TEAM -警視庁特別犯罪捜査本部- (2014年4月期・テレ朝・水曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘 監督 - 猪崎宣昭 ゼネラルプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 藤本一彦、金丸哲也、和佐野健一 主題歌 - 加藤ミリヤ×清水翔太 「ESCAPE」 第2話 眠れる花嫁と偽の結婚指輪 -------------------------------------------------------- 人気の少ない浅草の早朝に女性の遺体が発見される。 脇田圭作・元法務大臣の妻女。脇田さくら(72歳)が被害者だ った。管轄の浅草中央署で本庁からの応援は必要ないとして、 谷中刑事部長に所轄の署長・須貝仁から連絡が入るが、そう いう訳にはいかないとして浅草中央署に13係を向かわせる。 須貝は捜査本部設置の要請はないとして警視庁の捜査官たち を疎ましく感じる。 岩瀬や小野田などは反発心をぶつけてくる。 そんな中佐久がやってくると、所轄や13係の捜査官たちの前 で発した第一声は「あなたたちは単なる駒」だとして、本庁 も所轄も関係無く黙って働いてくれという。所轄からは全員 が納得するような捜査方針はあるのかと問われ、ないとすると 所轄は本庁の連中には情報は一切与えないとしてへそを曲げる のだった。 -------------------------------------------------------- 浅草中央署管内で殺人事件が発生する。 脇田圭作元法務大臣の妻女・脇田さくら(73歳)だった。 所轄の署長・須貝仁は引退前の花道を造るために自分たちの 手柄をもって引退したいと考えていた為に、本庁には応援要請 は要らない事を告げるが、本庁刑事部の谷中寿也は、元法務大臣 の妻女と有っては捜査しないわけには行かないと考えて、 10日間という期限を設けて、捜査に掛からせてもらう様取引 する。谷中は佐久を現場に送ることになるが・・・ 縦割りの組織だと思う警察システムも、管轄争いという面倒な 事情が存在する。 アメリカに於けるFBIと市警察の違いみたいなものなのだろうけど、 手柄を巡って実に小さいところで争いが起きているなという感じ。 ただ初回よりは随分見やすくなったのは、ある程度こういう スタンスのドラマだとして受け入れられるものが有った為だろう か。 単なる駒だとする無機質な主張をする佐久の態度は、こういう 管轄争いの場に於いては、所轄署員も本庁の捜査官も分け隔てなく 部下たちを使うという意味では割り切ったものが有って、逆に 例え直下の捜査官も優遇している訳ではないということを示す 為にも良い考えのようにも感じる。 少しずつ相対している捜査官に対して、警視庁の捜査官の着眼点 の鋭さを示すことで、本来の責務に立ち返らせるというところは 面白く機能していると思うし、警視庁内部でも佐久と双璧を成して いる島野の存在を描くことで、上手いことケンカさせて捜査に 対する競争心を導入していて緊迫感を与えている。 ただ捜査法はかなりアナログ的人海戦術なので、相当時間の掛かり そうな捜査を力技で見つけ出している感じばかりがするのは ちょっと芸がないのかな。 佐久が最も効果を発揮したのは取調室に於いての人の使い方だった。 人心掌握術に長けているというところを示す意味でもこのシーン がないと佐久の能力というのが見えづらかったのも確か。 終盤までは島野に采配を持たせつつも、最後に佐久が全ての美味しい ところを持っていくということで一件落着。そして古狸の谷中の 思惑通りだけど、いつその思惑から外れてしまうのか。 佐久晋吾 …… 小澤征悦 (警視庁管理官) 島野誠 …… 田辺誠一 (警視庁捜査一課13係係長) 太田文平 …… 神尾佑 (警視庁捜査一課13係刑事) 小菅光晴 …… 渡辺いっけい (警視庁捜査一課13係刑事) 屋敷大地 …… 塚本高史 (警視庁捜査一課管理官付運転手) 谷中寿也 …… 西田敏行 (警視庁刑事部長) 加藤善治 …… 田中隆三 (警部補) 中藤卓 …… 猪野学 (巡査部長) 風間輝樹 …… 篠田光亮 (巡査長) 須貝仁 …… 清水章吾 (浅草中央署署長) 小野田佑馬 …… 河野洋一郎 (浅草中央署 岩瀬厚一郎 …… ダンカン (警視庁浅草中央警察署刑事課課長 小松恵太 …… 少路勇介 (浅草中央警察署警務課人事係巡査) 脇田さくら …… 岩倉高子 (元法務大臣の妻) 磯崎ゆかり …… 舞風りら (元法務大臣の娘) 星野佳世 …… 高野志穂 (ゆかりの親友、パラマウントエステート社) 千葉竜吾 …… 福井博章 (脇田アパート住人) 三田村裕一 …… 石井淳 (元法務大臣の秘書) 山下和宏 …… 石河健 (浅草中央警察署刑事課巡査長) 阪上和子、小林美江、石河健、中神一保、宗円章浩、佐藤智宏 平林弘太朗、榎本有希子、伏見嘉将、古賀大史郎、馬場哲男 白石義人、岡山和之