失恋ショコラティエ
(2014年1月期・フジ・月曜21時枠)

原作 - 水城せとな『失恋ショコラティエ』
脚本 - 安達奈緒子
プロデュース - 若松央樹、小原一隆
演出 - 松山博昭
音楽 - Ken Arai
主題歌 - 嵐「Bittersweet」(ジェイ・ストーム)





第11話 ついに今夜、全員の片想いが完結!
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紗絵子はオレと一緒にいてくれるのか・・そもそも俺自身も
それを望んでいるのか。爽太はそれに悩む中、紗絵子がバック
バクに食べたいと言っていたチョコバーの開発をする。紗絵子
にも近いうち完成させてプレゼントすると約束する。

そんな中、爽太の店に突然えれながやってくると話したいこと
があると言われる。えれなから人の事を何だと思っているのか
と問われバカにするなとしてナイフで刺される幻視を見る。
しかし実際には爽太の事が好きだと告げ、以前に爽太に話して
いたショーのチケットを持ってきた事を告げ、私はやっぱり
このまま諦めたくないと思ったから来たと語る。私のことを
セフレとしてではなくちゃんと考えて欲しいとのことだった。
答えは今すぐでなくても良いので、同じ気持ちならば見に来て
欲しいと語る。

えれなは六道の元にいくと、彼に告白してきた事を語る。
しかも彼女の目の前で告白したことに対してやり過ぎだったの
かもしれないと語る。店まで乗り込んだ事を告げると、関谷は
ショコラヴィにまで行ったのか・・・と思わず口にしてしまう。
六道はえれながショコラヴィの人物とセフレの関係に有った
と知り、オリビエなのか、それとも薫子なのかと告げる。
しかしそれを否定すると、まさか爽太なのか・・として驚きを
示すのだった。
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爽太は紗絵子との関係に悩む中で、爽太はショコラのインスピ
レーションが思い浮かばない状況になるばかりか、紗絵子が
妊娠しており、爽太との間に出来た子供ではないということを
知る。爽太はそれでも紗絵子に対して、ここを出て一緒に子供と
三人で暮らそうと語る。

ようやく幻想の中で生きていることを実感した面々。
爽太は長いスパンの幻想を抱いていたのに対して、紗絵子は爽太に
対する思いは幻想というよりも単なる逃避の居場所というばかりの
存在という感じで、言いように利用されたのかと思うとそのすれ
違い具合は切ないものがある。
ただまぁ爽太自身がそんな不平等な思いの現実に対して、
自分も紗絵子にしがみついた原因の一つは、ショコラティエとして
のインスピレーションの為だとしたことで一応は限りなくイーブン
な損得勘定の整合性を図ったのかも。

紗絵子の主張によると、26歳で結婚するという人生設計を描く中で、
爽太が大学卒業後に失恋して6年間フランスに修行に出ている
ことを勘案すると、彼女が候補として挙げていた2.5人の中には
入る余地がなかったというところなのか。

突然紗絵子が現実的になったのも子供が出来たことによるものが
大きいのだろうけど、結婚するのはお互い相手の悪い面を受け止め
る事で、時にその人の吐く毒を浴びたりしないといけない
と語る様に、結婚では良い面ばかりではないことを受け入れていた。
ただ吉岡の中に良い一面というのがこれまで無かったことも有る
ので、違和感は有るんだけどね。

恋愛番長かしている紗絵子がいざ自分の結婚に関しては模索して
いる部分があるところは興味深いところだし、薫子との関係を
通して、紗絵子の恋愛価値感みたいなものを引き出し、そして
薫子に対しても影響を与えていくところなど面白く出来ていた
と思う。デート中に思わず、「紗絵子先生に電話しないと・・・」
と薫子が語る辺りは相当ツボに入るところだったね。

六道の勘違いもまた面白く、前にも書いたけどここの所の佐藤隆太
さんはイマイチ私の中では空振りの役が多かったので、
ROOKIES以来のハマり役だったかも。

キャラクターが好きになれるとドラマにも好感度を持って見守る
事が出来るし、恋愛に対する新しい価値感もドラマを通して
吹き込んでいるところも有るので、ベタな恋愛ドラマでも面白く
出来たと思う。

セフレから始まる恋は成立するのかみたいなところも興味深い
要素の一つ。

ダレもが自分自身を見失い模索していく中で、ようやく自分と
いうものを確立していくことで、大人への階段を上ったという
感じで、成長物語としても上手く成立した話だった。



小動爽太 …… 松本潤 (チョコレート専門店「ショコラ・ヴィ」)
高橋紗絵子 …… 石原さとみ (爽太の高校時代の1つ先輩)
井上薫子 …… 水川あさみ (「ショコラ・ヴィ」のベテランスタッフ)
オリヴィエ・トレルイエ …… 溝端淳平 (「ショコラ・ヴィ」のパティシエ)
加藤えれな …… 水原希子 (ファッションモデル)
小動まつり …… 有村架純 (爽太の妹で大学生)
六道誠之助 …… 佐藤隆太 (チョコレート専門店「RICDOR」)
小動誠 …… 竹中直人 (父、パティスリー「TOKIO」のオーナー)
関谷宏彰 …… 加藤シゲアキ (「RICDOR」の従業員)
吉岡幸彦 …… 眞島秀和 (紗絵子の婚約者、「グルメシーカ」副編集長)

秋元龍太朗、寒川綾奈、大波誠、中山未希、久代萌美(アナ)


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