S -最後の警官-
(2014年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 原作・小森陽一、作画・藤堂裕『S -最後の警官-』
脚本 - 古家和尚
プロデュース - 韓哲
演出 - 平野俊一、石井康晴 ほか
主題歌 - MISIA「僕はペガサス 君はポラリス」




第8話 誘拐事件の容疑者はNPS仲間の恋人!
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速田は保育士の藤波優子(27才)にある晩プロポーズをする。

一方蘇我は香椎が天城と共に正木の事件が起きた時に会話して
いた霧山塾について尋ねる。警視庁OBで現在作家をしている
霧山六郎は各界の有力者とのコネクションも有るが、霧山塾と
は警察組織改革のことで、「ダッカを忘れるな」を合言葉に
した計画のことだという。1977年9月28日パリ発東京行きの日本
航空472便がハイジャックされバングラディッシュのダッカ空港
に緊急着陸する事件が発生したが、犯人たちは600万ドルと共に
収監されている仲間の釈放を求め、日本政府は超法規的措置
によって犯人の要求をのんだとする屈辱の歴史があるのだという。
それを機会に当時の対策組織を率いていた霧山がSATを創設し
たのだという。この国の平和が危ういバランスの元で成り立って
いること。そんな平和を守れるのはSATであり、霧山塾では
警察法第2条の改正の為に動いているという。個人の生命や
財産を守る為に現場の判断で相手の生命を奪う権利を与えると
いる制圧法だという。日本では犯罪者に人権があるとする主張
が有るが、香椎も司法の場での死刑は否定はしないが現場の裁量
でそのような事が起きればハードルが下がるのだという。
それを聞いた蘇我は身内を殺された事のない人物がするきれい事
だとするが・・・

そんな中、セレブの子息が通う保育園"珠洲宮保育園"では、
藤波優子先生が働く中、下校時に美山歩美(6才)が下校中に
誘拐されたとの連絡が入る。父・智彦(32才)は会社を経営し、
母・愛香(32才)はフリーアナウンサーをしていて資産7億円
有る人物だという。犯人の要求は5580万円の身代金を要求して
いるとのこと。珠洲宮では以前にも同じような誘拐事件が
発生しているとして、2年前に誘拐された多田昌彦の件が
引き合いに出される。当時昌彦の父・博巳(28才)、母・桃華(28
才)は4990万円の身代金を払ったが、昌彦は殺害されて発見された
こと。NPSにも出動命令が出るが、現場を指揮するのはSITだと
言われる。
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誘拐事件が発生する。2年前にも同様の事件が発生し、珠洲宮保
育園が関係していたということで、当時の最重要参考人として
取り調べを行った藤波優子が捜査線上に浮かび上がる。
なんと優子は速田にとって恋人であり事件の直前にプロポーズ
した相手だと分かる。

イマイチよく分からなかったのだけど、小学生が誘拐されたのに
保育園が疑われたこと。保育園時代に金持ちの子だと知ったこと
で女児を誘拐するに至ろうと計画したのかな。

SATとSITとNPSの違いが思っている以上に面倒臭い要素として
存在している。部署は違えど被害者を助けたいとするベクトルの
流れは一致しているので、その差異が分かりづらいものがあるの
も仕方が無いのかも知れないが、見た感じだとSITもSATも似たよう
なものだな。

捜査線上に上がった被疑者はみんな素人の主婦だったりする訳
だけど、そんなに難しい事件に見えないところも遭ったし、
プロの捜査官が主婦たちに惑わされるなと小一時間。

色々と家族を失い傷ついてるものたちが捜査官として加わること
での感情的対応が潜入官に偏見を持たせていることは明らかで、
彼らの捜査に於ける執念こそ原動力にはなっているけど、こんなに
ドロドロっとした恨を持ち続けていると、正直適正試験の段階
で落とされそうな気がする。

一號と蘇我、そして香椎までもが持論を展開して、それぞれに持つ
信念・価値感をぶつけ合って妥協的なり、本当にやるべきことは何か
を掴んでいくことはよく出来ていると思う。

「Dr.DMAT」とつい比較してしまうのだけど、レスキュー隊が
災害現場で優先すべき命の重さとして、自分のこと、そして仲間の
ことが優先順位とされるけど、現場に於いても似たような部分は
有るんじゃ無かろうか。


神御蔵一號 …… 向井理 (26歳、警察庁刑事局捜査第一課NPSの隊員)
香椎秀樹 …… 大森南朋 (41歳、NPS隊長)
速田仁 …… 平山浩行 (35歳、NPS副官)
古橋誠二郎 …… 池内博之 (34歳、NPS小隊長)
梶尾竜一 …… 高橋努 (30歳、NPS隊員)
棟方ゆづる …… 吹石一恵 (看護師、両親を殺害される)
棟方耕三 …… 本田博太郎 (ボクシングジム)
神御蔵花 …… 朝加真由美 (料理店)
蘇我伊織 …… 綾野剛 (26歳、警視庁警備部警備第一課特殊部隊 (SAT) )
中丸文夫 …… 嶋政宏 (45歳、(SAT))
天城光 …… 菅原大吉 (49歳、警察庁長官官房審議官)
横川秋 …… 土屋アンナ (34歳、警察庁科学警察研究所研究主任)
霧山六郎 …… 近藤正臣 (60歳、作家で、青田大学の客員教授)
嵐悟 …… 平山祐介 (SAT突入一班)
上野耕司 …… 淵上泰史 (SAT突入二班)
警視総監 …… 堀内正美
山中一郎 …… (SAT副官)
馬場カーロス弘樹 …… 夕輝壽太 (ボクシングジム)
田崎ホセ直也 …… 君沢ユウキ (ボクシングジム)
奥村麻美 …… 八木菜々花 (ゆづるの同僚・看護師)
中井 千里 …… 弥香 (ゆづるの同僚・看護師)
前島 美香 …… サントス・アンナ (ゆづるの同僚・看護師)
幼少期の一號 …… 馬渕誉
幼少期のゆづる …… 大宮千莉
藤堂静江 …… ふせえり (NPSのスタッフ)
矢島絵美 …… 朝倉えりか (NPSのスタッフ・メガネ)
阿久津昌也 …… 高尾勇次 (18年前の被疑者)
蘇我の姉・サオリ …… 杉本有美

原田裕章、甲斐まり恵

ナレーション …… 藤田淑子

正木 圭吾 …… オダギリジョー (国際テロリスト・M)

SAT
小栗山晃市、小幡誠、城野マサト、熊澤洋幸、鹿野宗健
杉浦大介、中村尚輝、長谷川恒、藤本悠輔、丸山佑亮
三宅克治、山岸史卓、川崎誠一郎、高谷心也

藤波優子 …… 平岩紙 (珠洲宮保育園)
当真一郎 …… 小木茂光 (SIT・係長、速田の元上司)
外事の男 …… 山口祥行

日比大輔、今井りか、山崎潤、笠木泉、宗矢樹頼、
竹内渉、播田美保、伊原農、福田温子、穴原陽、中田優子
李志明、鄭景文、酒井博史、大石将史
渡辺杏実、伊藤結良、外川燎、増田怜雄

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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