ペテロの葬列 (2014年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作:宮部みゆき 脚本:神山由美子 プロデューサー;鈴木早苗、橘康仁 演出;金子文紀、岡本伸吾、竹村謙太郎、山�ｱ銃司 主題歌:近藤晃央「心情呼吸」 http://www.tbs.co.jp/petero2014/ 第2話 バスジャックの謎- 共犯者の影…死者から届く慰謝料 -------------------------------------------------------- バスジャック事件が発生し、犯人の男は人質たちに対して 慰謝料を払うと語るが、警察が突入したと同時に自殺してしま う。ジャックされている間、杉村たちは不思議にも恐怖心は 感じず互いの身の上話を語らい合うが、園田だけは取り乱す 姿が有った。この老人は一体何者だったのか。 検査の為に取りあえず病院に運ばれたバスジャックの被害者 たち。菜穂子は橋本に連れられて病院へとやってくる。 園田は随分と会社にも気遣う対応をしていたので大丈夫かに 思われた。 刑事の山藤や今内から事情を聞かれる。 特に犯人が外部の人間と接触していなかったのかということ。 杉村は慰謝料を払うと言っていたのでその可能性も有るかも 知れないが途方もない話だと思っていた事を語る。佐藤が 資産家ならば、わざわざこのような事態を起こさなくとも、 三人の悪人だとされる人物を捜すことは出来たのではないかと いうもの。この3人に制裁を加えたい感じだったと語る。 またバスの中ではある種の連帯感が生まれていた事を語る。 犯人が被害者たちへの掌握の仕方が特別だったこと。弁舌で 言葉だけで他人を支配・コントロールしていたこと。恐らく 教師のような職業についていたのではないかと考えていること を告げる。 翌日、被害者たちは園田を除いて現場検証をする為に改めて 海風警察署にいき当時の状況を振り返る。 -------------------------------------------------------- バスジャック事件が発生し、取りあえず人質に取られたものたち は助かることになる。しかし園田だけは精神的に辛い状況にあり、 その後三週間は会社に来ることはなかった。 バスジャック犯の正体も少しずつマスコミによって明らかにされ る中、暮木一光という人物であり、普段はアパートで一人で 暮らしていて、テレビなどなく、ラジオを聞いて過ごしていた 事を知る。 事件から波及していく被害者たちへの事情というのがどのような 性質・性格を孕んでいくのか。 「毒」とか人の持つ感情の「怒り」が他人に広がっていくという このドラマの主張するテーマを考慮すれば、この影響は長く人 の間で行き来することになる。何処かで吸収されないかぎり その毒が他人に転嫁されて危険な目に遭う人物が広がってしまう のではないかという不安なものが有る。 なんといっても波及の元凶は事件に巻き込まれたとする潜在的な 精神的な状況の変化だと思う。これは園田が真っ先に感情を露わ にしているので、それ以外の人物は見落としかちになっている。 そして何よりも犯人が語る様に、迷惑をかけたことによる慰謝料 の問題がどう処理されていくのか。 加害者から送られてきたものだとしても、被害者にはそれを受け取る だけの権利があるのか。金による人間関係バランスの乱れというの は、資本主義社会に於いては当然発生するものだと思うので、 これがまた毒として発生しなければ良いよね。 そして事件が発生したことで、影にいたものたちが突如として 社会からの脚光を浴びる立場になることで、個人情報は止めどなく 流れてしまうし、悪意を持つ物によって情報を流されれば、 途端に別の事件を生む可能性が出てきてしまうことだ。 今多コンツェルンの集まりが有り、完全に三郎が影の存在として 扱われていること。愛人の子だった菜穂子のことをみんなが受け 入れている理由は何なのか。 三郎は駐めてある自転車を目にして、「僕はこの世界に住むべき 人間じゃない」として自虐的発言をしていたけど、そういう心の ストレスが溜まっていくことによってどうなってしまうのか。 そういう時に同郷で同じような臭いのする間野京子という キャラクターは実に怪しく写ってしまうところが有るんだよね。 杉村三郎 …… 小泉孝太郎 (広報室副編集長兼記者) 間野京子 …… 長谷川京子 (エステティシン) 杉村菜穂子 …… 国仲涼子 (嘉親の娘、三郎の妻、心臓が弱い) 園田瑛子 …… 室井滋 (広報室室長兼編集長) 手島雄一郎 …… ムロツヨシ (広報室編集) 椎名遥 …… 岡本玲 (広報室編集) 井手正男 …… 千葉哲也 (広報室) 野本敦弘 …… 犬飼貴丈 (広報室) 今多嘉親 …… 平幹二朗 (今多コンツェルン会長) 森信宏 …… 柴俊夫 (元今多コンツェルン常務取締役) 橋本真佐彦 …… 高橋一生 (広報部会長秘書室付) 今多小夜子 …… 安蘭けい (社長夫人・菜穂子の義姉) 高野千夏 …… 映美くらら (会長秘書室秘書) 佐々木 …… 桃香 (社長付秘書) 水田大造 …… 本田博太郎 (喫茶「睡蓮」マスター) 杉村桃子 …… 小林星蘭 (娘) 遠山美緒子 …… 佐藤直子 (会長秘書室長兼第一秘書) 暮木一光 …… 長塚京三 (69歳、バスジャック事件犯人) 田中雄一郎 …… 峰竜太 (バスジャック事件・金属加工業) 迫田とよ子 …… 島かおり (バスジャック事件・老女) 柴野和子 …… 青山倫子 (バスジャック事件・運転手) 坂本啓 …… 細田善彦 (バスジャック事件・大学中退) 前野メイ …… 清水富美加 (バスジャック事件・「クラステ海風」バイト) 山藤 …… 金山一彦 (刑事) 今内 …… 西村元貴 (刑事) 早川多恵 …… 冨士眞奈美 () 足立 則生 …… 渋川清彦 (新聞配達) 高越 勝巳 …… 水橋研二 (足立が恨んでいる?) 井村 絵里子 …… 入山法子 (妊婦) 森 弥生 …… 山口果林 (妻) 坂本の母 …… 建部和美 岐部公好、古川真司、富岡英里子、神山寛、重城希美 和田奈美佳、向井政生(アナ)、赤萩歩(アナ) 城戸光晴