ペテロの葬列 (2014年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作:宮部みゆき 脚本:神山由美子 プロデューサー;鈴木早苗、橘康仁 演出;金子文紀、岡本伸吾、竹村謙太郎、山�ｱ銃司 主題歌:近藤晃央「心情呼吸」 http://www.tbs.co.jp/petero2014/ 第7話 最終章へ！バスジャック犯の本当の目的…妻と夫の不協和音 -------------------------------------------------------- 暫く連絡が取れなくなっていたバスジャック被害者の迫田だが 娘の美和子がやってきて事件以前から暮木のことを知っていた 事を聞かされる。暮木の正体を話したら金の件を警察には止めず それぞれの懐に納めてくれるかと問われる。 三ヶ月前のこと、母の迫田とよ子は祖母の為の大事な金を 少し前に投資の為に人に渡してしまったのだという。すると ある時その投資先の男が逮捕され金が戻らなくなってしまった という。日商の社長。今頃母はクラステ海風にいけて手厚い 介護を受けられたのだとし、私たちはその為の金をマジメに コツコツと稼いできたのだという。 母がバスのベンチで落ち込んでいるところに暮木が母に語り かけ、その事が彼に伝わったのだという。騙した相手は、 日商フロンティア協会の小羽という人物だったこと。母は 暮木に対して騙された方の罪もあるのだろうとして、語って いたという。母親に暮木のことを聞いたがよくは覚えていな かったとのことだった。一週間後に私の元に暮木から連絡が 入り、お母さんのことを少しだけ助けられるかもしれない ことを言っていたとし、いくらかの金を送ることが出来る というものだったとのこと。必ずニュースになるので気をつけて くれと言われたというものだった。 騙された人全員に償うことは出来ないが、これも何かの縁だ と言われ、あの日本当に事件が発生したという。 母が認知症だと知った時の絶望感も有ったので、金が送られて 来たときには夫のからの贈り物だとして思う事にしたのだと 聞かされる。 杉村は小羽が心酔していた人物に御厨という男性があるのだが 自分たちはその御厨という人物こそ暮木ではないかと思って いる事を語る。また金の送付先は主に群馬県に集中している という。自分たちは暮木は指導する立場の人間だと思っている 事を語る。しかし暮木が御厨だとして詐欺師だった男が突然 変わって助けるようなことをするのかと問う。 「人はそんなに簡単に変われるのか・・」と。 -------------------------------------------------------- 杉村たちは迫田の娘からバスジャックが起きる前から暮木の 存在を知っていたことを聞かされ、彼女からは暮木の正体を 話す変わりに金を受け取ったことについては警察には届けない で欲しいと言われる。話を聞いていくウチに、それぞれの気持ち の中で違った心情を生まれていく。 楽して金を儲けたい人と、苦労して金を手にしようとしている人、 特にその金がなくても生活に支障はないが、人間本来の持つ 金に対する欲望からすれば、欲しい気持ちは有るけど、警察に 後から発覚した時のことを恐れてなかなか互いに踏ん切れない 事情というものも存在する。 そろそろ暮木編以上にその事件を発端にした波及した流れの方に 興味の比重も掛かり始めた感じもするし、人間は変わる事が出来る のかという議論を巡り、明らかにその言葉に対して目立つ存在の人 たちというのが抽出される。 一度手にした金を巡り、手放したくないものは居ると思う。 一番気になるのは、杉村を巡り色んなことが起きている状況だ。 井手の訴えの件、妻や家族との関係性、広報室を辞めなければ ならない事情など気になる要素は満載だ。 間野のことを尾行している人物は元夫なのかもしれないけど、 気持ちが悪い形で存在しているし、ちょっぴり夫婦関係に 歪みが生まれてしまった杉村家に対して、間野という存在がより 問題を複雑なものとして現れたことで、果たしてどうなってしまう のか。 杉村は実家を出ないかとする提案を菜穂子に見せるけど、 心臓に爆弾を抱えた彼女が家族の元を離れて生活出来るのか どうか。 そろそろ出番ですよとばかりに坂本啓の態度も実に怪しくなっ ているな。 杉村三郎 …… 小泉孝太郎 (広報室副編集長兼記者) 間野京子 …… 長谷川京子 (エステティシン) 杉村菜穂子 …… 国仲涼子 (嘉親の娘、三郎の妻、心臓が弱い) 園田瑛子 …… 室井滋 (広報室室長兼編集長) 手島雄一郎 …… ムロツヨシ (広報室編集) 椎名遥 …… 岡本玲 (広報室編集) 井手正男 …… 千葉哲也 (広報室) 野本敦弘 …… 犬飼貴丈 (広報室) 今多嘉親 …… 平幹二朗 (今多コンツェルン会長) 森信宏 …… 柴俊夫 (元今多コンツェルン常務取締役) 橋本真佐彦 …… 高橋一生 (広報部会長秘書室付) 今多小夜子 …… 安蘭けい (社長夫人・菜穂子の義姉) 高野千夏 …… 映美くらら (会長秘書室秘書) 佐々木 …… 桃香 (社長付秘書) 水田大造 …… 本田博太郎 (喫茶「睡蓮」マスター) 杉村桃子 …… 小林星蘭 (娘) 遠山美緒子 …… 佐藤直子 (会長秘書室長兼第一秘書) 暮木一光 …… 長塚京三 (69歳、バスジャック事件犯人) 田中雄一郎 …… 峰竜太 (バスジャック事件・金属加工業) 迫田とよ子 …… 島かおり (バスジャック事件・老女) 柴野和子 …… 青山倫子 (バスジャック事件・運転手) 坂本啓 …… 細田善彦 (バスジャック事件・大学中退) 前野メイ …… 清水富美加 (バスジャック事件・「クラステ海風」バイト) 山藤 …… 金山一彦 (刑事) 今内 …… 西村元貴 (刑事) 小羽雅次朗 …… 仲雅美 (日商フロンティア) 間野広太 …… 庵原匠悟 (息子) 迫田美和子 …… 安藤玉恵 (とよ子の娘) 野本敦弘 …… 犬飼貴夫 海斗、吉田桃華