第1話 俺は誰も死なせない その男の手は命の盾!第3の特殊部隊誕生
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旭が丘団地で立て籠もり事件が発生する。 容疑者は新田栄一郎(32歳)と石井譲二(30歳)。
SATの蘇我はいつでも指令が出れば狙撃出来る地点で待機して いる中で、SATもSITもNPSが行動するのを待っていた。
実行部隊の一人・神御蔵一號はいよいよ出番だとして、容疑者が 立て籠もっている隣の部屋に待機して体を動かしていた。
そろそろ人質は限界だとする中で、神御蔵一號のNPSとしては 初仕事が始まる。
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半年前(2013年・夏) --- 一號は田園調布・洗足交番の巡査だった。
警察官になって3年目の一號は、町の人たちのことを考えて 警察官以外の仕事でも町の人の手となり足となり動き回る。
そんな折り、世間では通り魔事件が発生し、既に被害者は15名 にも及んでいた。
元警察庁に勤めていた霧山六郎は現在は作家として活躍し、 テレビコメンテーターとしてマスコミの前で現在の警察官たち
の役割りについて語りかける。通り魔事件で被害者が多発して いる現状に対して、テロと同等に扱うべきことを主張し、彼も
携わる国家公安委員会としては、特殊部隊の設置を考えている ことを語る。
一方車両管理分室では、NPSの工作班たちが待機していた。 隊長の香椎秀樹を筆頭に、副官の速田仁や隊員の古橋誠二郎が
そろそろ活動すべき時期にきている事を告げる。
一號が今夜ゆづるとデートするという事を聞いて、花と棟方は
驚く。ゆづるによると久しぶりに一號の方から誘って来たのだ という。二人は兄妹のようにして育ったことも有るので、関係
は微妙になっていたが、親は暖かく二人の関係を見守る。 しかし一號が帰宅すると、デートのことを忘れていたことに
ゆづるは失望する。
そんな中、半グレと呼ばれる犯罪者たちが最近新宿で活動を
していた。興津はMから武器が送られてきた事を告げ、これから 派手にやろうと語る。
その頃警視庁でも密輸された武器の流れを見失い、多くが市場 に流出しているのを懸念する姿が有った。
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