TEAM -警視庁特別犯罪捜査本部-
(2014年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本 - 吉本昌弘
監督 - 猪崎宣昭
ゼネラルプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 藤本一彦、金丸哲也、和佐野健一
主題歌 - 加藤ミリヤ×清水翔太 「ESCAPE」





第9話 殺人を見ていた婚約指輪
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大日報建設の営業部・業務課長の沢村和也(38歳)が遺体で
発見される。富士沢湖で発見されたもの故に山梨県警との
合同捜査が行われるであろう事を告げる中、何故か捜査本部
は本庁に設置される。
被害者の和也は一ヶ月後に結婚式を控えており、相手は同社
社長・吉崎文雄の一人娘・仁美(28歳)だった。
沢村たちが泊まっていた部屋を調べると、佐久は多数の
指輪がオブジェのような形で多数和也の部屋に飾られている
事を知る。
捜査本部では、8係と山梨県警、そして13係が捜査に当たる
ことになるが、佐久は自己紹介は不要だとした挙げ句、
所轄の山梨県警には捜査に加わる必要はないとして追い出して
しまう。死因は溺死で全身に打撲痕があることのこと。県警の
望月警部補は佐久の捜査方針に激怒し、8係の捜査官である
稲葉、蘇我、西田は納得いかない様子で佐久のことを非難する
のだった。
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大手建設会社・大日本建設の営業部の沢村和也が遺体として
発見される。近々同会社の社長令嬢との結婚が決まっている
状況の中、捜査していると、2004年に起きた強盗事件に於いて
大日本建設の会長・小原の妻と娘が殺害された時の娘の指輪
が現場から発見される。当時の事件の捜査には佐久と共に
今回捜査を担当することになった8係の稲葉も関係しており、
冤罪の可能性が出てくるのだった。

最終的には佐久と谷中が駒を扱う対決になると思っていたので
それなりに想定していた通りの展開だったけど、その駒との関係
に於いて情が含まれ、信頼関係の上で成り立つ関係が存在している
ところに、佐久と谷中の違いというものを見たところだろうか。

権力の及ばないところで佐久が動き回るであろうことも予想
出来る所があったし、最終的には谷中がなんとしてでも佐久の
動きを封じようとしてくるという構図を想定していたけど、
そういう一面では谷中のしたたかさというのが描かれていたのかも。

当時の事件が冤罪の可能性が有る中で、当時検察官として担当
していた現在の法務相の男が何故そんなにも急いで死刑執行を
行おうとするのか理解に苦しむところが有った。
殺してから発覚するのと、殺される前に防ぐことの違いはまるで
違うと思うのだけど、死刑を執行してしまえば、真実を隠せる
と思ったのだろうか?

「不正を不正と感じ無い感覚、それが当たり前の様に蔓延して
いる社会、曲げて良い現実などはない」とする佐久の熱い思いと
いうのが最後になって現れ、今まで心情を語らず無機質な態度で
行動していた男の本心を見た瞬間だった。
その後の捜査官の末路を描いたのは蛇足だったと思う。


佐久晋吾 …… 小澤征悦 (警視庁管理官)
島野誠 …… 田辺誠一 (警視庁捜査一課13係係長)
太田文平 …… 神尾佑 (警視庁捜査一課13係刑事、機動隊出身)
小菅光晴 …… 渡辺いっけい (警視庁捜査一課13係刑事)
屋敷大地 …… 塚本高史 (警視庁捜査一課管理官付運転手)
谷中寿也 …… 西田敏行 (警視庁刑事部長)
加藤善治 …… 田中隆三 (警部補)
中藤卓 …… 猪野学 (巡査部長)
風間輝樹 …… 篠田光亮 (巡査長)

沢村和也 …… 長谷川朝晴 (大手建設会社社員)
稲葉司 …… 菅原大吉 (8係・係長)
小原茂樹 …… 団時朗 (大日本建設会長)
中村大蔵 …… 石橋蓮司 (当時検事だった現法務相)
細川茂一 …… 飯田基祐 (庶務担当管理官)
吉崎文雄 …… 三浦浩一 (大日本建設社長)
吉崎仁美 …… 和希沙也 (娘、沢村の婚約者)
西田啓太 …… 中脇樹人 (8係)
蘇我進 …… 吉藤健太郎 (8係)

石田佳央、田口寛子、津村純子、奥瀬繁、佐藤祐四
後藤義典、日野弘毅、日下有



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