S -最後の警官- (2014年1月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 原作・小森陽一、作画・藤堂裕『S -最後の警官-』 脚本 - 古家和尚 プロデュース - 韓哲 演出 - 平野俊一、石井康晴 ほか 主題歌 - MISIA「僕はペガサス 君はポラリス」 第5話 新たな仲間はスナイパー蘇我！善か悪か？悲しきテロ *-------------------------------------------------------- 蘇我がSATからNPSに出向になる。 蘇我が異動の命令を素直に受けたのは、NPSが霧山塾に対して 言及していたのを聞いたことに有った。 異動してそうそう、書類仕事もソツなくこなす彼を見て、NPSの 女性陣、絵美や静江は大絶賛。一號たちは書類仕事が出来ても 現場で出来なければ意味がないと反論する。すると蘇我はかつて 刑事志望していて、池袋署で働き、その功績からSATに引き抜か れていた事を知る。 香椎はライバル視むき出しにする一號に頼み事があるとして 声を掛けるが、なんと蘇我の歓迎会の幹事をして欲しいとの事 だった。 その頃、女子高生の由真はインターネット掲示板(自殺サイト)で やりとりしていたハンドル名「神父」からクスリが届いたこと にお礼を告げる。そして由真はそのクスリを飲んで自殺を図る。 母の恵美子は娘の様子が気になり部屋に行くと娘の容体を知り 急いで救急車で病院へと運ぶ。 ゆづるの病院に運ばれる中、彼女は由真の手から銃弾が転げ 落ちるのを目にする。それはMこと正木圭吾が所持していた ナイクラッド弾だった。ゆづるは入院中の秋に患者が持っていた 銃弾を届けると、最近同様の銃弾を持って自殺を図っている人物 が他にもいることが分かる。 -------------------------------------------------------- 蘇我がNPSへと異動してくる中、新たな事件が発生する。 自殺幇助するサイトから送られてくるのは、なんと警察官殺しの 異名を持つ銃弾「ナイクラッド弾」だった。女子高生の自殺未遂 の場に於いて、それが見つかったことで改めて捜査すると、 最近自殺した事件に於いても同様の傾向があることが分かる。 そんな銃弾を手に入れることが出来るのはM以外にはいないと いうことで、自殺・未遂を犯した人物から容疑者を特定していく。 インターネットを使った犯罪の窓口、幇助などを扱う刑事ドラマ が多いね。それだけ容易に裏社会への窓口と一般人が接する ことの出来るツールとしてのネットの存在感というのが有るのかも 知れないけど。ネットに初めて接続した際に、あらゆる意味で犯罪 が容易に手の届くところに有ると感じるのは裏ビデオなどがあっさ りと購入出来てしまう事実が有ったことだったなぁ(笑) ドラマの中でも、椎名が難しい時代の刑事の姿で、ごく普通の 市民が陥る可能性があることを示唆していた。 昔の犯罪者は誰もが想像出来る異様なオーラと、おかしな言動が 有ったのかも知れないが、今では社会に溶け込んでいるものが 犯罪を犯し、、例え隔離されていても隣近所の人が何をしているのか まるで分からない時代というのが背景には存在している。 今まで人を助けているハズの心療内科医が、自殺の幇助に関わって いたこと。そして自ら助けていたハズの立場の人間が死のうと して自殺サイトにたどり着いている現実は何とも言えないものがある。 インターネットを通してやりとりをするが為に、やりとりしている 相手の本当の真意が伝わらないというのも当然なのかも。 相変わらずNPSの信念と蘇我の信念がぶつかり合うシーンがあり、 善悪にかかわらず死なせたくないとする考えには、かなりの 違和感がある。 今回のドラマに於いても、実際にNPSが想定しているテロリストの 定義とは外れている感じもするし、生かすべきか殺すべきかの 選択に於ける究極のシーンとはほど遠いところも有るので、 どうも微妙に主張とは違うところでドラマが回っている感じが する。 なんとか面白く見せようとしている努力は感じるんだけどね。 容疑者が末期がんの患者ゆえに蘇生するのも逆に苦しめることに なりそうだなと思っていたけど、ベッドで死なせたことで、 遺族の両親たちにとっては、救われる思いがしたということで、 救われる人もいるんだなって感じだった。 神御蔵一號 …… 向井理 (26歳、警察庁刑事局捜査第一課NPSの隊員) 香椎秀樹 …… 大森南朋 (41歳、NPS隊長) 速田仁 …… 平山浩行 (35歳、NPS副官) 古橋誠二郎 …… 池内博之 (34歳、NPS小隊長) 梶尾竜一 …… 高橋努 (30歳、NPS隊員) 棟方ゆづる …… 吹石一恵 (看護師、両親を殺害される) 棟方耕三 …… 本田博太郎 (ボクシングジム) 神御蔵花 …… 朝加真由美 (料理店) 蘇我伊織 …… 綾野剛 (26歳、警視庁警備部警備第一課特殊部隊 (SAT) ) 中丸文夫 …… ��嶋政宏 (45歳、(SAT)) 天城光 …… 菅原大吉 (49歳、警察庁長官官房審議官) 横川秋 …… 土屋アンナ (34歳、警察庁科学警察研究所研究主任) 霧山六郎 …… 近藤正臣 (60歳、作家で、青田大学の客員教授) 嵐悟 …… 平山祐介 (SAT突入一班) 上野耕司 …… 淵上泰史 (SAT突入二班) 警視総監 …… 堀内正美 山中一郎 …… (SAT副官) 馬場カーロス弘樹 …… 夕輝壽太 (ボクシングジム) 田崎ホセ直也 …… 君沢ユウキ (ボクシングジム) 奥村麻美 …… 八木菜々花 (ゆづるの同僚・看護師) 中井 千里 …… 弥香 (ゆづるの同僚・看護師) 前島 美香 …… サントス・アンナ (ゆづるの同僚・看護師) 幼少期の一號 …… 馬渕誉 幼少期のゆづる …… 大宮千莉 藤堂静江 …… ふせえり (NPSのスタッフ) 矢島絵美 …… 朝倉えりか (NPSのスタッフ・メガネ) 阿久津昌也 …… 高尾勇次 (18年前の被疑者) 蘇我の姉 …… 杉本有美 原田裕章、甲斐まり恵 ナレーション …… 藤田淑子 SAT 小栗山晃市、小幡誠、城野マサト、熊澤洋幸、鹿野宗健 杉浦大介、中村尚輝、長谷川恒、藤本悠輔、丸山佑亮 三宅克治、山岸史卓、川崎誠一郎、高谷心也 正木 圭吾 …… オダギリジョー (国際テロリスト・Ｍ) 大宮千莉、尾谷大三郎 中薗光博、津村和幸、佐藤裕、長与航己、沢畑壱春 加藤由真 …… 飯豊まりえ (16歳、清和高校1年生) 板橋満生 …… 滝藤賢一 (45歳、元下北沢総合病院心療内科"神父") 花王おさむ、島邑みか、池田道枝、二瓶拓也、大内厚雄 渡辺卓、久松祐実 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)