第8話
誘拐事件の容疑者はNPS仲間の恋人!
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速田は保育士の藤波優子(27才)にある晩プロポーズをする。
一方蘇我は香椎が天城と共に正木の事件が起きた時に会話して いた霧山塾について尋ねる。警視庁OBで現在作家をしている
霧山六郎は各界の有力者とのコネクションも有るが、霧山塾と は警察組織改革のことで、「ダッカを忘れるな」を合言葉に
した計画のことだという。1977年9月28日パリ発東京行きの日本
航空472便がハイジャックされバングラディッシュのダッカ空港 に緊急着陸する事件が発生したが、犯人たちは600万ドルと共に
収監されている仲間の釈放を求め、日本政府は超法規的措置 によって犯人の要求をのんだとする屈辱の歴史があるのだという。
それを機会に当時の対策組織を率いていた霧山がSATを創設し たのだという。この国の平和が危ういバランスの元で成り立って
いること。そんな平和を守れるのはSATであり、霧山塾では 警察法第2条の改正の為に動いているという。個人の生命や
財産を守る為に現場の判断で相手の生命を奪う権利を与えると いる制圧法だという。日本では犯罪者に人権があるとする主張
が有るが、香椎も司法の場での死刑は否定はしないが現場の裁量 でそのような事が起きればハードルが下がるのだという。
それを聞いた蘇我は身内を殺された事のない人物がするきれい事 だとするが・・・
そんな中、セレブの子息が通う保育園"珠洲宮保育園"では、 藤波優子先生が働く中、下校時に美山歩美(6才)が下校中に
誘拐されたとの連絡が入る。父・智彦(32才)は会社を経営し、 母・愛香(32才)はフリーアナウンサーをしていて資産7億円
有る人物だという。犯人の要求は5580万円の身代金を要求して いるとのこと。珠洲宮では以前にも同じような誘拐事件が
発生しているとして、2年前に誘拐された多田昌彦の件が 引き合いに出される。当時昌彦の父・博巳(28才)、母・桃華(28
才)は4990万円の身代金を払ったが、昌彦は殺害されて発見された
こと。NPSにも出動命令が出るが、現場を指揮するのはSITだと 言われる。 *-------------------------------------------------------- |