素敵な選TAXI (2014年10月期・フジTV・火曜22時枠) 脚本 - バカリズム 音楽 - 本間勇輔 演出 - 筧昌也、星野和成 主題歌 - aiko「あたしの向こう」 プロデュース - 豊福陽子、遠田孝一、八巻薫 第9話 罪と罰の選択肢 -------------------------------------------------------- 最近テレビでは髪の毛の分け目占いが朝の情報番組で流れる。 カフェ店員の3名は6-4分け、夏希とカンナと迫田は運勢は 1位だったことに喜ぶ。ラッキーアイテムはポリ袋。 オールバックが最下位だった。店の常連客で該当するのは 枝分だった。占いなんて適当なものだよとして標は励ます ものの枝分はまさに当たっていると語る。ラーメン店で 起きたこと。更にトイレにいるとトイレットペーパーがなか ったり服にカメムシが付着しているという散々な目に遭う枝分。 久保学はこの日競輪場に行っていた。 財布を見ると5千円札が一枚。なんとしてでも次のレース で当てなければならないとする事情が有った。トイレで 予想する中、トイレ紙がないことに気がつく。紙を補充しよう として立つと財布を便器内に落とす。レースは外れてしまう。 外のベンチで座っているとガムがズボンに付着していた。 今月の生活費をどうするか。 久保はコンビニ"三津屋"にいくとそこでカッターナイフを 盗み店員に向かって金を出せと要求。 しかしそこに居合わせたのは、ポリ袋を買いに来ていた カンナだった。彼女はヤンキー時代に培った戦闘力を使って 久保を撃退。外に逃走したのでカンナは追いかけるが一瞬 見失う。すると男が枝分のタクシーに登場するのを目にする。 -------------------------------------------------------- なんとも運が無い枝分。情報番組に於けるランキングでも 自分は最下位だとする中で、枝分のタクシーに乗ってきたもの はみんな運の無い人物であることが判明する。しかもその 人物はコンビニ強盗・銀行強盗に失敗して逃走してきた人物と いうことで、枝分としては対応に苦慮していくことになる。 ドラマというよりはコントドラマみたいな内容だった。 枝分の中でも客にタイムスリップさせる為に有る一定の倫理感が 働いているようで、犯罪者が犯罪をなきものとしていることに 難色を示すと同時に、珍しくタイムスリップなしでドラマを構成 して事件を解決するという流れだった。 電話のトリックを使ったにしても、随分と長い時間通話していた 状態なので、何処まで状況を掴んでいるのか。 その辺の以心伝心さに一抹の不安感があったり、整合性を遭わせる 為の工作はちょっぴり強引だった印象もある。 その場を支配しているものは何なのか。 力を持っているものを巡って言葉巧みに我こそが一番だとする 流れをもってしてみると、小学生とか中学生同士の話合いって感じ で、男の子って永遠の子供だねって感じのエピソード。 力を持つのは金だ権力だみたいなものはなく、単純に武器を持って いるものが強いという設定が一貫していた。 更には誰が不幸なのか自慢など、日常何気に競いそうな雑談を興味深く 話の中に盛り込んだりして、言葉尻を拾って拾って拾いまくる 辺りのクドさの中にどれだけ面白いものとして消化出来るのか、 視聴者の受け取り方によってドラマが面白くもつまらなくもなり そうなところがある。 ゴツい顔しているのに久保さんにしても大久保さんにしても、 意外と小心ものだったりして、変なところで力の序列に関して 律儀に守ろうとしていたりする。 一番笑えたのはやはり枝分は「パシリ」という言葉に反応する流れ が有ったことかな。 出来れば早々にシーズン2を企画してシーズン1のエンディングの 形を描いて欲しい。 枝分 …… 竹野内豊 (運転手) 迫田 宏 …… バカリズム (cafe choice、店長) 宇佐見 夏希 …… 南沢奈央 (cafe choice) 関 カンナ …… 清野菜名 (cafe choice) 標 道雄 …… 升毅 (cafe choice) 犯罪刑事 …… デビット伊東 久保学 …… 高橋努 (コンビニ強盗) 大久保薫 …… 梶原善 (銀行強盗) 山崎画大、原勇弥、林えりか、岡健介、林裕子、谷口恵美 aiko