すべてがFになる
(2014年10月期・フジTV・火曜21時枠)

原作 - 森博嗣『すべてがFになる』
脚本 - 黒岩勉、小山正太
音楽 - 川井憲次
演出 - 城宝秀則、小椋久雄、小林義則
主題歌 - ゲスの極み乙女。「デジタルモグラ」
編成企画 - 成河広明、加藤達也
プロデュース - 小椋久雄、貸川聡子





第7話 …数奇にして模型…完全な密室の被害者は殺人事件の容疑者
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横浜モデラーズフェスティバルの開催が近づく。
京浜工業大学の寺林は第二控え室で遅くまでフィギュアの完成
の為に作業をする。夜7:40。同じ大学の上倉からはメールが
有り、大学の研究室で合流する予定だったが、寺林は控え室を
出たところで何者からよって頭を殴打される。またその頃8:40
には研究室にいた上倉が何者かによって首を絞められ殺害される。

上倉の遺体が河嶋教授によって発見され通報される。
現場の状況は密室であり鍵は三本有るウチの一本は寺林が
持っていたという。その寺林が何処にいるのか見つからなか
った。刑事達は寺林の写真を手渡される。

儀同は取材のために横浜モデラーズフェスティバルにやって
くるが、入り口のところで武蔵川純によって止められる。
彼は今サークル"地球防衛軍"に入隊すれば入場を無料にする
と告げる。

萌絵はこのフェスティバルの主催者であり作家の大御坊安朋
に呼ばれて会場に来る。安朋によるとコスプレモデルをして
いた筒見明日香と急に連絡が取れなくなったので萌絵に着て
欲しいのだという。

その頃神南大の喜多と犀川も会場へとやってくる。無理矢理
喜多に連れて来られた格好だったが・・
そんな中、会場には片桐や鵜飼がやってくる。別件の殺人事件
の調査で来たという彼ら。犀川と喜多はイベントの主催をして
いる安朋は自分たちと同級生だという。恋愛小説家のカリスマ
が同級生なんて・・と驚かれる。

会場には筒見紀世都もやってくる。彼はフィギュアのアーティ
ストだった。寺林を捜す中、安朋も萌絵に対して彼はモデル
の明日香の兄である事を告げる。武蔵川は警察が来ていると
して室内にやってくる中、守衛の叫び声が聞こえる。
なんと第二控え室には首のない明日香の衣装を着た遺体と共に
寺林も頭を殴打されて血を流して倒れていたのだった。
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萌絵は大御坊安朋に呼ばれてモデラーズフェスティバルの会場
へと来ていた。コスプレモデルの明日香が居なくなったという
ことで代わりに衣装を着て欲しいというもの。
精巧な模型・フィギュアが展示されるということで
神南大の喜多と犀川もやってくる中、京浜工業大学では研究室
に於いて殺人事件が発生する。殺害された上倉裕子は密室状態
で殺害されていて、その鍵を持っているのが同大学に社会人枠
として大学院に通っている寺林高司だということ。
寺林高司もまたモデラーズフェスティバルに参加していると
いうことで捜査一課の刑事達は会場へとやってくる中、控え室
には寺林高司が倒れており、更にその部屋には筒見明日香の
頭のない遺体が転がっていることが分かる。

ドラマ化された密室事件の内容というのがこんなにもつまらない
ものだということを実感させる。
視聴者に楽しませるだけの証拠がない状況の中、犀川と萌絵の二人
だけが楽しんで捜査している内容だ。

そもそもこのドラマ「すべてがFになる」になってしまったんですが
まだ続くんですかね。

今回のドラマの中で良かったのは萌絵のコスプレシーンと、
犀川の前に名前で呼ぶ世津子の存在が表れたことで、それに嫉妬
する萌絵の表情だけだった。

信じられないのは筒見紀世都のオフィスにホイホイと付いていく
萌絵の行動に有るし、"如何にも"な顔して近づいてくる濃すぎる
キャラクターたちの多さ故に逆にしらける部分も有る。

アリバイのトリックと称して、提示されたものは言葉や台詞
の中だけで、裏付け的内容は何処にも存在しない。

国枝とかもう少し面白く利用すれば良かったのだけど、これまで
国枝と四季のキャラクターが、"感情を容易には表さない"とする
だだ被りな役所だったことも有るので、なんだかその特徴もかき
消されてしまった印象が有るな。

誰が殺していてもあまり驚かないし、関心が持てない作りで
あるところがこのドラマの罪深きところだ。


西之園 萌絵 …… 武井咲 (国立神南大学工学部建築学科3年生)
犀川 創平 …… 綾野剛 (国立神南大学工学部建築学科准教授)
喜多 北斗 …… 小澤征悦 (神南大学工学部土木工学科・准教授)
真賀田 四季 …… 早見あかり (真賀田研究所・天才プログラマ)
鵜飼 大介 …… 戸次重幸 (神奈川県警・捜査一課)
国枝 桃子 …… 水沢エレナ (神南大学工学部建築学科・助教)
西之園 捷輔 …… 吉田鋼太郎 (萌絵の叔父・県警本部長)
浜中深志 …… 岡山天音 (工学科M2)
片桐誠人 …… 坂本真 (神奈川県警・捜査一課)

喜多北斗 …… 小澤征悦 (神南大)

寺林高司 …… 山本耕史 (京浜工業大学工学部化学工業科社会人大学院生)
儀同世津子 …… 臼田あさ美 (フリーライター、創平の友人)
大御坊安朋 …… 小松和重 (作家)
河嶋慎也 …… 近江谷太朗 (京浜工業大学工学部化学工業科教授)
上倉裕子 …… ハマカワフミエ (京浜工業大学工学部化学工業科
筒見明日香 …… 山川紗弥 (紀世都の妹、モデル)
筒見紀世都 …… 中島歩 (フィギュアのモデラー)

吉田大蔵、幸将司、金内たくみ、田村哲郎、南南南、永井理沙
小楠啓展



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