相談したいことがあるんよ〜」という言葉が、確かに
トラウマになりそうな形で耳に残っているところがあるな。

相変わらず杉下の父親は登場せず、どうなっているのか気になる。


杉下 希美 …… 榮倉奈々 (長女)
成瀬 慎司 …… 窪田正孝 (旅館さざなみの息子)
安藤 望 …… 賀来賢人 (野バラ荘)
西崎 真人 …… 小出恵介 (野バラ荘)
高野 夏恵 …… 原日出子 (茂の妻)
宮本 由妃 …… 柴本幸 (晋の愛人)
成瀬 周平 …… モロ師岡 (旅館さざなみの主、造船業衰退で・・)
成瀬 瑞穂 …… 美保純 (旅館さざなみの女将)
杉下 洋介 …… 葉山奨之 (弟)
杉下 晋 …… 光石研 (婿養子、建設会社を立て直す。60歳を前に・・)
杉下 早苗 …… 山本未來 (晋の妻、社長夫人だったが・・)
野原 兼文 …… 織本順吉 (野バラ荘)
野口 貴弘 …… 徳井義実 (夫、加害者・被害者)
野口 奈央子 …… 小西真奈美 (被害者、西崎と不倫)
高野 茂 …… 三浦友和 (元警察官、99年当時・青景島駐在所)


池園和幸 …… 山中崇 (民生委員)
野原道文 …… 織本順吉 (野ばら荘大家)

溝口 …… 山田裕貴 (成瀬の悪友、オレオレ詐欺)
前田 …… 山田明郷 (東京の医者)
老女 ……勝倉けい子
老人 ……名取幸政

武田幸三、迎里計、川畑博稔、、生西倫子、中倉健太郎
本間直樹



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