ペテロの葬列 (2014年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作:宮部みゆき 脚本:神山由美子 プロデューサー;鈴木早苗、橘康仁 演出;金子文紀、岡本伸吾、竹村謙太郎、山�ｱ銃司 主題歌:近藤晃央「心情呼吸」 http://www.tbs.co.jp/petero2014/ 第10話 最終回直前！真性の嘘つき…魔性の女の正体！最後の秘密！ -------------------------------------------------------- バスジャック事件が再び発生する。 しかもなんとバスを乗っ取ったのは、先日のバスジャック事件 で羽田光昭によって被害者だった坂本啓が今度は加害者となっ たのである。乗客は運転手を除いて一人・間野京子だけだった。 坂本は京子から携帯を出させるとそれをバスから外に投げ捨て る。言う事を聞けば何もしないが、何かすればどうなるかは 保証できないという坂本。 杉村は暮木一光(羽田光昭)の正体を知っていた早川多恵との 言葉を思い出していた。「人間はどんな悪人でも改心する」という こと。 坂本は羽田が行ったバスジャックの方法論を全てなぞるように して藤野化学にバスを向かわせると、運転手を下ろして警察に 知らせろと語る。坂本は京子に対して名前を問うと、自分は 杉村菜穂子だと答える。 杉村はメイから電話が鳴り水田の喫茶店に向かう。 メイは坂本が友達とケンカし裏庭で何かを燃やして、自分で 決着を付けると言っていたことを彼の母親から聞いたのだと いう。燃やしていたのは賠償金として受け取った金だろうと し、坂本は金に拘る割りに「汚い金は要らない」とか、「当然 の権利」だと語っていたことを思い出す。良い人だから悩んで いるのだろうとし、みんな金を受け取ってから悩んでいる事 を語る。 メイの話だと、坂本は現在働いていないこと。 依然働いていたが、清掃会社で嫌な事があり、その清掃先で 元高校生の同級生に逢って嫌みなことを言われたのだという。 その会社で金が無くなり坂本が金を盗んだとして疑われていた ことも発覚する。 -------------------------------------------------------- バスジャックの被害者だった坂本が今度は自らバスジャックを 行うことになる。群馬で暮木のことを知る早川家に話を聞く 際に既に坂本が感情的になっていた経緯があり、付き合っていた メイは坂本が何を考えているのか分からずに別れを切り出していた が、坂本がバスジャックをした理由とは一体何なのか。 最近の犯罪白書を見ると、一度過去に詐欺被害に遭ったものが、 また被害に遭うという事件が増えているそうで、人間の心理の 複雑さを感じさせる。 何らかの経験によって、今まで自分の中に無かった価値感が 目を開く事が多い。 犯罪を暴く方法なり、犯罪の存在を世間に知らしめる方法論を 暮木という人物から目の辺りにした坂本は、結果的に影響を 与えてしまった格好で、トレーナーと呼ばれる人の影響力の大きさ を知らしめたものだった。 間野がウソをついているというのは、ストーカーから身を守る為 のものであることは明らかだけど、それ以上にウソを利用した 何かが存在しているのかどうかが今後の焦点となっていきそうだ。 ドラマとして残念なのは、今の所大して面白く感じて居ない後継者 問題の流れとしての今多嘉親の存在感と、騒ぐだけ騒いだ井手と いう男の流れだった。 清掃会社で働いている際に犯人として疑われてしまった坂本が 家宅捜索で金が見つかり、その金がどんな金なのかということを 問われていくものなのかなと思っていたけど、そういう流れ ではなく、寧ろ自分でも劣等感として存在していた大学中退の流れ を一気に取り戻そうとした結果、マルチに引っかかり被害を受けて しまうところなど、世間知らず故のことだと思うけど、なんとか したいとする流れが存在しているであろうことは伝わってくると ころで、空回りしてしまったという流れはちょっぴり切ない感じ はする。 間野がバスジャックの恐怖は一日で済むがストーカーの恐怖が 365人24時間続いているであろうことは明らかだし、弁護士だと 装って近づいて来た人物がそれに該当するのかなと思うと、 また大変なことが起きそうだ。 来週は枠が変更しての放送みたいなので録画には気をつけないと。 杉村三郎 …… 小泉孝太郎 (広報室副編集長兼記者) 間野京子 …… 長谷川京子 (エステティシン) 杉村菜穂子 …… 国仲涼子 (嘉親の娘、三郎の妻、心臓が弱い) 園田瑛子 …… 室井滋 (広報室室長兼編集長) 手島雄一郎 …… ムロツヨシ (広報室編集) 椎名遥 …… 岡本玲 (広報室編集) 井手正男 …… 千葉哲也 (広報室) 野本敦弘 …… 犬飼貴丈 (広報室) 今多嘉親 …… 平幹二朗 (今多コンツェルン会長) 森信宏 …… 柴俊夫 (元今多コンツェルン常務取締役) 橋本真佐彦 …… 高橋一生 (広報部会長秘書室付) 今多小夜子 …… 安蘭けい (社長夫人・菜穂子の義姉) 高野千夏 …… 映美くらら (会長秘書室秘書) 佐々木 …… 桃香 (社長付秘書) 水田大造 …… 本田博太郎 (喫茶「睡蓮」マスター) 杉村桃子 …… 小林星蘭 (娘) 遠山美緒子 …… 佐藤直子 (会長秘書室長兼第一秘書) 暮木一光 …… 長塚京三 (69歳、バスジャック事件犯人・羽田光昭) 田中雄一郎 …… 峰竜太 (バスジャック事件・金属加工業) 迫田とよ子 …… 島かおり (バスジャック事件・老女) 柴野和子 …… 青山倫子 (バスジャック事件・運転手) 坂本啓 …… 細田善彦 (バスジャック事件・大学中退) 前野メイ …… 清水富美加 (バスジャック事件・「クラステ海風」バイト) 小羽雅次朗 …… 仲雅美 (日商フロンティア) 間野広太 …… 庵原匠悟 (息子) 早川多恵 …… 冨士眞奈美 (羽田の幼馴染) 山藤誠 …… 金山一彦 (千葉県警察特務課交渉人) 今内大輔 …… 西村元貴 (山藤の部下) 高東憲子 …… 三谷侑未 (日商フロンティア上級会員) 早川良夫 …… 大嶋晃 (多恵の息子) 運転手 …… 須間一也 (バスの運転種) 坂本母 …… 建部和美 清田由樹央 …… 野間口徹 (弁護士) 杉浦双亮、高橋勝典、中尾優生、向井政生(アナ)