S -最後の警官-
(2014年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 原作・小森陽一、作画・藤堂裕『S -最後の警官-』
脚本 - 古家和尚
プロデュース - 韓哲
演出 - 平野俊一、石井康晴 ほか
主題歌 - MISIA「僕はペガサス 君はポラリス」





第6話 人質は息子!バスジャックから家族守れ
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梶尾が楽しそうに警察犬"ポインター"をあらうのを見て、絵美は
梶尾に寂しさを覚える。
現在事件も発生していないことも有り古橋と一號は休暇を取り、
そして蘇我は久しぶりに射撃訓練の為に中丸の元を尋ね、SATの
射撃訓練施設を利用させてもらう。しかしSATの中には、NPSに
異動した蘇我を面白く思わないものも多く、特にSATの信念を
もっとも信じて疑わない嵐は、蘇我に対して、今のお前に俺の
背中を預けることは出来るのかと問われる。先日の板橋事件に
於いて、蘇我が狙撃せず、一號に協力して容疑者に生かす選択を
見せたことに不満であると共に、マスコミの前に蘇我自身が
写ったことで、影の人間としての立場を誇示できない不出来さ
を抓る。

一方ゆづると一號は休暇を自宅で過ごしていた。
ゆづるは突然一號に対して蘇我を自宅の夕食に誘ってみたら
どうかと語る。一號はゆづるの言動に不可解に感じるが、蘇我
が先日自分には家族がいないと言っていたので、自分たち以上
に孤独を感じていると思ったのである。

一方古橋の元には、元妻で山梨の実家に帰郷している西原由起子
から古橋の元に電話が鳴る。二人の息子てせある史郎が居なく
なったという由起子だが、古橋は俺の元に来るハズなんてない
だろうと突き放す。

花は一號が自宅でゴロゴロしているのを知ってゆづるに外に
連れ出してくれないかと頼む中で、古橋が一號の元にやってきて
少し手伝って欲しいことがあるという。現在息子が河口湖から
一人で上京してきてしまった事を告げ、3年も逢っていなかった
ので対応に困っているのだという。ゆづるは遊園地にでもいった
にどうかというが、それを拒否すると、それならば近くの公園に
遊びに行こうと語る。
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一號と古橋が休暇を取る中で、突然発生したバスジャック事件。
品川発河口湖行きの高速バスに搭乗しているのは約40名。
古橋の元妻と子供が運悪く搭乗している事を知る。
緊急要請が出る中で、棟方耕三も胸を押さえて倒れてしまう。
しかし耕三は一號に対して仕事を優先するよう告げる。

親子関係がテーマな今回のエピソード。

犯人の男と対比する形で存在する古橋のエピソードを挿入すること
で色々と互いに共通する思いにつなげていくって段取りだろうね。
それに加えて、一號の父親のような存在である耕三が倒れた
ことによって、停滞している一號のゆづるへの気持ちという面でも
後押ししていきそうな流れがある。

アメリカへとネゴシエート研修によって家族は崩壊している古橋家。
もちろんそれが直接的原因ではないのだろうけど、ネゴシエート
をキーワードにして、絆を壊す・取り戻すというやりとりを形成
して、一つのまとまりを持たせていくであろうことは容易に
想像がつく。
父親のことに不審さを覚えている犯人の男と共に、古橋家に於いても
同様の状態になりつつあるところを、この一件での父親の仕事を
直接目の辺りにすることで、父親としての権威を取り戻すという
ことなのだろう。

二話またぎの話も悪くは無いと思うのだが、その分間延びした
流れが出来そうで恐い。

SATとNPSの違いというのを表すこととはいえ、NPSの活躍ばかりを
クローズアップしているけど、出来ればバランスよくSATの方法論
の方が正しい状況もあるという事を示して、出来れば対等な
立場でSATとNPSの関係というものを描いて欲しいところ。

またしても突入・一號の姿が想像出来るけど、今回は古橋の息子が
いることを考えれば古橋自身に花を持たせるところに繋がっていく
のかな。

息子が行っている機転の利いた連絡方法が実を結ぶと良いんだろう
けどね。


神御蔵一號 …… 向井理 (26歳、警察庁刑事局捜査第一課NPSの隊員)
香椎秀樹 …… 大森南朋 (41歳、NPS隊長)
速田仁 …… 平山浩行 (35歳、NPS副官)
古橋誠二郎 …… 池内博之 (34歳、NPS小隊長)
梶尾竜一 …… 高橋努 (30歳、NPS隊員)
棟方ゆづる …… 吹石一恵 (看護師、両親を殺害される)
棟方耕三 …… 本田博太郎 (ボクシングジム)
神御蔵花 …… 朝加真由美 (料理店)
蘇我伊織 …… 綾野剛 (26歳、警視庁警備部警備第一課特殊部隊 (SAT) )
中丸文夫 …… 嶋政宏 (45歳、(SAT))
天城光 …… 菅原大吉 (49歳、警察庁長官官房審議官)
横川秋 …… 土屋アンナ (34歳、警察庁科学警察研究所研究主任)
霧山六郎 …… 近藤正臣 (60歳、作家で、青田大学の客員教授)
嵐悟 …… 平山祐介 (SAT突入一班)
上野耕司 …… 淵上泰史 (SAT突入二班)
警視総監 …… 堀内正美
山中一郎 …… (SAT副官)
馬場カーロス弘樹 …… 夕輝壽太 (ボクシングジム)
田崎ホセ直也 …… 君沢ユウキ (ボクシングジム)
奥村麻美 …… 八木菜々花 (ゆづるの同僚・看護師)
中井 千里 …… 弥香 (ゆづるの同僚・看護師)
前島 美香 …… サントス・アンナ (ゆづるの同僚・看護師)
幼少期の一號 …… 馬渕誉
幼少期のゆづる …… 大宮千莉
藤堂静江 …… ふせえり (NPSのスタッフ)
矢島絵美 …… 朝倉えりか (NPSのスタッフ・メガネ)
阿久津昌也 …… 高尾勇次 (18年前の被疑者)
蘇我の姉 …… 杉本有美

原田裕章、甲斐まり恵

ナレーション …… 藤田淑子

正木 圭吾 …… オダギリジョー (国際テロリスト・M)

SAT
小栗山晃市、小幡誠、城野マサト、熊澤洋幸、鹿野宗健
杉浦大介、中村尚輝、長谷川恒、藤本悠輔、丸山佑亮
三宅克治、山岸史卓、川崎誠一郎、高谷心也

西原由紀子 …… 白羽ゆり (別れた妻・河口湖・再婚しそう)
西原史郎 …… 山田日向 (息子)
廣田秋人 …… 若葉竜也 (22歳、無職、バスジャック)
廣田春貴 …… 大河内浩 (父)
バス運転手 …… 森下能幸 (大山交通のバス運転手)
報道 …… 唐橋ユミ (バスジャック報道)

田中飄、福澤重文、須永千重、日下雄一朗、五刀剛、片山淳平
諸岡立身、三宅貴大、渡辺泰史、鯉沼直暉、藤澤太郎
杉山祐石、花井陽、石橋いつみ、丹野未紹、門澤莉子、酒井蘭
陽菜えみね、平野尚美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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