信長協奏曲
(2014年10月期・フジTV・月曜21時枠)

原作 - 石井あゆみ『信長協奏曲』
脚本 - 西田征史
音楽 - ☆Taku Takahashi(m-flo / Tachytelic inc. / block.fm)
演出 - 松山博昭、金井紘、林徹
主題歌 - Mr.Children「足音〜Be Strong」
プロデュース - 村瀬健、羽鳥健一





第1話 高校生が戦国へ!? スニーカーで生き延びろ!!
戦国で見つける青春、友情、どきどき、恋

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サブローは修学旅行中に亜里沙に告白するが、私の何処が好き
なのかと問われて色々と必死に語る。しかし彼女は彼に告白さ
れても嬉しいが、サブローのことを何とも思っていないとして
断られそうになるが、サブローは返事を聞く前にさっさと逃げて
しまう。友人達からはサブローに対して肝心なところで逃げて
ばかりだと指摘される。
ふて腐れたサブローは戦国時代体験ツアーの看板を横目に、
施設内から出て行こうとして壁をよじ登るが、そこから転落
し、思わず転げ落ちる。

気が付くとサブローはよく分からないところにいた。
馬で走ってくる二人の姿を見つけて助けを求める。
するとその人物はサブローそっくりの人物だった。
男から私の変わりに織田信長として生きてくれないかとして、
自分は幼少期から体が弱いのだという。信長だという印に
刀を受け取ると、サブローは戦国時代体験ツアーの一環なのだ
と考えてそれを引き受ける。男からは「ニセモノだと知られたら
家臣に殺されるぞ」と言われる。
そんな二人が去った後、サブローの元には池田恒興、丹羽長秀
森可成がやってくる。馬はどうしたのかと問われ、「食って
やったわ!!」と大笑い。三人は若の記憶が馬から落馬によって
おかしくなったのだろうとし、敵国に知られたら益々マズイ
と考える。

そんな中サブローは信長の父・信秀、そして弟の信行とその
家臣の柴田勝家の前に連れて行かれる。早く挨拶をするよう
言われると「私が天下を取る織田信長だ!!!」と語る。
みんな驚きの目を向ける中、安祥城に今川家の手勢が攻めて
来たとして、戦になる。
信長の前に敵が現れる中、刀で切りつけられると顔に傷を
負う。ルールは守ってというが、仲間はそのものを手打ちに
したして殺害した事を知って本当の戦だと知る。気が付くと
辺りには死体の山があることに気が付く。
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いつも肝心なときに逃げてばかりの高校生サブローは、ある
時突然戦国時代にタイムスリップする。
その世界(天文20年)では、織田家の家督争いが行われていて、
弟の信行と兄の信長には静かな争いが存在していた。
兄弟が殺し合う世界なんて嫌だと考えたサブローはなんとか
元の世界に戻ろうとして木の上から飛び降りるが・・・

歴史物のドラマということで完全に見る気が起きないと思って
いたけど、一話を見た限りでは昔のような「歴史物」ではなく
現代用にカスタマイズされたエンターテイメント性溢れる内容
だったことも有り、なかなか面白いものがあった。

昔見た映画「SF サムライ・フィクション」なんかも時代劇を
面白くアレンジメントした内容となっていて、時代考証云々
以上に上手く現代感覚を取り入れた内容だったけど、
世界中で時代劇ブームが起きているのに、何故か日本の歴史もの
だけはその考証にばかり捕らわれすぎてマニア層にしか支持が得
られない状態が有ったので、時代に有ったものを制作して欲しい
と思う。

タイムスリップものとしてはありがちだけど、一つ気になるのは
サブロー本人には何のスキル性も持ち合わせていないこと。
そして登場する舞台がどうしても派手な時代の派手な役職だと
いうことも有り、如何にも美味しいところでドラマを回そうと
しているところがあるんだよね。
ただドラマでは、そんな現代的感覚を持つことが、一つのスキル
となり得るものが有るので、その彼が何処までこの乱世をかえて
いけるのか。

厳しい世界に投げ込まれて、今の自分に欠けていることを
学ぶと同時に、昔の人たちに今の価値感をぶつけていく。
見方によっては「ワンス・アポン・ア・タイム」のチャーミング王子
っぽさがあるな。

モノを大切にするのは昔の時代の方が明らかに上だと思わせる
のに、人の命をぞんざいに扱う高慢な織田家の事情に触れる中、
サブローが語る命の尊さを短い時間ながらも出会いの中でそれを
見出し解いていくところはなかなか上手く出来ていたと思う。


サブロー / 織田信長 …… 小栗旬
明智光秀 …… 小栗旬(二役)
帰蝶 …… 柴咲コウ (義龍の妹)
池田恒興 …… 向井理 (信長の家来)
田原伝次郎 …… 山田孝之 (間者)
竹中半兵衛 …… 藤木直人
前田犬千代 …… 藤ヶ谷太輔
ゆき …… 夏帆 (帰蝶の侍女)
徳川家康 …… 濱田岳
柴田勝家 …… 高嶋政宏 (信行の家臣)
森可成 …… 森下能幸 (信長の家臣)
丹羽長秀 …… 阪田マサノブ (信長の家臣)
佐々成政 …… 阿部進之介
沢彦 …… でんでん (信長の家臣)
織田信秀 …… 団時朗 (信長の父)
織田信清 …… 麿赤兒 (信秀のライバル)

斎藤義龍 …… 新井浩文 (斎藤の長男)
斎藤道三 …… 西田敏行 (美濃の大名、義龍の父"美濃のマムシ")

段蔵 …… 早乙女太一 (間者)
今川義元 …… 生瀬勝久 (間者)

織田信行 …… 柳楽優弥 (信長の弟)
重平 …… 澤部佑 (信長の家臣)
織田信秀 …… 団時朗 (信長の父)
又八 …… 児玉頼信 (信秀の家臣)
亜里沙 …… 飯豊まりえ (サブローを振る高校生)



森岡龍、吉村界人、城明男、多田頼満
宮島三郎、浅見小四郎、尾崎一彦、新冨重夫、浦野博士
河野達郎、金子太郎、飯野泰功、巴山祐樹、鈴木誠克
助友智哉、志野リュウ、伊藤豊、北和輝、白神允、寺田清正
村田佑輔、桜井ハル、広瀬圭祐、村本明久、岡田賢太郎
佐藤五郎、大平真嗣、島崎友之、本城雄太、Romi、杉山祐右
阿部岳明、上園貴弘、木場允視、叶雅貴、川井つと、平家秀樹
後藤健、村田誠司、鮫島満博、松浦健城、三浦知之、内田恵司
藤澤信泰
中村優里、黒岩桃子、大縄みなみ、鬼束桃子、富田エル、凛
斉藤範子、小川夏果、藁科早紀



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