信長協奏曲
(2014年10月期・フジTV・月曜21時枠)

原作 - 石井あゆみ『信長協奏曲』
脚本 - 西田征史
音楽 - ☆Taku Takahashi(m-flo / Tachytelic inc. / block.fm)
演出 - 松山博昭、金井紘、林徹
主題歌 - Mr.Children「足音〜Be Strong」
プロデュース - 村瀬健、羽鳥健一





第11話 終回15分拡大スペシャル友との約束!500年後の未来のために…
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ついにサブローは偽の信長であることがバレてしまい、今まで
騙されていたと知った恒興は偽物の為に命を落としていった
ものたちがいることに憤りを感じサブローに対してすぐに
尾張の領地から出ていくよう告げる。
しかしそんな最中朝倉が2万の兵を浅井の元に送り込んだとし
浅井と共に織田家に襲ってくるであろう事を告げる。
最後の勝負に出てきたのだろうという家臣の者たち。
家臣達も最終決戦とばかりに士気を高めていく中でサブロー
はこの戦いは辞めようと語る。そもそも戦いのきっかけを
作った足利義昭はいないし、武田も亡くなっていること。
ここは和睦を結ぶのだという。相手も引くに引けない事情が
有っての事だろうとすると、一番必死なのは秀吉だった。
裏切りを許すことになれば他国に舐められるというのである。
しかしサブローは憎しみで戦ってはダメだと告げ、憎しみは
新しい憎しみしか生まない事を語る。その連鎖を断ち切らない
といけないと本当の意味では戦のない世界は作れないのだと
いう。半兵衛に対して会見の約束を取り付けてきて欲しいと
語ると、秀吉は相手は出兵しているので書状の方が良いと
語る。

サブローは恒興に対して勝手に事を進めたことを謝罪する
中、これが最後にするのでそれまで信長をさせて欲しいと
頼む。これが終われば必ず出て行くと。
半兵衛は秀吉の態度が不自然なことに気がついていた。
私を浅井の元に行かせたくないような発言をしたこと。
更に出世のためにアイツなら自ら書状や会見を取り付ける
と言うはずなのにそれを行わなかった事を挙げる。

その頃秀吉は蜂須賀の元に行く。
久政と秀吉が繋がっていることがこのままではバレてしまうの
ではないかと告げる。

一方恒興もこれで偽の信長が出て行く事を光秀に報告する。
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いよいよ織田家を煽っていた足利家を倒したことで平穏さ
が訪れるかと思われた。しかし憎しみの連鎖と家臣の思いを
一心に受ける一国の主としては、なかなか戦いを終わらせる
ことなど出来ない事情として存在していた。浅井と朝倉が
結集し織田家に攻撃をしてくるということで、サブローは
和睦を求めるが、一筋縄ではいかず、ついには決戦することに
なる。

なかなか平成の常識が常識として通じない世界に於いて、
命よりも大事なものが有るという戦国の価値感に触れつつも、
やっぱり平成の論理を持ち出し、復讐の連鎖を解くと共に、命よりも
大事なものはないとして訴える姿が印象な最終話だった。

しかしドラマを見れば色んな問題は解決していないし、誰かが
死んでも歴史というのはキリもなく動いていくという事情も有るので、
立ち止まっても居られないというのが正直なところ。

偽物が本物を凌駕するという着眼点は面白かったし、その本物によっ
て嫉妬の対象にされ何れ殺害されるとしても、殺害された後に
どのようにして明智がその姿を見せていくのか気になるね。
その辺の事情は映画を見てねってことで、日本式マーケットが
ここでもテレビ局の財源として働いていきそうだ。
アメリカの事情などを見ると映画化からのドラマ化は多いけど、
その辺はマーケット市場の大きさの違いから来るのだろうか。

偽物によって一度は嫌悪感を示す恒興たちの姿が有るも、
血筋ではなく、これまでのサブローの行動にこそ惚れるべきもの
が有るということで、付いていくことになる。
同じくして帰蝶との関係も切ないロマンスとして描かれつつも、
戻ってくるところは嬉しい反面、久しぶりに日本のドラマに
見る結ばれない恋の切なさ感が有って、映画化に際して、サブロー
は暫くどこから居なくなり、恒興たちが探し回って再び殿として
働いてもらうという流れを作っても面白かったのだろうな。

半兵衛が切られたのが切ないね。
逆に徳川さんの登場にはいつもホッコりさせられる。


サブロー / 織田信長 …… 小栗旬 (尾張国、織田信秀の嫡男)
明智光秀 …… 小栗旬(二役)
帰蝶 …… 柴咲コウ (斎藤道三の娘、義龍の妹)
池田恒興 …… 向井理 (信長の家来)
田原伝次郎 …… 山田孝之 (浅井久政の間者/信長の家臣・羽柴秀吉)
竹中半兵衛 …… 藤木直人 (信長の家臣)
前田犬千代 …… 藤ヶ谷太輔 (信長の家臣・前田利家)
ゆき …… 夏帆 (帰蝶の侍女)
徳川家康 …… 濱田岳 (三河国、松平広忠の嫡男)
柴田勝家 …… 高嶋政宏 (信行の家臣)
森可成 …… 森下能幸 (信長の家臣)
丹羽長秀 …… 阪田マサノブ (信長の家臣)
佐々成政 …… 阿部進之介 (信長の家臣)

お市 …… 水原希子 (信長の妹、長政に嫁ぐ)
竹中重矩 …… 上山竜治 (半兵衛の弟)
浅井長政 …… 高橋一生 (近江の城主)
浅井久政 …… 村井國夫 (長政の父)

足利義昭 …… 堀部圭亮 (十三代将軍義輝の弟)
松永弾正久秀 …… 古田新太 (鬼、ヤクザ、入れ墨)
朝倉義景 …… 小市慢太郎 (越前の当主)
細川藤孝 …… 市川知宏 (義昭の家臣)
蜂須賀小六 …… 勝矢 (秀吉の部下)

森勝蔵 …… 北村匠海 (長男)
森蘭丸 …… 田中奏生 (次男)
小泉景邦 …… 木下ほうか (朝倉義景に忠誠を誓う)

横塚真之介、徳秀樹、黒田浩二、森本のぶ、青柳弘太、
村上和成、坪谷隆実、田丸大輔、谷遼、渋谷そら、
横溝菜帆、佐々木実花、中村優里、富田エル、小川夏果
黒岩桃子、斉藤範子、鬼束桃子、藁科早紀

浦野博士、島崎友之、鈴木誠克、北和輝、河野達郎
白神允、志野リュウ、巴山祐樹、飯野泰功、村本明久
広瀬圭祐、佐藤五郎、助友智哉、金子太郎、杉山裕右
岡田賢太郎、佐藤豊、桜井ハル、上園貴弘、村田佑輔
出口正義、雲省大輔、、森崎えいじ、尾崎一彦、叶雅貴
後藤健、高嶋宏一郎、影山大輝、森井健太、高野ひろき、猪原伸浩




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