ルーズヴェルト・ゲーム
(2014年4月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』(講談社刊)
脚本 - 八津弘幸、山浦雅大、西井史子
音楽 - 服部隆之
演出 - 福澤克雄、棚沢孝義、田中健太
ナレーション - 山根基世
脚本協力 - 山浦雅大、西井史子
プロデュース - 伊與田英徳、川嶋龍太郎





第3話 仲間と涙の大逆転! 倒産の危機も大逆転なるか?
--------------------------------------------------------
実用新案権を侵害したとして、青島製作所はライバル企業で
あるイツワ電器から訴えられる。既に普及している周知された
技術故に侵害には当たらないとする明かなものがあるにも
関わらず訴えを起こしたイツワ電器の行動に訴えを起こした
とする事実だけが必要であり、この事で青島製作所の信用を
落とそうとしているだけたろうと語る。そんな中、それが
公知されると、青島製作所にも問い合わせの電話が鳴り続け
て、20社と契約している青島製作所には8社からは取引の
一時停止を求められ、7社からは取引自体を縮小したいとの
知らせを受ける。120億円分の損失。我が社に非がないことを
すぐに証明する必要が有るが、法務の速水によるとこの手の
裁判では2年はかかると言われ、とても今の状況で2年も会社
の経営が成り立つものではないとされる。今は和解して
被害を最小限にすべき時ではないかとされるが、それを拒否する
社長の細川。
一方三上に対して、派遣の8割を削減するよう指示。
しかも細川は沖原も派遣切りの対象者であることを告げる。

細川は諸田のもとにいくと、和解のことを口にする。
板東社長と話をしようにも雲隠れしているので、諸田と
共通している国鱒弁護士にその旨を伝えて欲しいという。
するとその場にいた国鱒はすぐに彼の前に現れて、賠償金の
200億円を払ってくれるのかと問う。
--------------------------------------------------------
沖原は有らぬ汚名を着せられるが、野球部の面々によって助け
られる。しかし細川は沖原に落ち度が無かったとしても、
リストラ対象者であることには変わりない事を語る。
一方青島製作所としては、イツワ電器から実用新案権を侵害を
受けたとして訴えられる。開発部のものたちは、訴え自体が
不当なものだとするが、訴えられたことによって企業イメージ
の損失は計り知れず、早急に解決が求められるが・・・

3話目して既に食傷感満載。
ずっと守勢に回っているという状況も展開としては陰鬱で、
淡々と弱者が責められている状態故のフラストレーションが
貯まっているだけの状態が描かれている。

相変わらず歌舞伎の人たちは悪人役が多い。
役者としては美味しい役ではあるのだろうけど、歌舞伎界と
してはどうなんだろうね。

訴えられることでのダメージと、無差別に訴えることでのリスクが
必ずしも比例していないところがなんとも言えないところが有る。
アメリカに於けるトヨタのブレーキ制御に於ける裁判でも
結局問題がないとされた案件に対しても、何故か企業側が
多額の和解金を支払わねばならないという無茶苦茶なものがあったし、
このドラマに於ける中小企業だけでなく、トヨタみたいな屋台骨の
大きな会社であってもまた別の意味で裁判が都合良く利用されて
しまっている感じは不条理な世の中を象徴している感じがする。

ドラマとしてはまさに右肩下がりで次々と青島製作所を潰そうと
する意図によって、それをうっちゃけて再生出来るのかという
ところに尽きるのだけど、どれだけ企業体力が残っているのか。

正直このドラマに於いては細川自身の性格があまり上手く描かれて
いる感じがしない。元々企業コンサルタント上がりの人なので、
その決断に迫られるシーンが多いけど、彼らしい決断によって
相手の意図の裏を突いていくというところが今の所殆ど見られ
ない。青島製作所に対して細川自身が外部の人間という意識を
強く持たせているので、リストラとか野球部の廃部などの非情な
状況が描かれているけど、結果的に青島製作所に対する不条理な
攻勢との間の差別化が図らせておらず、結果的に社員にとって
は歌舞伎ズの要求をそのまま下に要求している構図しか感じ
られないところが有る。

イズムの対決は悪くは無いと思う。
出来ればそのイズムを「弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ
高校球児の野望〜」
たちにたたき込んでくれないか?と小一時間。


細川 充 …… 唐沢寿明 (青島製作所・社長)
三上 文夫 …… 石丸幹二 (総務部部長兼野球部部長)
朝比奈 誠 …… 六角精児 (製造部部長)
豊岡 太一 …… 児嶋一哉 (営業部部長)
神山 謙一 …… 山本亨 (開発部部長)
中川 篤 …… 小須田康人 (経理部長)
笹井 小太郎 …… 江口洋介 (専務)
青島 毅 …… 山ア努 (創業者。会長)

青島製作所・野球部
大道 雅臣 …… 手塚とおる (監督。ID野球)
古賀 哲 …… 高橋和也 (マネージャー)
北大路 犬彦 …… 和田正人 (ライト)
井坂 耕作 …… 須田邦裕 (主将。キャッチャー)
猿田 洋之助 …… 佐藤祐基 (ピッチャー)
萬田 智彦 …… 馬場徹 (ピッチャー)
松崎 …… 大橋一三 (コーチ)
鷺宮 …… 小橋正佳 (レフト)
古城 …… 片山享 (キャッチャー)
荒井 亮太 …… 岩間天嗣 (レフト)
倉橋 …… 北代高士 (ピッチャー)
円藤 …… 檜尾健太 (ファースト)
二階堂 …… 高良亘 (ショート)
須崎 …… 木更津与兵衛 (サード)
水木 …… 久保孝真 (キャッチャー)
仁科 …… 足木俊介 (センター)
島野 …… 大内田悠平 (セカンド)

仲本 有紗 …… 檀れい (秘書課社長秘書)
沖原 和也 …… 工藤阿須加 (製造部梱包配送課派遣社員)
山崎 美里 …… 広瀬アリス (製造部梱包配送課員)
長門 一行 …… マキタスポーツ (製造部梱包配送課課長。試合を観戦)
橋爪 佐代 …… 山野海 (食堂おばちゃん)
田川 …… 山本圭祐 (沖原の先輩社員)

坂東 昌彦 …… 立川談春 (イツワ電器社長)
花房 志穂 …… 平井理央 (イツワ電器秘書課社長秘書)
村野 三郎 …… 森脇健児 (イツワ電器/監督。元青島野球部監督)
飯島 健太 …… 林剛史 (イツワ電器/元青島野球部エースピッチャー)
新田 達彦 …… 松藤和成 (イツワ電器/元青島野球部4番打者。レフト)
如月 一磨 …… 鈴木伸之 (エースピッチャー)
諸田 清文 …… 香川照之 (ジャパニクス社長)
水上 …… 戸田昌宏 (ジャパニクス購買部部長)

上田正智 …… 森本毅郎 (経団連副会長)
速水誠 …… 木本武宏 (青島製作所の顧問弁護士)

螢雪次朗、末松弘平、青木勇人、松野正幸、足立英
玉置孝匡、丸一太


inserted by FC2 system