失恋ショコラティエ
(2014年1月期・フジ・月曜21時枠)

原作 - 水城せとな『失恋ショコラティエ』
脚本 - 安達奈緒子
プロデュース - 若松央樹、小原一隆
演出 - 松山博昭
音楽 - Ken Arai
主題歌 - 嵐「Bittersweet」(ジェイ・ストーム)





第4話 2人の恋は、チェスのように
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働いていた薫子の元にライバル店・リクドーで働く関谷宏彰が
やってくると、薫子のことを食事に誘う。
爽太は関谷が来ていることを知って挨拶すると、明日から
六道は帝國デパートで期間限定のイベントとしてショップを
開くとして招待状を渡す。自分は薫子のことを食事に誘いに
来たと語るが、いきなりお邪魔して失礼なことを話してしまっ
たとして関谷はそのまま挨拶して帰ってしまう。
爽太は薫子に対して、行けば良かったのではないかと告げるが、
よく知らない人だという薫子。よく知らないからこそご飯を
食べて知り合うのだという。恋をすると感性が磨かれて凄く
活き活きするとして、薫子にももっとキラキラしていて欲しい
のだという。

爽太は六道にメールすると、関谷とはどんな人物なのかと
尋ねるものだった。個人的に興味があるというメールに
六道は爽太がゲイではないかとする期待を持つ。
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爽太は紗絵子との関係に対して期待と失望を交錯させている
中で、そんな彼を見守る薫子、そして紗絵子自身の心情が
綴られていく。爽太は紗絵子の言動には耐性がついていて
容易には動じないとしながらも、紗絵子の行動に対して妄想を
巡らせていく。

爽太の心情だけでドラマを回転させずに、薫子から見た恋愛感
も同時に同じような分量で綴られているというバランスが
良く出来ている内容だった。

爽太は完全に思い違いしている感じで、鈍感過ぎるという所に
物語は繋がっていくのだろうけど、彼がわざわざ彼女に対して
駆け引きする意図というのは、時に違和感を覚えるところも有る。

恋人同士というのであればまだしも、今の状態での駆け引きと
いうのは正直互いの恋愛が発展する前の関係にも思えるので、
結婚してしまった彼女に駆け引きする必要があるのかどうかと
いう感じにも思える。

意外と癖の有りそうな六道とかえれな、そして関谷の使い方も
まるでくどさを感じないところが面白く描かれている。

爽太自身、自分の魅力というものに気が付いていないとする設定
が好感を持つところに繋がっているのかも。

自分自身のビジョンが消えるのが恐い。何を作るべきか分からなく
なるのが恐いとしていた六道の言葉に一目置いていた爽太だけど
スイーツ業界に於いて同じ土俵に立とうとせず、一歩引いてしまっ
ている状況というのは、恋愛と同じ状態なんだろうね。

ただ誰にとっても特別だと感じる味の六道のチョコだけど、
本人は分かる人にだけ分かってくれれば良いような言い方をして
いるし、感じ方は人それぞれなのかな。

水川さんの酔った時の演技シーンが面白すぎて笑える。
薫子と紗絵子のツーショットシーンも毎回挿入されるけど、
必ず互いに何かを影響を与える言葉としてのやりとりが有るので
その辺も見所となっている。

爽太がようやくパン・デ・ショコラを諦めて前向きに進もうと
しているのかと思えば、実際にはやっぱり紗絵子の為の行動で
あること。ただ薫子は爽太の近くにいて彼が楽しそうに話すのを
見ているのが好きだと感じているように、爽太自身も実際には
彼女との距離をある程度保ちつつも、彼女が喜ぶ姿を見ている
だけで満足なのではないのかな。


小動爽太 …… 松本潤 (チョコレート専門店「ショコラ・ヴィ」)
高橋紗絵子 …… 石原さとみ (爽太の高校時代の1つ先輩)
井上薫子 …… 水川あさみ (「ショコラ・ヴィ」のベテランスタッフ)
オリヴィエ・トレルイエ …… 溝端淳平 (「ショコラ・ヴィ」のパティシエ)
加藤えれな …… 水原希子 (ファッションモデル)
小動まつり …… 有村架純 (爽太の妹で大学生)
六道誠之助 …… 佐藤隆太 (チョコレート専門店「RICDOR」)
小動誠 …… 竹中直人 (父、パティスリー「TOKIO」のオーナー)
関谷宏彰 …… 加藤シゲアキ (「RICDOR」の従業員)
吉岡幸彦 …… 眞島秀和 (紗絵子の婚約者、「グルメシーカ」副編集長)

仁美 …… 宮地真緒 (紗絵子の友人)
藤本涼子 …… 夏月 (女優、ブログでショコラヴィを絶賛)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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