素敵な選TAXI (2014年10月期・フジTV・火曜22時枠) 脚本 - バカリズム 音楽 - 本間勇輔 演出 - 筧昌也、星野和成 主題歌 - aiko「あたしの向こう」 プロデュース - 豊福陽子、遠田孝一、八巻薫 第7話 美人ＯＬに隠された過去！玉の輿直前の選択肢 -------------------------------------------------------- 犯罪刑事に強敵・共犯刑事が現れる中、店にカンナが居ない 事に気がつく。夏希によると同窓会の為に地元に帰郷したとの こと。標は最近地元のヤツらに逢っていない事を告げ、昔 ヤンチャしていた頃の仲間のことを語り始める。 そんな中、枝分はパワースポット特集の雑誌を見ていた。 夏希から枝分さんはそういうのが好きなのかと問われ、彼と しても返信に迷う。ウソは良くないと考えて「好きだ」と いうものの「・・・といったらどうする?」と保険を掛けた 返事をする。夏希はこういうのが大好きだと語ると、 枝分も遠慮無く話をし始める。鳥居を撮影し待ち受けにする と運気が上がると言われ夏希は撮影したら送って欲しいと 頼む。 IT企業のSocial Cosme Incでは、大西真理(27歳)のことが 話題になっていた。後輩からも男性社員からも憧れの存在 となっていた彼女は今度結婚する事になったという噂。 相手はIT業界の貴公子でベンシャー企業のCEOの内藤彰だと いう。 真理は彰と食事をする中、周りからの反応はどうかと尋ね 今度真理の両親の元にいこうという。結婚するのだから 両親の許しを得なければならないという彰。真理はそんな 事はしなくても良いとするが、彰は真理が家族の話をしたが らないことを気に掛けていた。結婚するのだから隠し事は 辞めようと言われると、真理は両親の事を語り始める。 父は酒飲みで暴力を振るい、母は夜な夜な遊びに出ては 家事もロクにしない人物だったという。その為に逃げ出して 来たのだという。そう話せば両親と会うとは言わないと 思ったがむしろ逆で彰はこの機会に親と子が向き合うべき だと言われる。娘の結婚を喜ばない人はいないと。 中布師駅。 枝分がパワースポットで写真を撮っていたが、そこにたまたま いたレディースたちが自分たちの事を撮影したのだろうと して枝分に絡んでいた。彰は止める中、真理はこういうことは 女性同士で話有った方が良いとして向こうで話そうという。 暫くして話し合いは上手くいったのか、何事もなく戻ってくる のを見る。 -------------------------------------------------------- 真理と彰は結婚することになり、彰は真理の両親に報告を兼ねて 挨拶に行きたいという。真理は両親は酷い親だったので家を飛び 出して以来疎遠にあるとして、彰を両親に会わせるのを阻止 しようとするが・・・ 軌道に乗った感じのこのドラマ。 連ドラならではのお約束的シーンでも飽きさせることなく魅せる 辺りは流石だなと思う。「犯罪デカ」「タイムスリップ感」など くだらないところに拘りを持っているけど、ストーリーが邪魔に ならない程度のもの。 タイムスリップに対する受け取り方に関しては依然として受け手 があっさりと事情を飲み過ぎるところも有るのだけど、それを 伝える方法などにも工夫がしてあり面白い物がある。 タクシーが都合良く現場に居なければならない状況を作らなければ ならないのでどうしてもテリトリーは限定されると思うけど、 その辺も枝分の趣味ということを利用して行動範囲を広げている。 タクシーの縄張り争いに関してはよく分からないけど、他の地域で 営業すれば流石にあんまり良い顔されないだろうしね。 いくつかの作為的ポイントの作り方は相変わらず印象的に出来ていて 冒頭のレディースの流れから始まり、実家に到着するシーンや 両親に告白するシーンなど、"栞"の付け所も面白く出来ている。 間違い探し的要素ではないけど、遊び心の多いこのドラマならば 一度目の場面とは違う光景を挿入しても面白いのかも。 自宅の前でカラスが三羽飛ぶシーンが有ったけど、そういうアイテム を挿入することで、上手いことポイントに印象を与えてる。 捨てる神が居れば拾う神もいて、レディースの流れで代替的な 人物が出てくるところなどは、「犯罪刑事」の流れの如く、 面白い流れが有った。 最後は珍しく、"特殊能力に頼らずとも出来る道"ということを 指摘するところも奥が深い。 現在火曜日の深夜に日テレで「パーソン・オブ・インタレスト」 というドラマが放送しているけど、S2-11の中で、フィンチが 自殺しようとしている生徒・ケイレブに語ったシーンと似ている 所があったな。「人には余分などない。どれか一つが欠けてもπ (円)は出来なくなる。向こう見ずなところ、過去の過ち、それがある からこそ可能性を諦めず、動じない今の君が居る。」 そんな台詞を枝分は語っていたよなぁと。 結局パシリかいってネタも笑えた。 枝分 …… 竹野内豊 (運転手) 迫田 宏 …… バカリズム (cafe choice、店長) 宇佐見 夏希 …… 南沢奈央 (cafe choice) 関 カンナ …… 清野菜名 (cafe choice) 標 道雄 …… 升毅 (cafe choice) 大西真理 …… 貫地谷しほり (27歳、IT企業) 内藤彰 …… 葛山信吾 (IT業界の貴公子) 大西春代 …… 萩尾みどり (真理の母) 大西豊 …… 清水章吾 (真理の父) 黒田陽子 …… 小池里奈 (9代目・レディース苦露悪惨・総長) 犯罪刑事 …… デビット伊東 共犯刑事 …… 日村勇紀 鮫島 …… 野添義弘 松山愛里、愛名ミラ、風見梨佳 小澤真利奈、早瀬かな、飯田太極、板倉武志 平辻朝子、小谷公一郎